裁判沙汰
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レオーネを始めとする製作陣は公開にあたり、黒澤明の許可を得ていなかった。そのため、東宝はレオーネ等を著作権侵害だとして告訴、勝訴している。この裁判の結果を受けて『荒野の用心棒』の製作会社は黒澤たちに謝罪し、日本、台湾、韓国などのアジアにおける配給権と10万ドルの賠償金と、全世界における配給収入の15%を支払うことになった。また、この裁判の過程で映画の著作者が受け取る世界の標準額を知った黒澤は東宝に不信感を抱き、契約解除、ハリウッド進出を決意させる要因にもなった。
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裁判沙汰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 14:50 UTC 版)
『展望』は増刷するほどに売れたが、川端家(未亡人・秀子、養女・政子、婿・香男里)は筑摩書房に苦情を申し入れた。死者の名誉権は成立しないというのが通説だったが、川端家は秀子の名誉も毀損されたと主張、数次の準備書面のやりとりがあった。 週刊誌、女性週刊誌、月刊誌などで多くの関連記事が出たが、川端家側は実在する家政婦の存在は否定せず、細かな事実の間違いを指摘した。武田勝彦など川端研究者は、臼井を批判する側に回った。文壇の反応は様々であったが、奥野健男は、作家が死後に何かを書かれることは仕方ないとしても、臼井が嘘を書いたのならば川端家は提訴できるとコメントした。 山口瞳や武田勝彦は、『事故のてんまつ』の中で引用されている川端の日記や作品、澤野久雄や秦野章が川端について言及した本の孫引きが原文通りでなく、恣意的で正確性に欠けていることを指摘して、臼井の評論家としての非常識を批判した。 また同作では、「縫子」を被差別部落出身者とし、川端自身もそうであるかにとれる記述があったため、差別観念を助長しているとして、部落解放同盟が筑摩・臼井に抗議声明を7月に出した。筑摩書房は露骨な個所を削除して単行本として刊行しベストセラーとなったが、川端家は東京地方裁判所に提訴した。初刷が100パーセントはけた頃になってから出版社と臼井は、8月に川端家と和解し、本作は絶版とされた。 ちなみに、同年10月、城山三郎の『落日燃ゆ』の登場人物のモデル広田弘毅の遺族が名誉棄損で民事提訴していた裁判では、内容が虚偽の事実と解されなければ、遺族が受忍し難い程度に害したといえないという判断基準が示された(7月には、故人の名誉棄損、損害賠償を認める新判決が出されていた)。
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