永久凍土の融解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 04:32 UTC 版)
永久凍土の分布と深度を計測することで、近年(1998、2001年)アラスカとシベリアの永久凍土の融解が報告されたように、地球温暖化の指標になる。カナダのユーコン準州では、連続永久凍土帯が1899年以来100km北へ移動した。しかし正確な記録は30年しかさかのぼれない。永久凍土にはメタンハイドレートが含まれており、融解すると、強力な温室効果ガスであるメタンや他の炭化水素を大気に放出し、世界的な温暖化を激化させると考えられている。また永久凍土は北極地方の平原を安定させているが、温暖化によって侵食や建築地盤の沈下などが進むと予想される。 2014年ごろから、ロシア北極圏に巨大な穴が開いていることが発見されており、ロシア科学アカデミー石油ガス研究所のボゴヤブレンスキー副所長によると、永久凍土の融解により強度が低下しているとの見解がある。
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