ひゃっかぜんしょ‐は〔ヒヤククワゼンシヨ‐〕【百科全書派】
読み方:ひゃっかぜんしょは
「百科全書」の編集・執筆に参加した啓蒙思想家たち。アンシクロペディスト。
百科全書派
百科全書派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 13:04 UTC 版)
新旧論争では両陣営に分かれたフランス思想界の、最も大きな業績はディドロが主宰した『百科全書』である。この書以前にも百科事典の試みはあり、アルファベット順の項目配列も主流となりつつあったが、それはいずれも個人によって計画されたものであり、一流の学者たちがそれぞれ専門分野において寄稿を行い、それを集積して一つの巨大な事典を作るという共同作業であるディドロの百科全書とは一線を画している。また「アンシクロペディー」の語も、この時案出されたものである。「輪にする」と「教育」を組み合わせたこの語は、当時の学術の各分野の専門知識をひとつの書物に結集するという試みを表すものであった。ディドロのほか、ダランベール、デュボワといった当時のフランス最高の知識人の共同作業であり、当時はまだディドロと不仲にはなかったルソーも加わっている。この百科全書は一時禁書指定を受けたりしたものの、全体としては大成功をおさめた。商業的にも4000部を超えるベストセラーとなったうえ、この書物は各国の知識人層に衝撃を与え、以後各国においてもこのスタイルを踏襲した百科事典が盛んに編纂されるようになった。
※この「百科全書派」の解説は、「啓蒙時代」の解説の一部です。
「百科全書派」を含む「啓蒙時代」の記事については、「啓蒙時代」の概要を参照ください。
「百科全書派」の例文・使い方・用例・文例
百科全書派と同じ種類の言葉
- 百科全書派のページへのリンク