食餌療法
食事療法
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食事療法(しょくじりょうほう、食餌療法とも、medical diet)とは、食事の量やバランス、また成分を調節することによって病気の療養をはかったり、病気の臓器を守って健康管理をはかること。糖尿病・腎臓病・高血圧などで行われる。しかし、画一的にカロリーのみを制限する食事療法を行った場合、蛋白質摂取量が不足してサルコペニアのリスクを高めると指摘されている[1]。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 06:51 UTC 版)
低タンパク食療法も徹底度こそ施設間で異なるが、IgA腎症に限らず慢性腎臓病治療の一環として、広く行われている。また、カナダ、オーストラリアなどではフィッシュオイル(魚油)の服用が有効とされており、こうしたサプリメント摂取や成分中のω-3系と呼ばれる脂肪酸(DHA・EPAなど)の治療効果を支持する英語論文も散見されるが、国際的な評価は定まっていない。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 04:17 UTC 版)
詳細は「糖尿病の食事療法」を参照 「食事療法」も参照 糖尿病治療の基本はエネルギーの制限や食品の選択である。日常の生活強度に合った食事をする必要がある。目安としては、デスクワークの多い成人男性では、1500kcal〜1600kcal(約20単位)ということになる。ここでは糖尿病の中心的な学会によるガイドラインのみに言及し、詳細は糖尿病の食事療法の項に譲る。 国際糖尿病連合は、糖尿病の非薬物治療には低いグリセミック指数の食品を挙げており、これは全粒穀物などがあてはまる。日本の糖尿病学会は2013年に、たんぱく質の腎臓への影響による糖尿病合併症への懸念から、炭水化物は通常の食事摂取基準で示される50〜60%程度の比率を推奨している。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/23 21:12 UTC 版)
塩分制限と低タンパク食。後者は本症に限らず慢性腎臓病治療の一環として広く行われているが、その指導は施設・担当医間で大きくことなる。
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食事療法
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「非アルコール性脂肪性肝疾患」の記事における「食事療法」の解説
NAFLDの治療には通常、栄養を改善するためのカウンセリングとカロリー制限が含まれる。NAFLDの人には、中~低炭水化物の食事と低脂肪の食事がよい。また、地中海式食事療法は、6週間の研究において、体重の減少とは無関係に、NASHにより誘発された炎症や線維症が減少する有望な結果を示した 。暫定的な証拠は、体重過多でない脂肪肝のある個人への食事介入を支持している。 EASLは、通常の毎日の食事から、週に500〜1000 kcalのカロリー制限 (超低カロリー食療法)、肥満/過体重NAFLDについては7〜10%の減量を目標とすること、低~中脂肪の食事、および中~高炭水化物の食事、または低炭水化物のケトン体生成的な食事または高タンパク質の食事(地中海式食事など)、および果糖を含むすべての飲料および食品を避けることを推奨している。 アルコールは悪化要因であり、AASLDは、NAFLDまたはNASHの人々に対してはアルコール摂取を避けることを推奨している。EASLでは、男性の場合は30g /日未満、女性の場合は20g /日未満の飲酒を可とする。NAFLD治療におけるコーヒー摂取の役割は不明であるが、定期的なコーヒー摂取が保護効果をもたらす可能性があることを示す研究もある。 ビタミンEはは、NAFLD患者に出来てしまった肝線維症を改善はしないが、肝機能の特定のマーカーを改善し、NAFLD患者の一部の肝臓の炎症と脂肪を減少させるようである。Asia-Pacific Work GroupはビタミンEが肝臓の状態とアミノトランスフェラーゼのレベルを改善する可能性があると助言しているが、それはNASHを患っている糖尿病や肝硬変のない成人に限られる。NICEガイドラインでは、進行した肝線維症を伴うNAFLDの小児および成人の選択肢として、糖尿病の有無にかかわらず、ビタミンEを推奨している。 シリマリン(オオアザミ種子抽出物)、クルクミン(ウコン抽出物)や、緑茶などのハーブ系化合物は、NAFLDバイオマーカーを改善し、NAFLDの段階を低下させるようである。 研究により、腸内細菌とNAFLDとの関連を示唆されている。レビューによると、プロバイオティクスとシンバイオティクス(プロバイオティクスとプレバイオティクスの組み合わせ)の使用は、NAFLD患者の肝炎症の肝臓特異的マーカー、肝硬直の測定値、脂肪症の改善に関連していると報告されている。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 04:37 UTC 版)
食事法の選択肢として、カロリー制限食、低脂肪食、アトキンス・ダイエット、炭水化物制限食、地中海食、原始食(Paleolithic Diet)、ダッシュダイエット、オーニッシュ・ダイエット(Ornish Diet), ゾーン・ダイエット(Zone Diet)が挙げられる。低脂肪食と低炭水化物食・地中海食を比較した研究では、炭水化物制限食と地中海食は同等の減量効果がみられたという。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:54 UTC 版)
血清亜鉛値が低下している場合、亜鉛含有量の多い食品を積極的に摂取するように推奨する。亜鉛含有量の多い食品を下記に示す。しかし、亜鉛欠乏症の症状が見られ、血清亜鉛値が低い場合、食事からの亜鉛摂取では不十分で、亜鉛補充療法が必要となる。 亜鉛含有量の多い主な食品 日本食品標準成分表2015年版(七訂)より計算 児玉浩子より引用改変
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食事療法
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「注意欠陥・多動性障害」の記事における「食事療法」の解説
詳細は「ADHDに関する論争」を参照 ランダム化比較試験で、ビタミンミネラルは、感情調節、攻撃性、不注意を改善したが、過活動と衝動性には変化がなかった。 フィンランドの調査で、腸内フローラがADHDを予防する効果がある可能性が示唆されている[要非一次資料]。
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食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:54 UTC 版)
食塩制限(ナトリウム制限) 減塩1g/日ごとに収縮期血圧が約1mmHg減少するとの報告があり、原因によらず、ほぼ全ての高血圧患者で塩分(塩化ナトリウム)摂取制限は必須である。2006年の米国心臓協会(AHA)の勧告による食塩換算値の理想的な摂取量は3.8g/日以下とされているが、日本では目標値として6g/日以下が用いられている。日本の国民栄養調査によれば、「塩分制限をしている」と答えた人は、平均1.6gの食塩を減らしているに過ぎず、日本では多くの高血圧患者が、6g/日未満の目標値を達成できていない。欧米の介入試験の成績をみると、少なくとも6.5g/日まで食塩摂取量を落とさなければ有意の降圧は達成できない。 食品の含有量が食塩(塩化ナトリウム:NaCl)でなくナトリウム (Na) の表示の場合は、2.5倍して塩化ナトリウムに換算する。健康ブームに乗って「この天然塩はミネラル豊富なため多く摂っても高血圧にならない」などの宣伝が散見されるが、このような文言をうのみにすることは危険である。上記メカニズムにより、問題は塩の質ではなくナトリウムの量である。また、炭酸水素ナトリウム(重曹)やグルタミン酸ナトリウム(アミノ酸等)もナトリウム源となる。調味料として塩分をほとんど摂取しないヤノマミ族には高血圧を発症するものはおらず、健康に生活している ことから、日常生活で醤油・味噌を用いる日本では調味料としての食塩の摂取下限はないと考えられている。摂取する食塩の多く(77%)は、加工食品やレストランの食事に含まれる食塩である。なお、高血圧患者において、減塩療法だけで血圧を正常化できるのは、全患者の30%から40%とする報告がある。科学的研究が一貫して明らかにしているのは、食塩摂取を適度に減らすと、全ての年齢集団や民族集団において、高血圧の人でも正常血圧の人でも、程度の差はあっても、血圧が低下することである。 多数の人口を対象にした大規模な研究により判明しているのは、生活習慣の改善を行って、わずかな降圧しか達成されなかった場合でも、長い経過の中では、心血管系の病気のリスクを減らしていることである。英国の CASH(食塩と健康に関する合意形成運動)は、摂取食塩を1日に1gずつ減らすことができれば、英国全体では脳卒中と心筋梗塞を1年に1万3000件減らすことができると推定している。また、ある研究者は、米国において1日に3gの食塩を減らすことができれば、脳卒中を年に3万2000件〜6万6000件、心筋梗塞を年に5万4000件〜9万9000件減らすことができると推定してる。 減塩には、あらゆる関係者の努力が必要である。とくに、消費者自身が意図的に食塩を減らすこと、食品産業が加工食品中の食塩を減らすこと、一般向けに減塩のキャンペーンを行うことが重要である。フィンランド、英国、米国では、食品産業の協力を得て、減塩プログラムを実施し、意図的に食塩を減らすことに成功している。例えば英国では、最近、食品中の食塩を20%〜30%減らすことに成功した。減塩は、欧米諸国の政府の重要な政策課題となっており、最近の日本における減塩の取り組みは、国際的に見て相当に遅れている。 なお摂取食塩量の推定には、食べた食事から計算する方法、24時間の蓄尿を検査する方法、随時尿のクレアチニン値から推定する方法 がある。 カリウム摂取 血圧上昇を抑制する作用があり、早朝スポット尿検査からもカリウム摂取は重要と考えられている。カリウム摂取量が多い成人ほど収縮期および拡張期血圧が有意に低く、脳卒中リスクも低いことが報告されている。2012年WHO は、カリウム摂取のガイドラインを初めて発表し、推奨摂取量を90mmol/日(3519mg)以上とした。(カリウム 1mmol = 39.1mg) 腎臓に障害がなくカリウムを摂取しても問題がなければ、カリウムを豊富に含む野菜や果物や豆の摂取を増やすことによる降圧が期待できる。 マグネシウム、カルシウムにも、カリウムと同様の作用がある。 飲酒の制限(節酒) 酒の摂取では一時的な血管拡張により降圧するが、飲酒習慣は血圧を上昇させることはよく知られている。毎日の飲酒習慣は 10歳の加齢に相当する血圧値を示す。降圧効果は1 - 2週間以内に現れる。大量飲酒者は急に飲酒の制限を行うと血圧上昇をすことがあるが、飲酒制限の継続により数日後から血圧は下がる。 エタノール換算量は、男性が20 - 30ml/日(日本酒換算1合前後)、女性が10 - 20ml/日、これ以下にするべきである。 ダッシュダイエット 米国政府は、高血圧を治療する食事療法としてダッシュダイエットを勧めている。野菜、果物、低脂肪乳を多く摂って、砂糖を減らすダイエットである。ある研究者が、降圧の効果を、減塩、運動、減量、節酒、ダッシュダイエット、で比較したところ、降圧が最も大きかったのは、ダッシュダイエットであった。米国心臓病協会AHAもダッシュダイエットを推奨している。
※この「食事療法」の解説は、「高血圧」の解説の一部です。
「食事療法」を含む「高血圧」の記事については、「高血圧」の概要を参照ください。
食事療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 17:36 UTC 版)
「メープルシロップ尿症」の記事における「食事療法」の解説
制限食は一生涯続ける必要がある。なお、食事療法の治療薬として「ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク」があり、日本においては雪印メグミルクが唯一製造・販売している。この治療用ミルクは、主成分として「分枝アミノ酸無添加総合アミノ酸粉末」を使用しており、MSUDでない乳児に使用することは分枝鎖アミノ酸欠乏を生じるため、禁忌とされている。
※この「食事療法」の解説は、「メープルシロップ尿症」の解説の一部です。
「食事療法」を含む「メープルシロップ尿症」の記事については、「メープルシロップ尿症」の概要を参照ください。
食事療法(食物繊維は強く推奨、それ以外は弱く推奨)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:27 UTC 版)
「過敏性腸症候群」の記事における「食事療法(食物繊維は強く推奨、それ以外は弱く推奨)」の解説
カフェイン類・香辛料等の刺激の強いものを控え、食物繊維が豊富な野菜や体を冷やさない温かい食べ物等を摂取できるようサポートする。食べ方についても、よく噛んで味わってゆっくりと食べられるよう、支援する。
※この「食事療法(食物繊維は強く推奨、それ以外は弱く推奨)」の解説は、「過敏性腸症候群」の解説の一部です。
「食事療法(食物繊維は強く推奨、それ以外は弱く推奨)」を含む「過敏性腸症候群」の記事については、「過敏性腸症候群」の概要を参照ください。
「食事療法」の例文・使い方・用例・文例
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