能因本とは? わかりやすく解説

能因本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 22:32 UTC 版)

伝能因所持本(でんのういんしょじほん)、通称・能因本(のういんぼん)は、日本随筆作品『枕草子』の写本の系統の一つ。「ものくらうなりて、文字もかかれずなりたり。筆も使ひはてて、これを書きはてばや。」の一文が跋文とされる「この草紙は、目に見え、心に思ふ事を」に前置する写本が属する系統。




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能因本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:57 UTC 版)

枕草子」の記事における「能因本」の解説

詳細は「能因本」を参照 これも雑纂形態伝本通常上下二巻として伝わるが、その章段順序は同じ雑纂形態三巻本とはかなり相違し、また内容にも相互に出入りがある。清少納言姻戚関係にあった能因法師(その姉妹一人清少納言実子橘則長の妻)が所持していた本であるという奥書があることにより、能因本と呼ばれる学習院大学蔵本 - もと三条西家上下二巻冊子本室町時代書写本筆者三条西実隆とも、またはその子公条ともいわれる野坂元定蔵本 - これも室町期伝本下巻のみの零本であるが、ほかの能因本にはない観応元年1350年)の奥書があり、能因本の存在がこの時期にまでさかのぼることのできるものとして貴重とされる古活字本 - 慶長から慶安にかけて出版されたもので4種類あり、冊数は5冊または7冊となっている。ただしその本文は三巻本用いて改めたり、また版に写す際に誤刻したりしたところが多くあり、本来の能因本の本文から見れば不純なのであるという。

※この「能因本」の解説は、「枕草子」の解説の一部です。
「能因本」を含む「枕草子」の記事については、「枕草子」の概要を参照ください。

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