がいてんせつ 【蓋天説】
蓋天説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 16:46 UTC 版)
蓋天説(がいてんせつ)とは古代中国天文学における宇宙構造論の一つである。渾天説・宣夜説とともに古代中国を代表する天観である。 蓋天説には大きく2通りの考え方があり、天は円く広げられた傘のようであり、地は方形の碁盤のようであるとされ、後に、天はドーム状(蓋笠)で、地はひっくり返した皿(覆槃)の形をしているとした。天は石臼を挽くように北極を中心に左回転しており、太陽や月は右へ向かっているが、天の回転に引っぱられて左回転する。蓋天説はグノーモーン(髀)による日影の観察に基づいたもので、周髀説(しゅうひせつ)ということもある。数学書の『周髀算経』にも収められている。
- 1 蓋天説とは
- 2 蓋天説の概要
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