燈台鬼 (小説)
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「燈台鬼」(とうだいき)は、日本の作家南條範夫による、遣唐使の父子の悲劇を描いた短編時代小説。1956年に『オール讀物』5月号に連載され、同年の第35回直木賞を受賞した。
- ^ 『燈台鬼』光文社時代小説文庫、1991年、ISBN 4-334-71382-3。作者によるあとがき、および縄田一男による解説
- ^ 大伴古麻呂の「長安での席次争い」の故事を引く。
- ^ その一団の描写には、異国人の芸人の他に片手片足の舞姫、一人が盲目であったために、それに合わせて後の二人も目を潰された三つ子の姉妹の楽師、そして箱に入れられながら育てられ、成長しても長方形の肉体のままの「箱櫃児(シアンクエイル)」などが登場する。
- ^ 「秋萩を妻問う鹿こそひとり子に…」「旅人の宿りせむ野に霜降らば…」の2首がうたわれる。ともに『万葉集』の中の、遣唐使として旅立つ息子に母が送った歌である。
- ^ 頭頂に10本の蝋燭が置かれ、顔は鬼のように、体は奇怪な色に絵の具や刺青で彩られ、手足を鉄の柱に鎖で縛られたまま、頭も鉄のたがで固定され下帯一つで立っている、といった内容の描写がされている。
- 1 燈台鬼 (小説)とは
- 2 燈台鬼 (小説)の概要
- 3 関連項目
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