さんか‐ぶつ〔サンクワ‐〕【酸化物】
酸化物
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酸化物(さんかぶつ、英: oxide)は、酸素とそれより電気陰性度が小さい元素からなる化合物である。酸化物中の酸素原子の酸化数は−2である。酸素は、ほとんどすべての元素と酸化物を生成する。貴ガスについては、ヘリウム (He)、ネオン (Ne) そしてアルゴン (Ar) の酸化物はいまだ知られていないが、キセノン (Xe) の酸化物(三酸化キセノン)は知られている。一部の金属の酸化物やケイ素の酸化物(ケイ酸塩)などはセラミックスとも呼ばれる。
- 1 酸化物とは
- 2 酸化物の概要
酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:04 UTC 版)
2族元素は空気中で燃え、一般式、MOの酸化物を生成する。また、ベリリウム以外の2族元素酸化物は、水と反応すると水酸化物M(OH)2を生成し、カルシウムより原子番号の大きい元素は強塩基として作用する。一方で、酸化ベリリウムBeOは水と反応しない。水酸化物の塩基性の強度は周期の下へ行くほど強い。 イオン半径の大きいバリウムでは、イオンの電荷密度がナトリウムの電荷密度と同程度と低いため過酸化物も安定であり、酸化バリウムを空気中で500 ℃に加熱する方法、または、過剰の酸素とバリウムを反応させる方法によって、過酸化バリウムを生成する。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 09:06 UTC 版)
酸化アインスタイニウム(III)(Es2O3)は硝酸アインスタイニウム(III)を燃焼させることにより得られた。これは無色の立方晶を形成し、最初に大きさが約30ナノメートルのマイクログラムの試料から特徴づけられた。この酸化物には他に単斜晶系や六方晶系の2つの相が知られている。特定のEs2O3相の形成は調製技術と試料の来歴に依存し、明確な相図はない。自己照射または自己発熱の結果として3つの相の間で相互変換が自然発生する可能性がある。六方相は酸化ランタン(III)とアイソタイプであり、Es3+イオンがO2−イオンの6配位群で囲まれている。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 07:57 UTC 版)
凡例 組成式 – 化合物名(鉱物名) FeO – 酸化鉄(II), (ウスタイト) Fe3O4 – 酸化鉄(II,III)、いわゆる黒さびのこと。(磁鉄鉱) Fe2O3 – 酸化鉄(III)、いわゆる赤さびのこと。α-Fe2O3 – α-酸化鉄(III)、(赤鉄鉱、ヘマタイト) β-Fe2O3 – β-酸化鉄(III) γ-Fe2O3 – γ-酸化鉄(III)、(磁赤鉄鉱、マグヘマイト) ε-Fe2O3 – ε-酸化鉄(III)
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 02:51 UTC 版)
五酸化タンタル (Ta2O5) は、実用上の観点からはもっとも重要な化合物である。4価の酸化物 (TaO2) は不定比化合物で、ルチル構造を取る。3価の酸化物 (Ta2O3) は知られていない。 タンタル酸塩と呼ばれる化合物は、実際には複酸化物であることがほとんどで、孤立したタンタル酸イオンを含む化合物はまれである。前者の例として、イルメナイト類似構造を取るタンタル酸リチウム (LiTaO3) や、ペロブスカイト構造を取るタンタル酸カリウム (KTaO3) が挙げられる。これらの結晶ではタンタル原子が6個の酸素原子に囲まれており、孤立した [TaO3]− イオンは存在しない。タンタル酸イットリウム (YTaO4) は後者の例で、灰重石に似た構造を持つ結晶には、孤立した四面体状のタンタル(V)酸イオン [TaO4]3− が含まれる。 五酸化タンタルと水酸化アルカリを溶融し、生成物を水で処理すると、水溶性のイソポリ酸塩が得られる。カリウムイオン (K+) とヘキサタンタル酸イオン [Ta6O19]8− からなる K8[Ta6O19]⋅16H2O がよく知られている。[Ta6O19]8−は、6個のTaO6八面体が稜共有でつながった構造をしており、タングステンのイソポリ酸イオン [W6O19]2− と同じ形である。25個の原子からなる大きなイオンであるが、水溶液中でもこのままの形で存在する。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 16:40 UTC 版)
六フッ化キセノン XeF6 または四フッ化キセノン XeF4 は水と反応し、三酸化キセノン XeO3 を与える。 XeF 6 + 3 H 2 O ⟶ XeO 3 + 6 HF {\displaystyle {\ce {XeF6 + 3H2O -> XeO3 + 6HF}}} XeO3 は三角錐型の構造を持ち、爆発性の化合物である。XeO3 はアルカリ条件下、XeVIII と Xe0 に不均化する。 2 XeO 3 + 4 OH − ⟶ XeO 6 4 − + Xe + O 2 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {2XeO3 + 4OH^- -> XeO6^4- + Xe + O2 + 2H2O}}} また、反応性の高い XeF6 を石英 SiO2 と反応させると四フッ化酸化キセノン XeOF4 を生成する。 他の例として、XeO3 と XeOF4 から XeO2F2 が、XeF6 と NaXeO6 から XeO3F2 が生成する。低温で水と混合し、紫外線を照射するとキセノン2原子を含む分子 HXeOXeH が生成する。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 22:44 UTC 版)
サマリウムの最も安定な酸化物はセスキ酸化物であるSm2O3であり、Sm2O3には複数の結晶系のものが存在している。三方晶系のものは溶融させたものを徐冷することによって得られる。Sm2O3の融点は2365 °Cと高いため、直接的な加熱ではなく高周波コイルによる誘導加熱によって溶融される。Sm2O3の単斜晶の結晶は火炎溶融法(ベルヌーイ法)によって結晶成長させることができ、粉末のSm2O3から直径1 cm、最大長さ数cmのブールが得られる。ブールは純粋で格子欠陥などが含まれていなければ透明であるが、そうでなければオレンジ色を呈する。準安定な三方晶のSm2O3を1900 °Cまで加熱すると、より安定な単斜晶に転移する。立方晶のSm2O3もまた研究されている。 サマリウムは一酸化物SmOを形成する数少ないランタノイドの一つである。この黄金の光沢を持つ化合物はSm2O3を金属サマリウムを用いて1000 °C、50 kbar以上の条件下で還元させることによって得られ、圧力が低いと反応は不完全に終わる。SmOは立方晶の塩化ナトリウム型構造を取る。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:26 UTC 版)
窒素とリンは多様な酸化状態を持つ酸化物を形成するが、窒素は酸化数が大きいほど自由エネルギーが大きく不安定であり、酸化数0の単体窒素が最も自由エネルギーが小さくて安定な為、窒素酸化物は酸化剤として利用されるものが多い。一方、リンの酸化物はいずれも単体リンよりも自由エネルギーが小さく、酸化数が大きいものほど自由エネルギーが小さくて安定である。それゆえリンの酸化物は酸化剤としては利用されない。 一方、ヒ素、アンチモン、ビスマスは酸化数+5に比べ+3が安定化しているので、いずれも一般式 M2O3 で表される酸化物が安定である。
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酸化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:27 UTC 版)
酸素自身の酸化物として、過酸化物と超酸化物が知られている。 酸素を除く第16元素の酸化物およびオキソ酸は 同じ元素が多数の酸化数状態をとる カートネーション性が高い という2つの特徴により多種多様な酸化物が存在する(記事 硫黄 に詳しい)。 硝酸などの常用される酸化剤を使用した場合、硫黄は+6まで酸化されるが、セレン、テルルは+4までしか酸化された酸化物しか与えない。
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酸化物
「酸化物」の例文・使い方・用例・文例
- 希土酸化物.
- 酸化物
- 酸化物はアルカリ化される
- 酸素と結合してまたは酸化物に変化する
- 酸化物で覆われる
- 過酸化物で漂白される
- アンチモンを含む酸化物
- つやのある表面に金属酸化物を加えてできる、金属光沢のある陶器
- 金属の表面の細かな酸化物の層
- 蛋白質(アルブミンまたはゼラチン)と銀酸化物のコロイド調合
- 酸(水素イオンを与えるために分離する)と塩基(水酸化物イオンを与えるために分離する)に関して水溶液を記述する理論
- 毛が過酸化物で漂白されているブロンド
- 高温に加熱した結果、金属が酸化物に変わること
- 水の存在する場所で低温の酸化によって鉄の上に赤茶色の鉄の酸化物が形成されること
- 彼は過酸化物と水の溶液を使用した
- 塩基は金属とアンモニアの酸化物と水酸化物を含む
- バリウムの酸化物
- 希土酸化物グループの延性銀白色の延性強磁性の三価染色体の金属元素
- 希土酸化物グループの三価染色体の金属元素
- コバルト酸化物とアルミナから本質的に成る緑がかった青顔料
酸化物と同じ種類の言葉
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