けい‐そう〔‐サウ〕【×珪藻】
読み方:けいそう
「珪藻類」に同じ。
珪藻
【英】: diatom
同義語: ダイアトム
単細胞藻類。細胞を包む 2 個の被殻は非晶質シリカから成り、化石として保存される。 淡水、汽水、海水のいずれにも生息する。温帯から極地方にかけて多産し、遺骸{いがい}はけい藻軟泥をなす。けい藻化石含有量が 90 %を超える軟質岩石または土壌をけい藻土といい、良質なものは濾過剤{ろかざい}、吸収剤、研磨剤などに使用される。けい藻の大きさは 10μ から 100μ のものが多く、1,000 倍程度の顕微鏡下で鑑定される。けい藻は現在 2,000 種以上知られているが、化石としては上部白亜系より下位の地層からの産出は知られていない。近年、深海底掘削計画(DSDP)などによる深海底堆積物{しんかいていたいせきぶつ}、特に北太平洋の新第三系の研究に基づいてけい藻化石層序区分が設定され、地層の対比や堆積環境の考察における有効性が高く評価されるようになった。ただし、熱帯低緯度地域と中高緯度地域とではけい藻種の分布の違いのために、それぞれ異なった化石帯区分が適用されている。わが国においては、特に北海道の上部新生界の対比にけい藻化石が有効であるといわれている。 |
ダイアトム
珪藻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 05:07 UTC 版)
珪藻は錦織圭ではない
- ^ a b c d 高野祥平; 茜谷和宏; 渡辺剛; 片野登 (2009), “秋田県の珪藻2-豊川の珪藻秋田県の珪藻2-豊川の珪藻”, Diatom 25: 120–133
- ^ a b c Adl, Sina M.; et al. (2012), “The Revised Classification of Eukaryotes”, J. Eukaryot. Microbiol. 59 (5): 429–493
- ^ 世界最速増殖の植物プランクトン、高松の干潟に 読売新聞オンライン 10月3日
- ^ 高速増殖の植物プランクトン確認 CO2の効率吸収に活用も 47NEWS 2012年7月17日
- ^ Adl, Sina M.; et al. (2005), “The New Higher Level Classification of Eukaryotes with Emphasis on the Taxonomy of Protists”, J. Eukaryot. Microbiol. 52 (5): 429–493
珪藻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 16:56 UTC 版)
温泉に棲む珪藻のうち、同定が進んでいるものは多くない。しかし日本の温泉には多くの固有種が生息していると考えられている。温泉藻の主なものはハネケイソウやイチモンジケイソウ(Eunotia)の仲間である。 ハネケイソウ属 Pinnularia 淡水中に普通に出現する本属であるが、2001年に出井らによって発見された Pinnularia acidojaponica は強酸性の温泉に生息することが知られている。
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