猫皮膚無力症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 09:29 UTC 版)
猫皮膚無力症は異常な弾力と伸張によって皮膚が変形してしまう病気である。揺れ動く翼のようなものは肩や尻辺りに形成される。この猫をなでると皮膚が裂け、伸びる原因となることがある。筋肉繊維をとりこむことにより羽ばたく可能性はあるが、猫のそれは鳥のように羽ばたいて飛び立つことは不可能である。 猫皮膚無力症はコラーゲン欠陥によりおこる。コラーゲンは皮膚細胞をつなぎとめる効果があるたんぱく質である。この症状はdermatoproxy、遺伝性皮膚欠陥、弾性皮膚とも呼ばれ、同様のものが人間、犬、ミンク、馬、牛、羊においても現れる(エーラス・ダンロス症候群)。牛、羊のものはdermatosparaxisと呼ばれる。馬の類似した症状はcollagen dysplasiaと呼ばれる。皮膚は異常に壊れやすく、皮膚で出来た翼は怪我が原因で容易に裂けたり抜け落ちたりする。この例として「モルフ」がある。 翼を形成するような劣性染色体はシャム猫および関連種の猫に見られる。
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