どうじょう‐じ〔ダウジヤウ‐〕【道成寺】
読み方:どうじょうじ
和歌山県日高郡日高川町にある天台宗の寺。山号は天音山。開創は寺伝によれば大宝元年(701)、開山は義淵、開基は紀道成(きのみちなり)。安珍と清姫の伝説で有名。鐘巻寺。日高寺。→安珍清姫(あんちんきよひめ)
謡曲。四番目・五番目物。道成寺伝説などに取材し、恋に狂った女の執念の恐ろしさを描いたもの。歌舞伎舞踊・沖縄舞踊などに大きな影響を与えている。→道成寺物
三島由紀夫の戯曲。をモチーフとする1幕の近代劇。昭和32年(1957)「新潮」誌に発表。初演は著者没後の昭和54年(1979)、芥川比呂志の演出による。「近代能楽集」の作品のひとつ。
人形美術家、川本喜八郎による短編の人形アニメーション作品。昭和51年(1976)制作。安珍清姫伝説を題材に、主人公を娘から寡婦に置き換えた作品。毎日映画コンクール大藤信郎賞、メルボルン映画祭特別賞、アヌシー国際アニメーション映画祭エミールレイノー賞および観客賞等を受賞。
どうじょうじ 【道成寺】
道成寺
道成寺
道成寺
道成寺
道成寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 23:23 UTC 版)
道成寺 (どうじょうじ)は、和歌山県日高郡日高川町鐘巻にある天台宗の寺院。山号は天音山。本尊は千手観音。新西国三十三箇所第5番札所。道成寺創建にまつわる「髪長姫伝説」(「宮子姫伝記」)や、能、歌舞伎、浄瑠璃の演目として名高い「安珍・清姫伝説」で知られる。この伝説は、平安時代中期に編纂された『大日本国法華験記』にすでに見える古い話である。
- ^ 梅原猛(2011)
- ^ 鳴海(1991)pp.96 - 98
- ^ 菅原(1991)pp.110 - 117
- ^ 和歌山県(2012)
- ^ “宮子姫物語/御坊市ホームページ”. www.city.gobo.wakayama.jp. 2021年6月11日閲覧。
- ^ “道成寺 - 平城京の母 宮子姫”. dojoji.com. 2021年6月11日閲覧。
- ^ 小野宏海 述、藤原成憲 画『道成寺絵とき本』道成寺護持会、1970年。
- ^ 鳴海(1991)pp.99 - 110
- ^ 『月刊文化財』370号の解説
- ^ 田村(1991)pp.117 - 121、及び『月刊文化財』310号の解説
- ^ 本像の復元前の写真は『月刊文化財』310号に、復元後の写真は特別展『祈りの道 吉野・熊野・高野の名宝』図録(大阪市立美術館ほか、2004)にそれぞれ収録されている。
- ^ 『続日本の絵巻24.桑実寺縁起 道成寺縁起』(小松茂美編、中央公論社、1992年)に詳しい。
道成寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 10:06 UTC 版)
1883年(明治16年)4月の「道成寺」は、伴馬の名を一躍高め、以後「道成寺」は伴馬の得意曲として、実に16度にわたって舞うこととなった。芝能楽堂で催された数々の能の中で、伴馬の「道成寺」、宝生新朔の「壇風」は客席が完全に埋まってしまう最大の呼び物であり、「二幅対」と称された。 この曲は鐘を落とす役割の「鐘引き」の人間との息が合うことが肝要であり、伴馬は「道成寺」を舞う際には、田舎に暮らしていた弟の金記を必ず呼び寄せ、鐘引きの役をやらせていた。ある時、青山御所で「道成寺」を勤めたが、鐘引きとの呼吸が合わず、肩を打つという失敗があった。以後しばらくは「舞込み」の型を封印していたが、70歳にして久しぶりにこれを披露した際には、見事に成功させて見せた。 しかしその伴馬も息子・弓川には、この危険な「舞込み」の型を教えることを躊躇し、この型を自分一代で終わらせようと考えていた。これを聞いた池内信嘉が、歌舞伎の5代目岩井半四郎の挿話で伴馬を叱咤激励し、ついに弓川にこの型を伝授させた。以来この型は、「櫻間家の専売特許」と称されるに至った。
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道成寺
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「BLACK BIRD (漫画)」の記事における「道成寺」の解説
白蛇の一族。毒を持っており、薬や毒の調合を得意とする。 道成寺 希世(どうじょうじ きよ) 演:石川志織 16歳。155cm。匡のことが好き。 道成寺 権助(どうじょうじ けんすけ) 演:山口大地 希世の双子の弟。実沙緒を好きだったが諦める。匡たちにつかまった際に「仙果録」の前半を話す。解放される前に実沙緒に印籠に入った毒を渡す。 物語の終盤で匡から実沙緒が出産と同時に死ぬ運命にあることを告げられ、彼に堕胎薬を調合するよう要請されるが、実沙緒にこのまま子供を堕胎してもいいのかと問いかけ、彼女の強い決意を知って匡の頼みを断った。
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道成寺
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「道成寺」(どうじょうじ)は1957年(昭和32年)、雑誌『新潮』1月号に掲載された。三島は原典の『道成寺』の〈目に見える巨大な主題〉の鐘と、〈無限の効果〉を出す乱拍子が要で、〈一にも二にも鐘であつて、すべては単純で力強い主題に集中してをり、しかも鐘は、煩悩と解脱を二つながら象徴してゐる〉と解説しているが、それは自身の『道成寺』の、〈世界もその中に呑み込まれて〉しまいそうな巨大な衣裳箪笥と、〈能の小鼓を打つごとき奇異なる掛声と小鼓や大鼓に似た打楽器の音、横笛に似た音などが起り、下段の値踏みのセリフに応じて、能の乱拍子の効果を出す〉という演出の意図と繋がっている。
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