紺綬褒章
英語:Medal with Dark Blue Ribbon
褒章の一種。公益のために私財を寄付した者を顕彰するために授与される栄典。
明治14年に制定された「褒章条例」第一条では、紫綬褒章は次のように規定されている
公益ノ為私財ヲ寄附シ功績顕著ナル者ニ賜フモノトス1980年に、紺綬褒章等の授与基準についての閣議決定において、紺綬褒章を授与する場合の授与基準が規定されている。この規定では、褒章条例第一条に基づく紺綬褒章の授与基準は寄附金額500万円以上とされている。
寄付を行う主体が個人か団体かによって、基準金額は異なる。また、寄付金額によって授与される物品が異なる。
関連サイト:
褒章の種類及び授与対象 - 内閣府
褒章条例 - e-Gov
紺綬褒章等の授与基準について - 内閣府
褒章
紺綬褒章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 01:21 UTC 版)
紺綬褒章(こんじゅほうしょう)は「公益ノ為私財ヲ寄附シ功績顕著ナル者」に授与される。 1918年(大正7年)に創設された(大正7年勅令第349号)。 1919年(大正8年)9月7日、恩賜財団済生会に5万円(平成27年現在の価値で1億5千万円相当)を寄付した功により賜与された小野光景が受章第1号である。 紺綬褒章は他の褒章のように受章機会が春秋のみに限られず、事由の発生に合わせて毎月末にまとめられ閣議で決定され発令される。寄付を続ければ同一人物が多数回受章することも可能であり、叙勲・褒章などの受章回数でギネス記録に認定された古賀常次郎は、紺綬褒章を98回(金色飾版16個)受章している。なお、章の裏面は他の褒章と異なり、「賜」の字や受章者の氏名は刻まれない。 1980年(昭和55年)の授与基準では、国や地方公共団体、公益団体などへの500万円以上の寄付をした個人、1000万円以上の寄付をした団体が主な対象となる(受けた団体から所管官庁宛てに上申―「この方は褒章を受けるに相応しい事を私共にして下さったので授与して頂きたい」という申し出―がされる)。 ただし、返礼品の類を受け取った場合は対象とならない。寄付額が1500万円以上など多額に上る場合には、併せて賞杯(桐紋付きの木盃)が授与される。なお、1947年(昭和22年)から1964年(昭和39年)は10万円、1964年(昭和39年)から1980年(昭和55年)は100万円が授与の基準であった。寄付額の改定に際しては、数年間は中間の額を設定するなど、移行暫定期間が設けられることもある。 2021年には浜崎あゆみが国立国際医療研究センターに1千万円を、また西島隆弘が事業資金(義援金ではない)として日本赤十字社にやはり1千万円を、中居正広と香取慎吾が日本財団と共同で立ち上げた「LOVE POCKET FUND」基金に、YOSHIKIが自身の運営する基金「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて各所に多額の寄付をして、それぞれ授与されている(中居は紺綬褒章と共に賞杯も受けた)。
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「紺綬褒章」の例文・使い方・用例・文例
- 紺綬褒章という勲章
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