酵母エキス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 03:07 UTC 版)
酵母エキス(こうぼエキス、Yeast extract) とは、酵母の利用形態のひとつで菌体自体を化学的に分解抽出した成分のことである。主成分としてアミノ酸や核酸関連物質、ミネラル、ビタミン類を含み「調味料」[1]「微生物培養の培地」「家畜飼料」「健康補助食品」などに用いられる[2]。発酵機能や発酵産物(代謝物)を利用したパンや、アルコール飲料と並び多岐に利用されている[3]が主に加工食品の副原料として使用されるため一般消費者が酵母エキスを単体で見る事はほとんど無い。また、原料として利用される酵母は、出芽酵母( Saccharomyces cerevisiae )だけでは無く様々な酵母が利用されている[3]。
- ^ 酵母エキス 富士食品
- ^ a b c d 矢口淳一、千種薫、嶺岸令久、食品工場排水処理プロセスから回収した酵母および酵母エキスの有効利用 廃棄物学会論文誌 Vol.6 (1995) No.2 P.57-65, doi:10.3985/jswme.6.57
- ^ a b 石田賢吾、食品分野で広く活用される 酵母菌 JAS協会 (PDF)
- ^ 鈴木康男、宇田裕、奥井誠一、トルラ酵母脂質成分 (第1報) 中性脂質および燐脂質の分析 YAKUGAKU ZASSHI., Vol.85 (1965) No.1 P.72-76, doi:10.1248/yakushi1947.85.1_72
- ^ a b 酵母エキスとは 興人ライフサイエンス株式会社
- ^ 酵母発酵飼料 製造事業について 株式会社エスピージーフコク
- ^ a b 河村清史、有機性廃棄物の資源化技術 ―嫌気性消化によるメタン回収― 廃棄物学会誌 Vol.11 (2000) No.5 P.344-354, doi:10.3985/wmr.11.344
- ^ 佐々木泰子、ヨーグルトを造る乳酸菌共生発酵研究の最近の知見 日本乳酸菌学会誌 Vol.26 (2015) No.2 p.109-117, doi:10.4109/jslab.26.109
- ^ a b c d e f g 沢木みずほ(著)、小林和子(編)「新買ってはいけない 231 「から揚げ粉」にだって添加物いっぱい」『週刊金曜日』第25巻第8号、株式会社金曜日、2017年3月3日、58-59頁、2017年6月4日閲覧。 第1126号、通巻1146号
- ^ 食品中のクロロプロパノール類に関する情報 平成25年4月1日最終更新 農林水産省
- ^ 鈴木仁、田端節子、木村圭介 ほか、各種調味料及び漬物中のクロロプロパノール類含有量調査 化学生物総合管理 2008年 4巻 1号 p.17-25, doi:10.11171/chemobio.4.17
- ^ リボ核酸RNA|エル・エスコーポレーション
- ^ 南場毅、竹内徳男、酵母エキス中の酢酸発酵促進物質の分画 酢酸菌の発酵促進物質に関する研究(第6報) 日本食品工業学会誌 Vol.28 (1981) No.10 P.534-541, doi:10.3136/nskkk1962.28.10_534
- ^ 青柳吉紀、新炉修、斉藤晋、高機能酵母エキスの開発と食品への利用 日本食品保蔵科学会誌 Vol.27 (2001) No.2 P.99-106, doi:10.5891/jafps.27.99
- ^ a b c 天然酵母表示問題に関する見解 日本パン技術研究所 (PDF)
- 1 酵母エキスとは
- 2 酵母エキスの概要
- 3 評論家の指摘
- 4 脚注
酵母エキスと同じ種類の言葉
- 酵母エキスのページへのリンク