せいせい‐ぶんぽう〔‐ブンパフ〕【生成文法】
生成文法
生成文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 15:54 UTC 版)
語彙目録 (lexicon) にある各品詞が句構造規則 (Phrase Structure Rules) に従って線上に並び文法的に正しい文が生成される(言語には構造がある)。各文の構造の分解には、通常樹形図(階層的構造)が用いられる(紙面が限られている場合、[ ]で単語をくくっていくこともある)。θ理論によって述語が持てる項 (argument) の数、項と述語の関係(意味役割)が規制される。以上の過程を経て、文法的にも意味的にも母語話者によって容認されうる文が生成される。 句構造規則 (Carnie 2002: 57) – 言語はいかに線的(一列に並ぶ)かがわかる。S' → (C) S S → {NP/S'} (T) VP VP → (AP+) V (AP+) ({NP/S'}) (AP+) (PP+) (AP+) NP → (D) (AP+) N (PP+) PP → P (NP) AP → (AP) A XP → XP conj XP X→ X conj X X = S', S, V, N, P or A ( )は必須でないことをあらわしている。 + は反復を表している。 文の主語はSのNP 文の対格(直接目的語)はVPのNP 'は「バー」と読む。 構成素 (constituent) 検査 - 後に、Xバー理論で生きてくる。置き換え検査 問いかけ検査 移動検査 接続検査 束縛理論 (Binding Theory) - 後に、意味役割理論(θ理論)に置き換えられる。 Xバー理論 (X-bar Theory)指定部 Specifier - YP 付加部 Adjunct - ZP 補部 Complement - WP 限定詞句 DP - DP → D'; D' → D NP 補文 CP(S'に代わる指標)CP → C'; C' → C TP 時制句 TP(Sに代わる指標)TP → DP(主語)T'; T' → T VP X' = 中間投射(Xは変数;N, A, P, D, V, T, Cのいずれか) θ基準述語 (Predicate) 意味役割(動作主、非動作主、道具、主題、経験主、源泉、受取人) 拡大投射原理 (EPP) - これによって、仮主語および天候の「it」(虚辞)がなぜ現れるかが証明される。また、これによって英語では必ず主語(TPの特定詞句)の位置に何かが音声的に表出することが義務付けられる。
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生成文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/29 09:13 UTC 版)
詳細は「生成文法」を参照 生成文法は文字列変換規則の集まりである。ある言語の文字列を生成するには、まずひとつの「開始」文字だけから成る文字列から始めて、規則を適当な回数適用して文字列を書き換えていく。逆に言えば、その言語はその規則群によって生成される全文字列を含む。ある規則の組み合わせで生成された文字列について、別の規則の適用の仕方でも同じ文字列が生成できる場合、その文法は曖昧であると言う。 たとえば、' a {\displaystyle a} ' と ' b {\displaystyle b} ' から成る文字セットがあり、開始記号 ' S {\displaystyle S} ' に対して以下の規則を適用するものとする。 1. S ⟶ a S b {\displaystyle S\longrightarrow aSb} 2. S ⟶ b a {\displaystyle S\longrightarrow ba} そこで、" S {\displaystyle S} " から開始して、適用する規則を選んでいくことができる。規則1を選ぶと、開始記号 ' S {\displaystyle S} ' から ' a S b {\displaystyle aSb} ' に変換されるので " a S b {\displaystyle aSb} " が得られる。再度規則1を選ぶと、' S {\displaystyle S} ' が ' a S b {\displaystyle aSb} ' に変換されるので全体として " a a S b b {\displaystyle aaSbb} " となる。この過程は最終的に本来の文字セット(つまり ' a {\displaystyle a} ' と ' b {\displaystyle b} ')だけから構成される文字列になるまで続けられる。さて、終了させるために規則2を適用すると ' S {\displaystyle S} ' が ' b a {\displaystyle ba} ' に変換されるので、最終的に " a a b a b b {\displaystyle aababb} " を得る。この過程をまとめると S ⟶ a S b ⟶ a a S b b ⟶ a a b a b b {\displaystyle S\longrightarrow aSb\longrightarrow aaSbb\longrightarrow aababb} となる。この文法による言語はこのような過程で生成される全文字列 { b a , a b a b , a a b a b b , a a a b a b b b , . . . } {\displaystyle \left\{ba,abab,aababb,aaababbb,...\right\}} を含む。
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生成文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 02:46 UTC 版)
ド・ブラウン記法の項は、vを任意の変数名、MとNを任意のド・ブラウン記法の項とするとき、 v [v] M (M) N の形で表されるもの全てである。
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