運動性能とは? わかりやすく解説

運動性能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:51 UTC 版)

大和型戦艦」の記事における「運動性能」の解説

艦船基本的な操縦性能は次の3つの観点から評価されることが多い。

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「運動性能」を含む「大和型戦艦」の記事については、「大和型戦艦」の概要を参照ください。


運動性能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:08 UTC 版)

一式戦闘機」の記事における「運動性能」の解説

一式戦は1,000馬力エンジン装備した戦闘機としては非常に軽快運動性持っていた。しかし、試作機最大速度九七戦とさほど差がなかったことから、旋回性についても九七戦同等上の確保要求されたため、キ44用に開発されフラップ空力班としてこれらの研究開発携わっていたのが糸川技師)が装備された。このフラップ戦闘フラップ空戦フラップ)としても使用することが可能で、旋回半径小さくするのに効果的であった扱い難しいため、熟練者なければ実戦上手く活用することは難しかったとされている。鹵獲一式戦テストした連合軍旋回に対して「とくに"戦闘フラップ"を使用したときの旋回能力きわめて高く零戦に勝る」と評価している。先述通り九七戦との比較についてはのちに戦闘フラップ使用しなくとも、平方向でなく垂直方向の格闘戦持ち込むことで圧倒可能と判断されている。一式戦一型翼面荷重は102kg/m²、二型は117kg/m²、二式戦一型は171kg/m²、Bf109-Eは170kg/m²であり、一式戦数値群を抜いている。ちなみに零戦二一型は107.89 kg/m²、F4Fは115kg/m²、スピットファイア Mk. IXeは149 kg/m²であり、各国戦闘機設計思想うかがえる操縦性安定性きわめて高く機体構造強化され以降危険な飛行特性無くなり離着陸時の操縦性失速特性良好であった連合軍一式戦の低高度・低速域における運動性加速性の高さを脅威見なしており、そのため「格闘戦避け一撃離脱戦法徹底」「速力高高度性能生かし高速高高度維持する」「一式戦不得意な急降下による離脱」といった対策心がけるようになっていった。以下は一式戦対峙した連合軍戦闘機操縦者発言である。 欧州から来たばかりパイロットは、01ゼロワン一式戦のこと)やゼロビルマ方面連合軍一式戦零戦誤認しているためこのゼロとは零戦ではなく一式戦のこと)との格闘戦試みるのは死にに行くのと同然だ、という教訓を頭に叩きこまれた。軽量な日本機は軽快運動性持ち米軍英軍のどの戦闘機戦って内側回り込んでくる。(後略)ここでの戦闘戦術ドイツ空軍相手戦術とまったく別ものだ。日本機は低い高度で非常に運動性が高い。(中略絶対に低高度での低速格闘戦誘い込まれてはならない — ビルマ航空戦一式戦交戦したイギリス空軍前略格闘戦旋回戦入った一巻の終わり第一に格闘戦避けねばならない。これに巻き込まれれば日本機は高い運動性発揮し、君の勝ち目ほとんどない — ニューギニア航空戦で主に一式戦交戦したアメリカ軍 二型三型改良されているものの一式戦最大速度連合軍戦闘機比較すると劣速であり、さらに連合軍大戦中期以降初期戦訓から一式戦の得意とする格闘戦避け一撃離脱戦法徹底高性能無線機による複数機の連携対抗するようになった大戦中後期には、基礎工業力や補給能力低さにより必要な機体数や補充操縦者物資十分に揃えられなかった日本軍劣勢となり、一式戦限らず日本軍機は稼働率低下していった。 第59戦隊飛行隊長南郷大尉1943年12月16日戦爆連合40機(一式戦16機・三式戦18機・一〇〇式重爆撃機呑龍」6機)によるマーカス岬上陸連合軍攻撃任務においてP-38 15機と交戦したが、高空から急降下一撃離脱を行うP-38に5機の一〇〇式重爆撃墜されたことに対しP-38翻弄され、もはや一式戦の時代にあらず」と日記記しており、600 km/h超える高速機一撃離脱戦法徹した場合対処難しいことが判明している。なお、この空戦2日後には再度マーカス岬南郷機ら一式戦三式戦戦闘機単独30機が出動し16機のP-38交戦し運動性活かして2機を確実撃墜した結果損失は1機であった。 しかし、操縦者らは運動性最大限引き出して大戦中後期劣勢下でも一定の戦果挙げていた(#ビルマ航空戦・#インドシナ、マレー、インドネシア方面・#中国航空戦)。特に爆撃機護衛する戦闘機護衛対象から離れられないため、実戦では高度の維持や一離脱戦法徹底難しく運動性優れ一式戦を追う間に格闘戦引きずり込まれたり、攻撃回避され弾を無駄撃ち過ぎた事例もある。そういった大戦後期一式戦特性を「落とせないが、落とされない」とも評される一例として1944年7月5日中国戦線九江にて飛行48戦隊一式戦が第26戦闘飛行隊のP-51Bと交戦し1機を確実撃墜メイス中尉機)。P-51B撃墜後に一式戦多く離脱するも、ただ残った少候出身ベテラン木村吉中尉機とされる1機は8機ものP-51と交戦一式戦巧み機動攻撃回避しP-51全機は全弾を撃ち尽くしてもこれを撃墜することはできなかった。アメリカ軍はこの一式戦操縦者を「九江エース」と名付け以降方面への出撃時は警戒するようになった事例がある(#中国航空戦)。

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