はく‐しょ【白書】
白書(はくしょ)
中央省庁が社会の実態や政府の施策について国民に周知させることを目的に編集する政府刊行物のこと。一般に、毎年度発行される。
白書の種類に応じて、法律に基づき国会に提出するもの、閣議で報告または配布されるもの、など公開の手続きが異なる。また、気象白書のように、国会や閣議に提出する義務のない通称白書も存在する。
もとは、イギリス政府の報告書が白い表紙(ホワイトペーパー)を使っていたことから白書と呼ばれるようになった。
1947年に公表された経済実相報告書(経済白書)は、日本で初めて発行された白書にあたる。「もはや戦後ではない」などの有名なフレーズを残すなど大きな影響を与えることになった。
政府は、合わせて43にも上る白書を大幅に減らす方向で検討に入った。来年の通常国会で必要な法改正を目指す。
(2006.07.03掲載)
白書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 06:19 UTC 版)
白書(はくしょ、英: White Paper)とは、日本の中央省庁の編集による刊行物のうち、政治社会経済の実態及び政府の施策の現状について国民に周知させることを主眼とするもの。 政府の施策についての現状分析と事後報告を中心とした公表資料であり、統計、図表、法令などのデータ集は含まれない。
注釈
- ^ 後継組織の原子力規制委員会では、原子力規制委員会設置法第24条に基づく「年次報告」を国会に行っている。
出典
- ^ 永野豊太郎「いわゆる「白書」について (PDF) 」 『立法と調査』第340号、参議院事務局企画調整室、2013年5月10日、 113頁。
- ^ “白書の調べ方”. リサーチ・ナビ. 国立国会図書館 (2022年6月23日更新). 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月18日閲覧。
- ^ 小澤隆 (2018年9月14日). “3.具体例 (1)白書” (PDF). 日本の官庁情報の調べ方. 国立国会図書館リサーチ・ナビ. pp. 22-30. オリジナルの2021年4月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ パンフレット、白書等(旧原子力安全委員会)(2015年9月3日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
「白書」の例文・使い方・用例・文例
- 白書
- 興味深いことに、白書は政府の指示の下で出されました。
- リクルートは毎年就職白書と呼ばれる就職情報に関する調査結果を発表する。
- 私はこれらの統計数値を政府の教育白書から借りた。
- 経済白書を読んでから、我が国の財政状態が私に正しく、わかってきた。
- ドイルの研究で提出されている議論は、最初、麻薬に関連する犯罪に関する白書として出版されたものである。
- キングの研究に引用されているデータはユネスコの1970年世界人口白書から取られたものである。
- 彼はこれらの事実を政府刊行の白書から集めた.
- 今年の経済白書は暗いデータの中から無理やり明るさを見つけ出そうとした作為が目立ってならない.
- 国民生活白書には本当に国民が真に関心を持っているものを問題として取り上げていない.
- 建白書
- アルファベット順に、人名がそれらの電話番号と共に記載されているディレクトリ(通常、白書で印刷される)の電話帳かセクション
- 環境白書という,公害に関する年次報告書
- 教育白書という,教育の実情報告書
- 経済白書という,政府の発行する年次報告書
- 白書院という,武家住宅内の建物
- 農業白書という,政府発行の報告書
- 喫煙と健康問題に関する白書
- 脱税に関する白書
- 防衛白書という白書
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