神祇院(じんぎいん)
神祇院
神祇院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 11:16 UTC 版)
「神域のカンピオーネス」の記事における「神祇院」の解説
高司 日那子(たかつかさ ひなこ) 神祇院の最高責任者『御巫筆頭』。端然とした気品と年齢なりの美を備えた老婦人で、昔は誰もが振り返るような美人であったと確信できる容姿。結構やんごとない血筋のお姫さまで、長年《媛巫女》のつとめを果たしてきた。 組織の長と言っても名目だけで実権はなかった。だが、神祇院本部に張られた結界を破った蓮を“はとこの息子”と言って庇ったのがきっかけで蓮やカサンドラと親しくなり、蓮の親戚という設定を貫いたことで、“サンクチュアリ・黄泉比良坂”の事件後は役職相応の権力を発揮できるようになった。 清秋院 真希(せいしゅういん まき) 神祇院本部付けの監察官。秩父の由緒ある呪術の名家である『清秋院』の出身。梨於奈の上司であり、父親同士が兄弟の従姉妹。年齢は20代半ば、手をかけてなそうなショートヘア、赤いフレームのメガネをかけている。よくも悪くもかしこまらない性格であり、雰囲気も緩くにこやかで、格好がラフなので宮仕えしているようには見えない。明治時代に先祖が海外留学をした時にチェーザレ・ブランデッリに謁見した縁から、家ぐるみでブランデッリ一族とは付き合いがあり、ジュリオとも昔から知り合い。日那子とは子供の頃から親戚同然のつきあいをしてきた気安い関係。 初恋もまだであろう梨於奈の婚約報告には、「物理的にあり得ない」「宇宙の法則に反している」と失礼なことを口走りつつ呆然とした。 なお、《ユニバース235》にも別の清秋院家が存在するが、こちらの清秋院家とは違って呪術者を統括する組織『正史編纂委員会』に対して大きな影響力を持っている。 鳥羽 梨於奈(とば りおな) 詳細は「#鳥羽梨於奈」を参照 鳥羽 芙実花(とば ふみか) 詳細は「#鳥羽芙実花」を参照 鳥羽 ゆとり(とば ゆとり) 梨於奈の母。鳥羽一門の先代の長であり、4年前に周囲からの期待に応える形で、資質にすぐれ覇気あふれる娘にその役目を譲る。長女によく似たスリム体型だが、極めて浮世離れしておっとりした性格で、やわらかな顔つきにそれが現れている。 娘の急な婚約には当初は反論したものの、簡単な説得だけであっさり納得して婚姻を了承する。 鳥羽 文彦(とば ふみひこ) 梨於奈の父。鳥羽家の入り婿で、旧姓は「清秋院」。妻と同じく極めて浮世離れした性格。民俗学、考古学、比較文化学にも通じていて、生家で学んだ術は活かさず、京都の大学で教鞭を取るかたわら、バイトでこっそり真偽あやしい歴史トンデモ話を書きとばすライター仕事にも精を出しており、しばしば副業を手伝わせている長女からは、そろそろ学会を追放されないかと心配されている。口数は多めだが、会話の途中でまったく別方向に話題を振ることが多い。 飛鳥井 猛(あすかい たける) 飛鳥井家の総領息子である20代後半の青年。熊野鴉衆をひきいる『熊野の長』。神経質そうな細身の男性。前当主の孫で、先代が3年前に老衰で亡くなり跡を継いだ。 《八咫烏》の系譜につらなる正当な継承者でありながら、八咫烏の転生である梨於奈の1パーセントの力も使うことができず、彼女に対して鬱屈した気持ちを抱えている。一方の梨於奈からは毎年の総会で顔を合わせているのに存在すら忘れられている。梨於奈曰く「『男のプライド』みたいなものは必要以上に持っていそうなのに、ずいぶんとひよわな男性」、末御門店主曰く「飛鳥井家のぼんぼん」。仮にも呪術の一門を預かる使い手で、相手の呪力を漠然と察せられるだけの鋭さはあり、並レベルの呪術戦なら役立つ術も使えるものの、神や神殺しレベルの戦いに身を置く者には太刀打ちできない程度の実力しかない。 神祇院の理事たちを説き伏せて梨於奈へ私怨を晴らす許可を与えられ、帰国した彼女を湯島天神で襲撃するが、吐息1つで敗北。リベンジのため部下を連れてカサンドラの誘拐を目論むも、相手の思いがけない格闘センスの前に当初から計画が躓き、謝罪する機会を与えるため善意から敢えて連れ去られた王女を取り戻しに来た蓮たちに圧倒され、切り札として実家から持ち出した神宝『千引巌』も無効化されてしまう。最後の手段で己の命をかけようとするが、己の誇りのために臣下を顧みない姿勢を見かねたカサンドラに延髄をしたたかに蹴り抜かれて失神、痛烈なお説教を受ける。それでも諦めずに禁を破って本体の封印を解き、神祇院の本部を襲撃するが、自らが顕現させた黄泉醜女に食い殺されるという因果応報の最期を遂げた。 末御門店主 でっぷり太った大男だが、髪は長く、ゆったりしたドレスを着ているというハチャメチャなオネエ店主。東京都文京区湯島で純喫茶『M』を営む傍ら、陰陽道・末御門家の頭領として帝都東京の治安を守っている。梨於奈の決して多くはない“盟友”で、彼女の生意気な性格も割と好んでいる。
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神祇院(じんぎいん)
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日本の呪術と神事祭礼を密かに取りまとめる祭祀機関にして、日本国を呪術によって守護する組織。京都の嵐山にある寺院を本部としている。《異空間災害》のスペシャリストで、非常時には都道府県知事などからの要請を受け『準・国家公務員』として事態の解決に動く。名目上の最高責任者は『御巫筆頭』だが、実際に組織の権力を握るのは数人の理事たちである。
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