穆王八駿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 16:57 UTC 版)
穆王八駿(ぼくおうはっしゅん)は、中国の伝説に登場する8頭の駿馬。
- ^ 「王馭八龍之駿:一名絶地,足不践土;二名翻羽,行越飛禽;三名奔霄,夜行万里;四名越影,逐日而行;五名逾輝,毛色炳耀;六名超光,一形十影;七名騰霧,乗雲而趨;八名挟翼,身有肉翅。」
- ^ 『穆天子伝』巻一より。「天子之駿:赤驥、盗驪、白義、逾輪、山子、渠黄、驊騮、緑耳。」
- ^ 『穆天子伝』巻四より。「癸酉,天子命駕八駿之乗、赤驥之駟,造父為御,□南征翔行,逕絶翟道(翟道,在隴西,謂截隴坂過)。升于太行,南済于河,馳駆千里,遂入于宗周。」
- ^ 以下の解釈は諸説ある。赤驥:燃えるような赤の馬、盗驪:純黒の馬、白義:純白の馬、逾輪:緑がかった紫の馬、山子:灰色がかった白の馬、渠黄:鵝黄色(ガチョウのひなの綿毛のような淡黄色)の馬、驊騮:黒いたてがみと黒い尾を持つ赤い馬、緑耳:緑がかった黄色の馬。
- ^ 『列子集釈』巻三「周穆王篇」参照。
- ^ 「王大悦,不恤国事,不楽臣妾,肆意遠遊。命駕八駿之乗:右服𦽊騮而左緑耳,右驂赤驥而左白𣚘,主車則造父為御,𧮼𠱛為右。次車之乗,右服渠黄而左踰輪,左驂盗驪而右山子,柏夭主車,参百為御,奔戒為右。馳駆千里,至于巨搜氏之国。巨搜氏乃献白鵠之血以飲王,具牛馬之湩以洗王之足,及二乗之人。已飲而行,遂宿于昆侖之阿,赤水之陽。」
- ^ 「古駿馬有飛兔、腰褭。周穆王八駿:赤驥、飛黄、白義、華騮、騄耳、騧騟、渠黄、盗驪。唐公有驌驦。項羽有騅。」
- ^ 第四回『官封弼馬心何足 名注斉天意未寧』
- ^ 『太平広記』巻四百三十五「畜獣二・馬・周穆王八駿」
- ^ 「周穆王即位三十二年,巡行天下,馭八龍之馬,一名絶地。足不践土;二名翻羽,行越飛禽;三名奔霄,夜行万里;四名越影,逐日而行;五名逾輝,毛色炳耀;六名超光,一形十影;七名騰霧,乗雲而趨;八名挟翼,身有肉翅。遍而駕焉,按轡徐行,以巡天下之域。穆王神智遠謀,使跡轂遍于四海,故絶地之物,不期而自報。」
- ^ 『水経注』巻四
- ^ 加えて、穆王八駿ではない(と思われる)、騏驥と繊離も登場する。少なくともいずれも名馬の名前である。
- ^ 「湖水出桃林塞之夸父山,其中多野馬。造父于此得驊騮、緑耳、盗驪、騏驥、繊離。乗以献周穆王,使之馭以見西王母。」
- ^ 李商隠. 瑤池. - ウィキソース.
- ^ 韓愈の家で盗みを働いたとされる。
- ^ 劉叉. 觀八駿圖. - ウィキソース.
- ^ 杜甫. 城上(杜甫). - ウィキソース.
- ^ 柳宗元. 觀八駿圖說. - ウィキソース.
[続きの解説]
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