葬祭神殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:19 UTC 版)
ワアベトに安置されていたミイラは参道を通って葬祭神殿に運ばれた。葬祭神殿はその当時の王宮を模しているとされ、「王の永遠の住居」と考えられていた。参道から葬祭神殿に入ると、柱に囲まれた露天の中庭に出る。中庭には中央に祭壇があったとされる。そこから西に向かうと主要な礼拝所に至る。現在は中庭の黒色玄武岩の床面とそれを囲む列柱廊に建てられていた花崗岩の柱の受け口、西側の奥まった区画、外壁の土台にするために岩盤に彫られた溝が確認できるのみである。後にメイドゥム様式の葬祭神殿に現れる壁龕や偽扉が、大ピラミッドの葬祭神殿にもあったかは解らない。また、葬祭神殿では葬儀が行われたという説もあるが、実際にそこで何が行われたのかは明らかではない。
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