澄江の化石産地とは? わかりやすく解説

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澄江の化石産地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 08:12 UTC 版)

澄江の化石産地(ちょうこう[注釈 1]のかせきさんち)は、中華人民共和国の世界遺産のひとつであり、カンブリア紀生態系を考察する上でカナダバージェス頁岩と並んで世界的に重要な化石生物群、いわゆる澄江動物群が産出した地域である。カンブリア紀の化石産地の中では最も古い部類に属し[1]、多くの軟らかい組織が残された保存状態の良好さも高く評価されている[2]。また、最古の脊椎動物であるミロクンミンギアをはじめ、保存された種の多様性にも特色がある。


脚注

  1. ^ 読み方は『精選 中国地名辞典』(塩英哲編訳、凌雲出版、1983年)ならびに『最新中国地名事典』(張治国監修、日外アソシエーツ発行、紀伊国屋書店発売、1994年)による。前者には「チョンチアン」、後者には「ツンジャン」という表記が併記されている。『グランド新世界大地図』(全教出版、1992年)では「チォンチィアン」という読みが記載されている。モリス (1997)、ホウほか (2008)、日本進化学会 (2012) など化石出土地域として言及している文献では、いずれも「チェンジャン」という読みが記載されている。
  2. ^ 「澄江以外で見付かっていない」は、ホウほか (2008) の紹介でそう位置付けられているものである。なお、中国語名も同書に依拠した。

出典

  1. ^ 宇佐美 (2008) p.94
  2. ^ ホウほか (2008) p.iv
  3. ^ ホウほか (2008) p.58
  4. ^ 塩英哲編訳『精選 中国地名辞典』(凌雲出版、1983年)、p.543
  5. ^ ホウほか (2008) p.8
  6. ^ a b モリス (1997) p.168
  7. ^ 宇佐美 (2008) pp.193-194
  8. ^ ホウほか (2008) pp.8, 11
  9. ^ ホウほか (2008) p.12
  10. ^ ホウほか (2008) p.13
  11. ^ 大森 (1998) p.160
  12. ^ 『Newton』2007年5月号、p.64
  13. ^ ホウほか(2008) p.189
  14. ^ モリス (1997) pp.212-213、宇佐美 (2008) pp.90-92
  15. ^ 宇佐美 (2008) p.31
  16. ^ IUCN (2012) p.20
  17. ^ a b c d IUCN (2012) p.19
  18. ^ ホウほか (2008) pp.14-16
  19. ^ ホウほか (2008) pp.16, 18-19
  20. ^ a b IUCN (2012) p.18
  21. ^ モリス (1997) p.170、日本進化学会 (2012) p.222
  22. ^ 『Newton』2007年5月号、p.66
  23. ^ IUCN (2012) p.21
  24. ^ Chengjiang Fossil Site” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月9日閲覧。
  25. ^ モリス (1997) p.169
  26. ^ モリス(1997) p.170
  27. ^ a b 宇佐美 (2008) p.143
  28. ^ モリス (1997) pp.139-140
  29. ^ Detailed Map of the Chengjiang Fossil Site (PDF)
  30. ^ IUCN (2012) p.17
  31. ^ 当時の原綴は世界遺産センターの暫定リスト記載跡地の表記に従う。
  32. ^ China (2011) pp.72-74
  33. ^ モリス (1997) pp.23-24
  34. ^ China (2011) pp.75-76
  35. ^ China (2011) pp.77-78
  36. ^ IUCN (2011) p.22
  37. ^ 36COM 8B.9 Natural Properties - Chengjiang Fossil Site (China)
  38. ^ Chengjiang Fossil Site - Description
  39. ^ 世界遺産アカデミー監修 (2013) 『世界遺産検定公式過去問題集2・1級』マイナビ、p.110 ; 正井泰夫監修 (2013)『今がわかる時代がわかる世界地図・2013年版』成美堂出版、p.140
  40. ^ 日本ユネスコ協会連盟監修 (2013) 『世界遺産年報2013』朝日新聞出版、p.17
  41. ^ 古田陽久 古田真美 監修 (2012) 『世界遺産ガイド・世界遺産条約採択40周年特集』シンクタンクせとうち総合研究機構、p.64
  42. ^ 谷治正孝監修『なるほど知図帳・世界2013』(昭文社、2013年)、p.136
  43. ^ 西和彦「第三十六回世界遺産委員会の概要」(『月刊文化財』2012年11月号)、p.49


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