鏡子の家
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『鏡子の家』（きょうこのいえ）は、三島由紀夫の長編小説。「戦後は終わった」とされた昭和30年前後の「時代」を生きた若者5人のニヒリズムを描いた作品で[1][2]、三島が自身の青春や「戦後」といわれた時代への総決算として力を注いだ小説である[3][4][5]。成功作とはならなかったが、三島文学の軌跡において極めて重要な意味を持つ小説である[6][7]。
注釈
出典
- ^ a b c 「『鏡子の家』そこで私が書いたもの」（「鏡子の家」広告用ちらし、1959年8月）。31巻 2003, p. 242に所収
- ^ a b c 「日記――裸体と衣裳」（新潮 1959年9月号）。「昭和34年6月29日（月）」の項。30巻 2003, pp. 236–240、論集II 2006, pp. 199–204に所収
- ^ a b c 「『鏡子の家』――わたしの好きなわたしの小説」（毎日新聞 1967年1月3日号）。34巻 2003, pp. 292–293に所収
- ^ 「焦土の異端児」（アルバム 1983, pp. 22–64）
- ^ a b c d e 「『鏡子の家』の不思議」（奥野 2000, pp. 357–369）
- ^ a b c d 井上隆史「『鏡子の家』底無しの虚無と戦後社会への違和感」（太陽 2010, p. 78）
- ^ a b 菅原 1982
- ^ a b c イカロス 1973
- ^ a b 西本 1988
- ^ 「ぼくはオブジェになりたい――ヒロインの名は言へない」（週刊公論 1959年12月1日号）。31巻 2003, pp. 294–300に所収
- ^ 藤井浩明「原作から主演・監督まで――プロデューサー藤井浩明氏を囲んで（聞き手：松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史）」（研究2 2006, pp. 4–38）。「映画製作の現場から」として同時代 2011, pp. 209–262に所収
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和33年」（42巻 2005, pp. 416–419）
- ^ a b 山中剛史「著書目録――目次」（42巻 2005, pp. 540–561）
- ^ a b 井上隆史「鏡子の家」（事典 2000, pp. 87–91）
- ^ a b c 「第四章 時計と日本刀」（猪瀬 1999, pp. 321–449）
- ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」（事典 2000, pp. 695–729）
- ^ a b c 「日記――裸体と衣裳」（新潮 1958年4月号-1959年9月号）。30巻 2003, pp. 77–240、論集II 2006, pp. 11–204に所収
- ^ a b c d e f g 「第四章 著名人の時代」（佐藤 2006, pp. 110–143）
- ^ a b c d e 「“現代にとりこむ”/野心作『鏡子の家』/三島氏に聞く」（毎日新聞 1959年9月29日号）。7巻 2001解題に所収
- ^ a b c 田中西二郎「解説」（鏡子・文庫 1999, pp. 565–572）
- ^ 「川端康成宛ての書簡」（昭和34年12月18日付）。川端書簡 2000, pp. 142–143、38巻 2004, pp. 291–292に所収
- ^ a b 「第八回 時代と向き合う『鏡子の家』」（徹 2010, pp. 104–117）
- ^ 臼井吉見「評論に近い小説」（読売新聞 1959年9月23日号）。論集I 2001, p. 41
- ^ 佐伯彰一（日本読書新聞 1959年10月19日号）。論集I 2001, p. 41
- ^ a b 佐伯彰一（山本健吉・平野謙・江藤淳・臼井吉見との座談会）「1959年の文壇総決算」（文學界 1959年12月号）。事典 2000, p. 89、論集I 2001, p. 42、佐藤 2006, p. 106
- ^ a b 村松剛「三島由紀夫論」（文學界 1960年1月号）。事典 2000, p. 89、論集I 2001, p. 42
- ^ 吉田健一「戦後小説に終止符打つ」（北海道新聞 1959年10月７日号）。事典 2000, pp. 89
- ^ 澁澤龍彦「『鏡子の家』あるいは一つの中世」（三田文学 1960年1月号）。事典 2000, pp. 89
- ^ 『澁澤龍彦全集 別巻1』（河出書房新社、1995年）
- ^ 「第七章 世界破滅の思想――『金閣寺』と『鏡子の家』――」（野口 1968, pp. 165–192）
- ^ a b c 江藤淳「三島由紀夫の家」（群像 1961年6月号）。群像18 & 1990-09, pp. 110–117に所収。事典 2000, pp. 89
- ^ 澁澤龍彦と出口裕弘の対談「三島由紀夫――世紀末デカダンスの文学」（ユリイカ 1986年5月号）。澁澤 1986, pp. 198–263に所収
- ^ 「落魄のニューヨークで」（悼友 1973, pp. 98–113）
- ^ 「三島由紀夫」（サイデン 1964, pp. 193–212）
- ^ 「『鏡子の家』創作ノート」（7巻 2001, pp. 551-）
- ^ 井上隆史「『創作ノート』の楽しみ1 もう一つの『鏡子の家』」（11巻 2001月報）
- ^ a b 佐藤秀明「移りゆく時代の表現――『鏡子の家』論――」（論集I 2001, pp. 33–60）
- ^ a b c 橋川文三「若い世代と戦後精神」（東京新聞夕刊 1954年11月11日-13日号）。『日本浪漫派批判序説』（未来社、1960年2月）、橋川 1998, pp. 108–115に所収
- ^ a b 奥野健男「古典的心理小説の典型」（週刊読書人 1959年9月21日号）。奥野 2000, pp. 364–367、事典 2000, pp. 89
- ^ a b 「三島由紀夫の問題作（2）『鏡子の家』」（伊藤 2006, pp. 142–148）
- ^ a b 大島渚との対談「ファシストか革命家か」（映画芸術 1968年1月号）。39巻 2004, pp. 729–760に所収
- ^ a b c d e 中元さおり「古層に秘められた空間の記憶――『鏡子の家』における戦前と戦後」（研究11 2011, pp. 79–94）
- ^ a b 「三島由紀夫と『鏡子の家』秘話」（湯浅 1984, pp. 105–128）
- ^ 湯浅あつ子「公ちゃんの青春」（7巻 2001月報）
- ^ 「《九章》 おそらく最期の証言者――『鏡子の家』の女主人」（岩下 2016, pp. 261–346）
- ^ 「西洋館は国電歩いて3分」（藤森 1986, pp. 246–248）
- ^ “新規復元建造物「デ・ラランデ邸」の公開について （江戸東京たてもの園）” (PDF). 生活文化局 公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園 (2013年3月7日). 2013年10月5日閲覧。
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