海上自衛隊全体にとって
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:05 UTC 版)
「自衛隊インド洋派遣」の記事における「海上自衛隊全体にとって」の解説
海上自衛隊によるインド洋派遣は足掛け6年以上にも渉る長期派遣となった。この派遣によって、海上自衛隊が自衛艦隊によるローテーションによる外洋展開能力を持つという国際的に大きなアナウンス効果を得たという点で、日本の国際援助活動における地位向上に多大な影響を残した。また、11か国の海軍艦艇に給油を行ったことは、海軍としての横のつながりを強化するとともに、給油活動を通じて、共同対処のノウハウを得たという点で、海上自衛隊の能力向上にも大きく貢献した。長年にわたる酷暑地域での洋上給油任務を無事故で終結したことで、海上自衛隊の作戦能力は各国から高く評価された。 また、ローテーション派遣されたとわだ型補給艦が、海外派遣を前提として設計していなかったため、諸外国の補給艦と比べて著しく小型で使い勝手が悪いことが明らかになり、2004年(平成16年)から諸外国の標準的なサイズの補給艦であるましゅう型補給艦の投入を実現させ、結果的に海上自衛隊の後方支援能力の向上が図れた。 海上自衛隊では、このインド洋派遣での教訓を活かして、2006年度(平成18年度)に補給艦5隻による第1海上補給隊を新編して補給艦の運用を見直す。 今回の艦隊派遣は、第二次世界大戦後では、朝鮮戦争時の掃海部隊派遣、湾岸戦争後の掃海部隊派遣に続く、3回目の海外派遣である。
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