私案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 15:53 UTC 版)
非SI接頭語は正式なSI接頭語ではない。そのうちのいくつかは、SI接頭語として提案されたが拒絶されたものであり、その接頭語が表すことになっていた値には、既にそれとは別の正式なSI接頭語が採用されている。 非SI接頭語の代表的なものがブロント(bronto)で、ブロントバイト(brontobyte)という非公式な(というより、いたずら目的で作られた)単位に使われている。brontoは、ラテン語で雷の意味である。ブロントが表すとされた値は、人によって1015、1021、1024、1027と異なる。なお、これらの値のうち1015(ペタ)、1021(ゼタ)、1024(ヨタ)には正式なSI接頭語がある。 他に以下のような非公式の接頭語がいくつかある。それらのうちのいくつかは、1000の累乗として示される数に当たるギリシャ語が語源となっている。また、正式なSI接頭語の最後がZ,Yになっているので、それに続く非SI接頭語のいくつかは、アルファベットの逆順でX,W,Vで始まるように工夫されている。 接頭語記号値由来テダカ tedaka TD 1042 100014 ギリシャ語接頭語のτέττα(tetra, 4の意) + ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) トラダカ tradaka TrD 1039 100013 ギリシャ語接頭語のτρι(tri, 3の意) + ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) ハクサ haxa H 1039 100013 ドカ doka DO 1036 100012 ギリシャ語のδώδεκα(dodeka, 12の意) ウデカ udeka U 1036 100012 プリッタ pritta Pi 1036 100012 ベンデカ vendeka V 1033 100011 ギリシャ語のἕνδεκα(hendeka, 11の意) ヘンダ henda H 1033 100011 ムッタ mutta M 1033 100011 ウナ una 1033 100011 ウェカ weka W 1030 100010 ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) デア dea 1030 100010 ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) ダカ daka D 1030 100010 ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) ザッタ xatta X 1030 100010 テナ tena X 1030 100010 ゼナ xenna X 1027 10009 ギリシャ語のὲννέα(ennea, 9の意) ネア nea 1027 10009 ギリシャ語のὲννέα(ennea, 9の意) ビッタ bitta B 1027 10009 ニナ nina N 1027 10009 ノベッタ novetta 1027 10009 イタリア語のnove(9の意) オタ otta 1024 10008 ギリシャ語のὀκτώ(okto, 8の意) ヘパ hepa 1021 10007 ギリシャ語のἑπτά(hepta, 7の意) エント ento 10−21 1000−7 フィト fito 10−24 1000−8 シト syto 10−27 1000−9 ゼノ xenno x 10−27 1000−9 ギリシャ語のὲννέα(ennea, 9の意) ニント ninto n 10−27 1000−9 ビント binto b 10−27 1000−9 ウェコ weko w 10−30 1000−10 ギリシャ語のδέκα(deka, 10の意) キサント xanto x 10−30 1000−10 テント tento x 10−30 1000−10 トレド tredo 10−30 1000−10 ベンデコ vendeko v 10−33 1000−11 ギリシャ語のἕνδεκα(hendeka, 11の意) フィスト fisto f 10−33 1000−11 レボ revo 10−33 1000−11 ウデコ udeko u 10−36 1000−12 アクト acto a 10−36 1000−12 ハト haxto h 10−39 1000−13 これらのうち1024(ヨタ)、1021(ゼタ)、10−21(ゼプト)、10−24(ヨクト)には正式なSI接頭語があり、ここに掲げた非SI接頭語は現在は使用されていない。
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