ひずみ集中帯
別名:歪集中帯、歪み集中帯
地震学における用語で、地殻変動による地殻の変形(ひずみ)が特に集中している地域・地帯を指す語。
ひずみ集中帯は、近年、測地技術の精度向上によって分布の実体が把握可能となった構造である。ひずみ集中帯が地震に影響を及ぼす程度やメカニズムは、まだ解明されていないが、過去に国内で発生し甚大な被害をもたらした巨大地震(内陸に震源をもつ直下型地震)の多くが、ひずみ集中帯の特徴ともつ地域だったとされている。
独立行政法人防災科学技術研究所や国立研究開発法人海洋研究開発機構は、ひずみ集中帯の地震発生メカニズムの解明すべく、日本海東縁のひずみ集中帯の調査・計測を推進している。
歪集中帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 02:09 UTC 版)
歪集中帯(ひずみしゅうちゅうたい)とは、長期的に見て、地殻変動による歪みが特に集中している地域のことである。日本では、1990年代以降にGPSによる精密な測地が可能となったことにより、その存在が明らかとなった。主な歪集中帯として、新潟-神戸歪集中帯や日本海東縁部の歪集中帯がある。
- ^ 第141回地震予知連絡会議事概要 地震予知連絡会、平成13年2月19日。
- ^ 中部日本のプレート境界と東海地震日置幸介, 宮崎真一,月刊地球 号外 41, 146-150, 2003。
- ^ 新潟ー神戸歪み集中帯 鷺谷威[1]
- ^ 図1 東北日本弧内帯における地質学的な歪み集中帯 (逆断層・褶曲帯) 地震調査所資料 地震予知連絡会、平成13年2月19日。
- ^ 中部地方の陸域震源断層への応力蓄積仮定のモデル化(2) 兵藤守、2002年7月2日
- ^ 富山・石川・岐阜・長野県を中心とする総合観測について 北海道大学・弘前大学、東北大学、東京大学地震研究所・名古屋大学・京都大学防災研究所・九州大学・鹿児島大学など、2004年。
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