薬害
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薬害(やくがい)とは、明らかな投薬ミスを含まず[1]医薬品の「不適切な使用による医学的な有害事象のうち社会問題となるまでに規模が拡大したもの」と「不適切な医療行政の関与が疑われるものを指す」とする見解があるが、明確な定義は定まっていない[2]。
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薬害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 01:18 UTC 版)
薬害は、不適切な医薬品行政の結果、有害事象が広く社会的に発生する現象。
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薬害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 10:13 UTC 版)
2009年に、香港とマカオで供給された欧化薬業製の痛風治療薬「アロプリノール錠」が基準を大幅に上回るケカビで汚染されており、投与を受けた白血病や悪性リンパ腫の患者が相次いで死亡した。事件後、香港政府衛生署は直ちに、処方された欧化製アロプリノールを他のメーカーの製品に交換する措置を講じた。患者への投与を行った病院の一部は24時間体制で対応に当たった。粉嶺裁判所は不適切な薬品を販売した罪で、法令の上限の20万香港ドルの罰金を科した。裁判官は、法令の上限があるとはいえ、事件の深刻さを反映した額ではないと述べている。
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