県主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 23:05 UTC 版)
県主(あがたぬし)は、律令制が導入される以前のヤマト王権の職種・姓(かばね)の一つである。
注釈
- ^ 県主制の成立時期を伝承の上に位置づけようとした場合、崇神天皇の治世が妥当とみられ、祭政分離の時期であり、王権の機構が整えられていく過程で県主が大和の豪族達に寄与されたと考えられる[1]。上田正昭は、3世紀後半から県制、大和王権の拡大過程の5、6世紀にかけ、国造制に代わり、県は実質的な意味を失い、遺制となったとする[2]。
- ^ 初期の主張として、岩崎小弥太の『二造考』の中において、県主と国造が同様の地方小領主で、差は明確ではないとし、県を地方小君長の領域を示す語であると規定し[4]、井上光貞も『国造制の成立』において、国と同列とした。
- ^ 井上光貞の『国造制の成立』によれば、かつては国と同列であったものが、後にいずれかの国に編入され、県と呼称されるに至り、1、2世紀の時点では独立国であったとする[3]。
- ^ 県の東限は、関東から北陸までであり、東国経営が5世紀に入ってから盛んになることを考えれば、3世紀後半から5世紀にかけて大和王権拡大の過程の反映と考えられる[5]。
出典
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