陸羽東線・陸羽西線向け車両
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「JR東日本キハ100系気動車」の記事における「陸羽東線・陸羽西線向け車両」の解説
キハ110-237(陸羽東線・陸羽西線向け)(2007年8月16日 鳴子温泉駅) キハ111・112-221(陸羽東線・陸羽西線向け)(2009年7月25日 鳴子温泉駅) 1999年(平成11年)12月の山形新幹線新庄延伸に合わせ、1998年から陸羽西線(キハ110-237 - 245)と陸羽東線に投入された車両(キハ111・112-213 - 221)は本系列の最終増備車となり、設計変更がなされている。いずれも小牛田運輸区に配置された。現在では明確な線区の区分は消滅し、どちらも両線および仙台・小牛田地区で運用される。 外観は専用塗装とし、「雪景色」の白をベースに「豊かな自然」の緑を用いている。窓下にはアクセントカラーとして、陸羽西線向けのキハ110形は「最上川のもたらす豊かな恵み」の黄色、陸羽東線向けのキハ111・112形は「鳴子渓谷の紅葉をイメージした」赤色を配している。先頭車前面左下に両線の愛称(奥の細道最上川ライン・奥の細道湯けむりライン)にちなみ「奥の細道」のロゴが表記されている。なお、塗装については1998年度導入分のキハ110-237 - 239およびキハ111・112-213 - 217については従来のもので登場したのち、1999年度(平成11年)増備車に合わせ変更されている。 客室については基本的に従来どおりであるが、熱線吸収ガラスを採用してカーテンを省略し、客用扉の車内側の化粧板が廃止されステンレス無地に変更された。キハ110-243 - 245の3両については「眺望車」とされ、1-3位側に設置したクロスシートが窓側に45°回転あるいは通路側に180°回転可能な1人掛けとなっている。そのためこの3両は定員が112名に減少している。便所はいずれも車いす対応の洋式となり、キハ111形は300番台編入車同様、車端部に移設されている。また、側面の行先表示器はキハ111形については省略、キハ112形は車端部に移設されている。 機器面でも、ワンマン機器がバス用の改良品から鉄道車両用のものとなり、自動放送装置もROM方式からICカード方式としている。台車は軸ばねをロールゴムから円すいゴムへ変更した、DT58B形・TR242A形に変更されている。
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