浮動小数点演算とは? わかりやすく解説

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ふどうしょうすうてん‐えんざん〔フドウセウスウテン‐〕【浮動小数点演算】

読み方:ふどうしょうすうてんえんざん

小数点位置固定されない浮動小数点数用いて行う四則演算コンピューターにおいては、扱う数の絶対値大きく異なっていても任意の誤差範囲内計算できるため、科学計算に向く。→固定小数点演算

[補説] 例えば「1500×0.06」という乗算場合浮動小数点数表現すると「1.5×103」×「6×10−2」となり、仮数部の積「1.5×6」と指数部の積「103×10−2」を分けて計算し、「9」×「101」すなわち「90」が得られるコンピューターでの実際演算処理は二進法行われる


浮動小数点数

(浮動小数点演算 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 17:25 UTC 版)

浮動小数点数(ふどうしょうすうてんすう、: floating-point number)は、実数コンピュータで処理(演算や記憶、通信)するために有限桁の小数で近似値として扱う方式であり[1]コンピュータの数値表現として広く用いられている。多くの場合、符号部、固定長の指数部、固定長の仮数部、の3つの部分を組み合わせて、数値を表現する。




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浮動小数点演算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/19 08:15 UTC 版)

R4000」の記事における「浮動小数点演算」の解説

R4000IEEE 754-1985 準拠FPUを同じチップ上に搭載しており、その部分を R4010 と呼ぶこともある。FPUCP1コプロセッサとして動作するMIPS ISA ではCP0からCP3まで4つコプロセッサ利用できるよう定義している)。CPUステータスレジスタFRビット設定により、FPU32ビットモードと64ビットモードを切り替えることができる。32ビットモードでは32本の浮動小数点レジスタそれぞれ32ビット幅となり、32個の単精度浮動小数点数格納するか、2本のレジスタ1組として16個の倍精度浮動小数点数格納するFPUデータリソース依存関係なければALU同時に動作可能で、依存関係があればストール発生するFPUには3つのサブユニットがあり、それぞれ加算器乗算器除算器である。乗算器除算器は加算器並行命令実行できるが、乗算除算最終段で加算器使用するため、並行実行にも制限がある。したがってFPUでは最大3個の命令加算乗算除算)を並行実行でき、1サイクルに1命令実行に移すことができる。 加算器乗算器パイプライン化されている。乗算器4段パイプラインになっており、性能上のため dynamic logic使ってマイクロプロセッサクロックの2倍の周波数駆動される除算には23サイクル単精度)または36サイクル倍精度)かかり、平方根計算にはそれぞれ54サイクルまたは112サイクルレイテンシ生じる。除算平方根計算には、SRT除算アルゴリズム使っている。

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浮動小数点演算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 09:34 UTC 版)

GPGPU」の記事における「浮動小数点演算」の解説

単精度浮動小数点演算に関してCPUはるかに上回る理論演算性能スケーラビリティを持つGPUだが、倍精度浮動小数点演算に関して様相異なる。もともとGPUが扱う多く画像演算(特にリアルタイム3Dグラフィックス)では、整数演算単精度の浮動小数点演算で足りてしまうために浮動小数点演算器は仮数部が24ビット程度それほど広くなく、単精度演算器で倍精度の浮動小数点演算を行なうには、分割して幾度も演算器を使う必要があり、性能大きく落とす要因となる。なお倍精度対応が必須とされる科学技術計算分野含めたHPC向けに設計され製品では、倍精度専用演算器を搭載有効化しているものもある。 AMD2006年自社GPU「R580」をベースとした、単精度浮動小数点演算対応のストリームプロセッシング向け製品AMD Stream Processor」(第1世代AMD FireStream)を発表続いて2007年にR6xxコア使用した業界初倍精度浮動小数点演算対応HPC向けGPUである「AMD FireStream 9170」(第2世代AMD FireStream)を発売した(ただし倍精度理論演算性能単精度場合の1/5となる)。また2008年発売されRADEON HD 4850は1チップでは世界初の1TFLOPS(単精度)を達成し、このRADEON HD 4850にも使用されたR7xxコア使用して低価格かつ高性能売りに、HPC分野向けに第3世代AMD FireStream発売することになった2010年には、さらに高性能化した第4世代AMD FireStream発売している。2014年発売されAMD FirePro S9100/S9150では倍精度演算性能強化され倍精度理論演算性能単精度場合の1/2になっているNVIDIAも、自社GPUG80」をベースとした、単精度浮動小数点演算対応のHPC向け製品Tesla C870」を2007年投入、さらに2008年発売されNVIDIA Tesla C1060 で倍精度対応したが、単精度933GFLOPSに比べて倍精度1/12の78GFLOPSとなっており、倍精度演算性能極端に低かった2010年発売されFermi 世代Tesla 20 シリーズ では倍精度演算性能強化され倍精度理論演算性能単精度場合の1/2になったが、2012年発売されKepler世代Tesla K20シリーズ2013年発表されたK40、2014年発表されたK80 では倍精度理論演算性能単精度場合の1/3となっている。 2015年現在でも、GPUにおける倍精度演算に関してHPC向けを除き省電力性能ゲーミング性能重視維持するために必要最低限性能しか用意されないことが多い。また倍精度専用演算ユニットでは単精度演算行なうことはできないため、単精度優先するか、それとも倍精度優先するかはチップ設計段階におけるトレードオフとなる。実際NVIDIAMaxwellアーキテクチャGPUでは前世代存在した倍精度演算器が省略され単精度演算器を使って倍精度演算行なうため、倍精度演算ピーク性能単精度演算の1/32となる。総合的には、依然としてGPU倍精度の浮動小数点演算が不得意であると言える

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浮動小数点演算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 00:40 UTC 版)

TAC (コンピュータ)」の記事における「浮動小数点演算」の解説

78ビット処理。欠けないことと、二倍精度演算処理が作りやすいことが長所で、当時世界的に見て大胆な機能発案は(村田記憶によると)雨宮らしい。真空管本数が多いのはこのためであるが、真空管処理は大変だったという。

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浮動小数点演算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 08:30 UTC 版)

キーワード (Java)」の記事における「浮動小数点演算」の解説

その他のキーワードとして、浮動小数点演算の移植性高めるstrictfpがある。浮動小数点演算では一般に全く同じ結果期待できないものではあるが、x87などハードウェアによっては、途中の値においてより高い精度や、より広い値の範囲演算が行われるために、最終結果が他のプラットフォーム一致しない場合があり、特にIEEE 754前提として予想される結果から外れることが問題である。 strictfpを指定すると、途中結果についても全てIEEE 754倍精度強制し相異なるプラットフォーム同士の間でも演算結果一致することを保証するとされている(仕様では FP-strict という用語を使っている)。Java VM実装で、これを正しく実現するには、x86CPU使った計算機場合x87避けてSSE2計算するか、それができない場合特殊なテクニックが必要である。 なお、同様に移植性のある結果保証するStrictMathというクラスがあるが、そちらはFDLIBMというSun製のライブラリと同じ結果保証するとされている。

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浮動小数点演算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 15:35 UTC 版)

Javaに対する批判」の記事における「浮動小数点演算」の解説

Javaの浮動小数点演算は主にIEEE 754二進浮動小数点数演算標準)をベースとしているが、例えIEEE 754必須とされる例外フラグ方向指定丸めなどの、いくつかの機能については"strictfp"修飾子指定した場合でもサポートされない。Java仕様として知られているものはJava自体問題ではないが、浮動小数点数演算を行う上で避けて通れない問題である。

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