そりゅうし‐ろん〔ソリフシ‐〕【素粒子論】
読み方:そりゅうしろん
素粒子物理学
素粒子論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:47 UTC 版)
武谷の今に残る業績は、方法論などである。しかし、武谷の主たる研究活動の領域は素粒子論で、素粒子論の検討から三段階論が生まれている。武谷は、その生きた時代、湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一と並び称された。舌鋒は鋭く朝永は、武谷の批判はきついが、たまにほめられると喜ばしいと述べている。 武谷はパリティ非保存を解明しようとしたが、若手はパリティも知らんのかと誰も武谷について行かなかった。後に、パリティ非保存はヤンとリーにより証明され、二人はノーベル賞を獲得した。武谷は残念がり、君たちは偉くなったのだ。私は若いころ群論が得意だったと述べている。 武谷三男を中心とする湯川グループは、1個のp中間子を交換する効果は比較的離れた領域での核力をうまく説明できることを示した。しかし、近似を上げて2個の交換を見ると、よい結果が得られなかった。しかし、坂田模型では,基本粒子間の相互作用が元であって、湯川型相互作用はそれから導かれた近似と見做すべきことになる。名古屋グループは,この考えに基づき、粒子1個の交換ではあるが、近距離までの核力をかなりうまく説明できた。これらの成果はハドロンの複合性を素粒子反応の面からも裏付けた。
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