社殿等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 12:54 UTC 版)
主要社殿のうち本殿は、昭和2年(1927年)の北丹後地震で旧本殿が被災したのを受け、昭和5年(1930年)に造営されたものである。形式は流造。本殿の前には拝殿が接続する。 旧本殿は、江戸時代の元禄8年(1695年)の造営。丹後半島では珍しい隅木入春日造で、前面に軒唐破風の向拝を付す。屋根は元は杮葺であったが、北丹後地震で損壊したため、現在は銅板葺に改められている。蟇股や向拝には巧みな彫刻が認められる。この旧本殿は京丹後市指定有形文化財に指定され、現在は境内東側に移築されたうえで境内社忠霊社の社殿として使用されている。 拝殿前の左右には各1基の石燈籠が建てられている。各祭神に1基ずつ献灯されたものとされ、1基は総高266.6センチメートルを測り、「徳治二年丁未三月七日」「大願主」「進」の刻銘を有し、鎌倉時代の徳治2年(1307年)の寄進とされる。他1基は総高259.4センチメートルを測り、無銘であるが同時期の作と見られる。2基は国の重要文化財に指定されている。 そのほか、社務所は明治5年(1872年)に旧宮津藩主の別宅を移築したものになる。 本殿 石燈籠(拝殿前西側、国の重要文化財) 石燈籠(拝殿前東側、国の重要文化財) 絵馬殿 境内鳥居 参道
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