【高等工科学校生徒】(こうとうこうかがっこうせいと)
陸上自衛隊で、従来、部隊の人的戦力の中核となる陸曹(下士官)たる人材を養成するコースのひとつであった「自衛隊生徒(少年自衛官)」に代わって新設された制度。
応募できる資格は従来の自衛隊生徒と同様「日本国籍を有する中学卒業程度の15~17歳までの男性」。
採用試験に合格して採用されると防衛省職員に任じられ、「陸上自衛隊高等工科学校」(旧「少年工科学校」。神奈川県・武山駐屯地所在)へ入校。自衛官としての基礎教育・訓練(前期教育課程・3年間)を受けるとともに、神奈川県立横浜修悠館高校(通信制高校)へ入学して普通科高校のカリキュラムも同時に学習する。
従来の自衛隊生徒では採用時に「3等陸士」の階級を与え、自衛官に任じていたが、本制度では防衛大学校・防衛医科大学校の学生及び予備自衛官補・自衛官候補生として訓練を受けている者と同様、この時点では自衛官としての階級は与えられない。
採用から3年後、「前期課程」修了時に陸士長の階級が与えられて正式に自衛官となり(同時に通信制普通科高校の卒業資格も与えられる)、その後1年間、職種別に学校や部隊で中期・後期教育を受けた後、3等陸曹に任じられて各部隊で勤務する。
卒業後の進路は従来の陸上自衛隊生徒と同様、主に陸自の技術系職種へ配属されることとなるが、従来は配属のなかった普通科・化学科・衛生科への配属も検討されている。
高等工科学校生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/01 07:32 UTC 版)
高等工科学校生徒(こうとうこうかがっこうせいと)とは、防衛省における総人件費削減事業の一つであり、平成22年度(2010年)から陸上自衛隊において施行された陸上自衛隊高等工科学校(陸上自衛隊少年工科学校から改編)の生徒である。
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