硝石
(焔硝 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 00:57 UTC 版)
硝石(しょうせき、nitre[4]、niter[4]、saltpeter[4])は、硝酸塩鉱物の一種。化学組成はKNO3(硝酸カリウム)、結晶系は斜方晶系。日本における古名は、消石、煙硝、焔硝、塩硝[5]など。日本の歴史文献では「煙硝」や「焔硝」は硫黄や炭末を加えた黒色火薬を指すが、加賀藩では「塩硝」と呼ばれ五箇山産の硝石を意味するとされる[6][7]。
- ^ 国立天文台編 編「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』丸善、2007年、641頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
- ^ Niter (英語), MinDat.org, 2012年7月18日閲覧。
- ^ Niter (英語), WebMineral.com, 2012年7月18日閲覧。
- ^ a b c 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、147頁。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ a b 野澤直美、高木翔太、渡邉哲司、風間竜之介、小沼(中村)実香、村橋毅、高野文英「煙硝づくり『古土法』の史学調査と実験的検証について」『薬史学雑誌』第54巻第2号、日本薬史学会、2019年、94-103頁、doi:10.34531/jjhp.54.2_94。
- ^ 板垣英治「硝石の舎密学と技術史」『金沢大学文化財学研究』第8号、金沢大学埋蔵文化財調査センター、2006年3月、19-58頁、ISSN 1346-0099、NAID 110004656987。
- ^ a b 風景紀行 51 塩硝の道 中部森林管理局、2020年12月14日閲覧。
- ^ “nitre” (英語). www.etymonline.com. 2022年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 野澤直美、高木翔太、福島康仁、高橋孝、村橋毅、野文英 (2020年). “硝石製造法の史学的調査と実験的検証に関する研究–わが国における 3 種の硝石製造法の比較–”. 薬史学雑誌. pp. 179–193. doi:10.34531/jjhp.55.2_179. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “逗子にあった「味の素」編 ちょっと昔の逗子〈第4回〉 硝石の製造を開始”. タウンニュース (2018年6月8日). 2022年6月27日閲覧。
- ^ 園部利彦 (2020年10月12日). “ヨウ素(I)-「X」と名付けられた元素”. 高純度化学研究所 公式ブログ. (株)高純度化学研究所. 2022年6月27日閲覧。
- ^ 中島楽章「銃筒から仏郎機銃へ:十四〜十六世紀の東アジア海域と火器」『史淵』第148巻、2011年3月、1-37頁、hdl:2324/19793、NAID 40018769571。
「焔硝」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「焔硝」を含む用語の索引
- 焔硝のページへのリンク