桁網と冬の打瀬網漁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 23:39 UTC 版)
網口に木製または鉄製の枠を付け、その枠の下部に鉄の爪を20~40本櫛状に並べて取り付けた袋網を桁網という。桁網を引く「桁打瀬漁」は、可能な限り多くの桁網を引き、主に冬季の操業によって、底棲のシャコ、エビ、カレイ、トリガイ、ホタテガイなどを漁獲した。通常、同時に8~10前後の桁網を引いたが、地域によっては、大型の打瀬船で20個ほどの桁網を同時に引くこともあった。 この桁網の大きさは、桁枠の高さが30センチメートル幅が130~150センチメートル前後で、船頭1人漁夫4人の合計5人で桁網20個を順次網入れし、帆走で曳網した後網揚げをし、獲った魚を選別しながら風上に船を戻し、再び網入れして曳網を始める。これを1から3時間毎に繰り返すもので、海水に濡れて冷たい風に晒されるこの作業は非常に過酷なものであった。
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