男の条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 19:40 UTC 版)
男の条件 | |
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ジャンル | 漫画家[1][2] |
漫画 | |
原作・原案など | 梶原一騎 |
作画 | 川崎のぼる |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 1968年10号 - 1969年19号 |
発表期間 | 1968年12月12日 - 1969年10月13日 |
巻数 | 全2巻 全1巻(復刻版) |
話数 | 全19話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『男の条件』(おとこのじょうけん)は、原作:梶原一騎、作画:川崎のぼるによる日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1968年10号から1969年19号まで連載。同誌の「黎明期を支えた名作」である[1]。旋盤工の少年が少年漫画家を志す物語[3][2]。1970年には梶原による同名の小説が発売されている[4]。
2013年、『週刊少年ジャンプ』の創刊45周年を記念し、『荒野の少年イサム』とともに単行本が復刊されている[1]。
あらすじ
登場人物
- 旗 一太郎(はた いちたろう)
- 本作の主人公[5]。工場の見習い旋盤工から漫画家を志す[3][2]。
- 細川(ほそかわ)
- 一太郎の同僚。『男の花道』の大ファン。漫画内の主人公に憧れ、生きる励みにしている。
- 男谷 草介(おとこたに そうすけ)
- 作中に登場する漫画家。青山の仕事場で一太郎にと出会い、共に漫画家生活に乗り出す。
- 青山 晴夫(あおやま はるお)
- 人気漫画『男の花道』を連載する売れっ子漫画家。
- 月影 光(つきかげ ひかる)
- 一太郎のライバル的存在。「週刊少年アニマル」で『下町行進曲』を連載デビューすることが決まった大型新人[6]。
- 山野 権太(やまの ごんた)
- 青山のアシスタント。アシスタントの中でも有能とされる。
- 風巻 美香(かざまき みか)
- 死んだ父に代わり、暴力団風巻一家の二代目親分を務める。
- 風巻 長五郎(かざまき ちょうごろう)
- 二代目親分である美香の弟。だが、暴力団を入るのを嫌い、名門校を目指して引きこもる。
- 大地 雷助(だいち らいすけ)
- 北海道から漫画家を志して青山に弟子入りするも、ギャグ漫画が向いているため、青山の元を離れる。
- 夢野 天一郎(ゆめの てんいちろう)
- 星空文庫の社長。
作品内に登場する主な漫画
- 男の花道(作者:青山 晴夫)
- 『週刊少年ホームラン』の看板漫画。大人気作品で、テレビ化も決定している。
- 月影行進曲(作者:月影 光)
- 『週刊少年アニマル』で始まる新連載の第一弾。
作風など
ライターの宮本直毅によると、本作は藤子不二雄Ⓐの『まんが道』の梶原版に例えられているという[2]。『ジャンプ』の創刊ごろは「熱量と泥くささ」のある作品が連載されていた[2]。同誌の創刊年に連載が開始された本作も、「稼ぎや目先の実作より、信念を優先させる創作者の生き様」を当時の同誌の「”原液”を抽出した」形で描いている[2]。
復刻版の帯は大場つぐみがコメントを寄稿しており、大場の作品『バクマン。』の作中では、登場人物のサイコーが好きな作品として本作を挙げており、「河川敷で原稿を破り捨てるシーン」では本作をオマージュしている[2]。
書誌情報
漫画
- 梶原一騎(原作)・川崎のぼる(作画)『男の条件』集英社〈ジャンプコミックス〉、全2巻 - ISBNなし
- 梶原一騎(原作)・川崎のぼる(作画)『男の条件』集英社、2013年9月26日発売[1][3]、ISBN 978-4-08-780699-1
小説
- 梶原一騎(著)・川崎のぼる(イラスト)『小説 男の条件』集英社[4]、1970年6月10日初版発行 - ISBNなし
脚注
- ^ a b c d “川崎のぼるサイン会、男の条件&荒野の少年イサム復刊で”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年9月25日) 2022年3月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “7月11日は「少年ジャンプ」創刊の日 『男の条件』を読もう! 【きょうのマンガ】”. 宝島社 (2015年7月11日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ a b c “男の条件 /梶原一騎/川崎のぼる”. 集英社. 2022年3月21日閲覧。
- ^ a b “男の条件 小説”. 国立国会図書館サーチ. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “男の条件 上/梶原一騎/川崎のぼる”. 集英社. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “男の条件 下/梶原一騎/川崎のぼる”. 集英社. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “男の条件 上巻”. 国立国会図書館サーチ. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “男の条件 下巻”. 国立国会図書館サーチ. 2022年3月21日閲覧。
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