こう‐せん〔クワウ‐〕【黄泉】
よみ【黄=泉】
よみ‐じ〔‐ぢ〕【黄=泉/黄=泉路】
こうせん 【黄泉】
黄泉
黄泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/21 04:00 UTC 版)
黄泉(よみ、おみ)とは、日本神話や聖書などにおいて用いられる死後の世界を指す概念。
記紀神話から用いられている語で、明治時代以降には聖書の日本語訳でも「黄泉」や「陰府(よみ)」の訳語が用いられるようになった[1]。本居宣長の『古事記』の解釈をはじめとして一般的には死者の世界を意味するとされるが、このような『古事記』の解釈に否定的な学説もあり(後述)、位置関係がどのように捉えられていたかについても学説は分かれている[2]。
日本神話における「黄泉」
「黄泉」は『古事記』などの神話のほか、『万葉集』(巻九の一八〇四 や一八〇九)や『霊異記』などにもみられる[3]。
元来は『春秋左氏伝』や『史記』などにもみられる地下世界を意味する漢語からの借用語である[3]。『万葉集』では「黄泉」と漢語表記であり、古代の日本人がどのように読んだかは定かでないが、『古事記』に「与母都志許売」とあることから「ヨミ」あるいは「ヨモ」と読まれていたとされる[3]。この点は厳密には古代の日本人が冥界を「ヨミ」あるいは「ヨモ」と呼んでおり、それに漢語の「黄泉」を当てたものともいわれる[3]。
本居宣長の『古事記』の解釈などから一般的には死者の世界を意味するとされるが、どこからもそのように読み取ることはできないと否定的な学説もあり、地上世界を取りまく「四方(よも)つ国」の意味とする説など異なる見解もみられる[2]。
「ヨミ」の「ヨ」は古来から夜とする説があるが、上代の仮名遣で予母都志許売の「予」は乙類、「夜」は甲類である点で疑問も残る[2]。また、「ヨミ」は闇のこととする説もあるが、「ヨミ」の「ミ」は甲類、「ヤミ」の「ミ」は乙類であり難しいという指摘がある[2](仮名遣の甲類と乙類については上代特殊仮名遣を参照)。
「ヨミ」の交替形の「ヨモ」は山と関連しているとの説もある[2]。黄泉が「坂の上」にあり、原義は山であるとする[4]。
古事記
『古事記』では「黄泉國」と表記されている。同書の訓読では「ヨミノクニ」と「ヨモツクニ」の読みがあるが、本居宣長以来「ヨモツクニ」の訓で読まれることが多い[2]。
黄泉の描写
『古事記』によれば、イザナミは火の神(カグツチ)を生んで亡くなり、比婆山に葬られた[3]。イザナギはイザナミに会いたいと思い、黄泉国に追いかけていった[2]。イザナミはイザナギに対して、既に黄泉戸喫(ヨモツヘクビ。黄泉国のかまどで作られた食事のことで、これを食べると黄泉国から帰れなくなると信じられた)を食べてしまったが、イザナギが来てくださっているので還ろうと思うが、黄泉神と話し合いたいので、しばらく私を見ないでくださいと言った[2]。しかし、イザナギは長く待たされたため火を灯して中を見たところ、イザナミは変わり果てた姿となって全身から雷を生じており、これを恐れたイザナギは逃げ出した[2]。
イザナミは「私に恥をかかせた」と激怒し、予母都志許売(ヨモツシコメ)にイザナギの後を追わせた[2]。イザナギはヨモツシコメに黒御蔓(クロミカズラ、髪飾り)や湯津津間櫛(この櫛は投げるとタケノコとなったという)を投げつけて足止めした[3][2]。さらに千五百の黄泉軍が追手に加わったが、黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)の坂本に至るとイザナギはそこにあった桃の実を投げつけて追い払い、桃に葦原中国にいる青人草が苦しんでいるときは助けるように告げて意富加牟豆美命(オオカムツミ)の名を与えた[2]。
最後はイザナミ自身が追ってきたため、イザナギは千引の石(千人もの大勢を動員して引くほどの石)を黄泉比良坂に引いて塞いだ[2]。
イザナミは逃げ帰るイザナギに対し、「1日に1000人殺す」と脅した一方、イザナギは「1日に1500の産屋を建てる」(1500人新しく生まれさせる)と応酬した。これによりイザナミは黄泉津大神と呼ばれることとなる。
『古事記』では黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)について「出雲国之伊賦夜坂也」としており、島根県松江市東出雲町揖屋には黄泉比良坂の伝承地がある[2]。『古事記』には黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)が2カ所に登場し、一つは上述のイザナギとイザナミのシーン、もう一つがオオクニヌシが妻のスセリビメとともにスサノオから与えられた試練を克服して根の国から脱出するシーンである[5]。
位置関係
『古事記』の黄泉国については、本居宣長の『古事記伝』に始まる地下世界であるとする説と、松村武雄や神野志隆光など水平方向にある別の世界とみる説に大きく分けられるが、これらとはまったく違うイメージとする説もある[2]。
久野昭は、記紀神話においては、現世と黄泉の国の地理的な上下の位置関係については明言されていないとしている[6]。
この曖昧さは、記紀神話が形作られた古代日本の葬送によるとされる。すなわち、当時の日本における遺体処理の方法としては、土中に遺体を埋める土葬と、集落の外の特定の場所に遺体を安置して、朽ちて自然に戻るに任せる風葬があった。神話に書かれる黄泉の国におけるイザナミの姿の描写は、風葬された死体が腐敗する最中の姿を現していると思われる(土葬の死体も似た様子になると思われるが、誰かが偶然目にする機会は土中に埋まっている土葬の死体より地上に放置された風葬の死体の方が断然多い)。そのため、この時代の人々の間では、「腐敗した死体が置かれている場所」としての黄泉の国は、現世との物理的な上下関係を意識することはなかったと思われるとする[7]。
日本書紀
『日本書紀』では『古事記』のような形式で直接「黄泉の国」の神話を持ち込むことはせず、神代紀上巻第五段本文には「黄泉の国」に関する言及はない[3]。また、『日本書紀』では本文間で「一書云」の形で異伝が語られる[8]。『日本書紀』の神代紀上巻第五段では、一書第二でイザナミが火の神を生んで亡くなるとするが「黄泉の国」に関する言及はない[3]。一書第九・十でも「黄泉の国」としては語らず、「殯斂の処(もがりのところ)」や「伊弉冉尊の所在(ま)す処」として記述される[3]。
一書第六では『古事記』とほぼ同様のイザナギとイザナミの応酬が描かれ、イザナミの埋葬のモチーフに関する記述はないものの[3]、「泉津平坂(ヨモツヒラサカ)」の記述がある[9]。
また、一書第十には「泉平坂」(よもつひらさか)で言い争っていたイザナミとイザナギのもとに菊理姫が現れる記述がある(菊理姫は何かを語ったとなっているが何を語ったかに関する記述はない)[8]。
イザナミの葬地が三重県熊野市有馬の花の窟に比定されることから[10]、熊野と「黄泉の国」が関連づけられることがある[11]。
出雲国風土記
『出雲国風土記』出雲郡条の宇賀郷の項には黄泉の坂・黄泉の穴と呼ばれる洞窟の記載があり、「人不得 不知深浅也 夢至此磯窟之辺者必死」と記載されている。
即(すなは)ち、北の海浜(うみべた)に磯(いそ)あり。脳(なづき)の磯と名づく。高さ一丈(つゑ)ばかりなり。上に松生(お)ひ、芸(しげ)りて磯に至る。里人の朝夕(あしたゆふべ)に往来(ゆきかよ)へるが如く、又、木の枝は人の攀(よ)ぢ引けるが如し。磯より西の方(かた)に窟戸(いはやど)あり。高さと広さと各(おのもおのも)六尺(さか)ばかりなり。窟(いはや)の内に穴あり。人、入(い)ることを得ず。深き浅きを知らざるなり。夢に此の磯の窟の辺(ほとり)に至れば必ず死ぬ。故(かれ)、俗人(くにひと)、古(いにしへ)より今に至るまで、黄泉(よみ)の坂・黄泉(よみ)の穴と号(なづ)く。
この洞窟は島根半島の出雲市猪目町にある「猪目洞窟」に比定されるのが通説である[10]。猪目洞窟は昭和23年(1948年)に発掘され、弥生時代から古墳時代にかけての人骨や副葬品が発見された。
なお、黄泉国とは出雲地方のことであるとする説[12]がある。
『聖書』中の訳語としての「黄泉」
『新約聖書』中のギリシャ語「ハデス」、『旧約聖書』中のヘブライ語「シェオル」(en:Sheol)を漢文訳の『聖書』では「黄泉」と訳しており、日本語訳聖書においては、口語訳聖書では「黄泉」、新共同訳聖書では「陰府(よみ)」、新改訳聖書では「ハデス」と訳されている。類語であるギリシャ語の「ゲヘンナ」は地獄と訳されることが多く、訳し分けがなされている。他方、日本正教会訳聖書では、ゲヘンナを地獄(ルビ:ゲエンナ)、ハデスを地獄(ルビ:ぢごく)と、ルビを使って訳し分けている。
キリスト教内でも地獄に対する捉え方が教派・神学傾向などによって異なる。地獄と訳されることの多いゲヘンナと、黄泉と訳されることの多いハデスの間には厳然とした区別があるとする見解と[13]、区別は見出すもののそれほど大きな違いとは捉えない見解[14]など、両概念について様々な捉え方がある。
厳然とした区別があるとする見解の一例に拠れば、ゲヘンナは最後の審判の後に神を信じない者が罰せられる場所、ハデスは死から最後の審判、復活までの期間だけ死者を受け入れる中立的な場所であるとする。この見解によれば、ハデスは時間的に限定されたものであり、この世の終わりにおける人々の復活の際にはハデスは終焉する。他方、別の捉え方もあり、ハデスは不信仰な者の魂だけが行く場所であり、正しい者の魂は「永遠の住まい」にあってキリストと一つにされるとする[13]。
上述した見解例ほどには大きな違いを見出さない見解からは、ゲエンナ(ゲヘンナ)、アド(ハデース)のいずれも、聖書中にある「外の幽暗」(マタイ22:13)、「火の炉」(マタイ13:50)といった名称の数々と同様に、罪から抜け出さずにこの世を去った霊魂にとって、罪に定められ神の怒りに服する場所である事を表示するものであるとされる[14]。
出典・脚注
- ^ 酒井陽「明治期聖書訳語「よみ」に関する一考察」『岐阜聖徳学園大学国語国文学』第26巻、岐阜聖徳学園大学、2007年3月15日、60-47頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 梶川信行、鈴木雅裕「<研究へのいざない>教室で読む古事記神話(六)-追往黄泉国から見畏而逃還まで-」『語文』第167号、2020年、36-。
- ^ a b c d e f g h i j 酒井陽「黄泉の国と死者の国 -記紀神話の「黄泉の国」は死者の赴く世界か-」『千葉大学日本文化論叢』第2巻、千葉大学文学部日本文化学会、2001年3月20日、1-12頁。
- ^ 西條勉「黄泉/ヨモ(ヨミ)|漢語に隠される和語の世界―」 (『東アジアの古代文化』91号、1997年)
- ^ 森田喜久男. “「ヨモツヒラサカ」を越えた神々”. 松江市. 2024年4月21日閲覧。
- ^ 久野, p. 17.
- ^ 久野, p. 18.
- ^ a b 山田純「書紀によると世界は-天孫降臨と歴史叙述-」『文学研究論集(文学・史学・地理学)』第21巻、明治大学大学院、2004年9月30日、127-141頁。
- ^ 山田 純「気絶之際の「泉津平坂」」『日本文学』第63巻第10号、2020年、62-66頁。
- ^ a b 小山一成「富士の人穴草子試論」『立正大学人文科学研究所年報』第20号、1982年、138頁。
- ^ 野原康弘「二度目の葬式-「精霊流し」にみる長崎人の死生観-」『桃山学院大学総合研究所紀要』第44巻第1号、2018年7月、115-。
- ^ 安本美典『邪馬台国と出雲神話』(勉成出版、2006年)
- ^ a b 『旧約新約聖書大事典』540頁、1261頁 - 1262頁 教文館 ISBN 9784764240063
- ^ a b モスクワ府主教マカリイ1世著『正教定理神学』526頁 - 529頁
参考文献
関連項目
外部リンク
- 黄泉国巡り
- 鄭家瑜 『古事記』における「黄泉国」の性格と役割 (PDF, 1.0 MiB) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
黄泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 05:51 UTC 版)
「タカマガハラ (漫画)」の記事における「黄泉」の解説
蛇塚辰巳(ヘビヅカ タツミ) 黄泉の頭目の一人。一軍を率いて地上へ侵攻し、ミズホを襲うが、かけつけたヤマト一行によって倒される。 神業の名はヤマタノオロチ。8匹の蛇を操り、人間に憑依させることができる。さらに、8匹すべてを自身に憑依させ、蛇の怪物のような姿になることも可能。
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黄泉(よみ)
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「タカマガハラ (漫画)」の記事における「黄泉(よみ)」の解説
神業に目覚め、業に喰われた人間によって結成された集団。より多くの仲間を集め、高天原を倒し世界を牛耳ろうとたくらんでいるらしい。
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黄泉(よみ)
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天供島の地下。地上に住む資格がない者が暮らしている。黄泉の住人は地上へ出られないが、地上の住人は許可証があれば自由に黄泉に出入りができる。
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黄泉
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かむあど 黄泉真凰(よみしんおう)の棟梁。 あよさり たうなで 塞坐黄泉戸大神道返大神(さよりますよみどのちがえしおおかみ)
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黄泉(よみ)
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下半身の無い少女の幽霊。読者を恐怖と狂気の世界へ案内する、本作のストーリーテラー。複数の影らしき物を引き連れており、話やカットによっては髪をセットさせたり、お菓子を一緒に食べたりしている。
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黄泉(よみ)
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国分刑務所四天王の1人で、西部管区を統括する囚人。中性的な容姿にして冷酷な性格の男で、拳法の達人で華麗な身のこなしに加え、人間の舌や皮をミカンの皮を剥ぎ取る様に切り裂く爪技と自分の関節を自由に脱着出来るのが特徴である。自身だけでもかなりの戦闘能力を有するが、白神とコンビを組んだ時には互いの長所を最大限に生かし、力王を窮地に追い込むほどの実力を発揮する。刑務所内で罌粟を栽培していた。
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黄泉(よみ)
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黄泉(ヨミ)
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「カメレオン (漫画)」の記事における「黄泉(ヨミ)」の解説
横浜に本部をもつ、日本最大支部数を謳う巨大暴走族。会長藤丸の圧倒的なカリスマ性によりまとまっており、 磨呂など一部の幹部は狂信的に崇拝している。黄泉が強くなれば少年院に入った藤丸が出てくると信じ込んでおり、そのため他のチームの吸収する目的で、各地に火種を撒き散らしていた。 磨呂いわく黄泉にマトモな人間は存在せず、九楽のような薬物中毒者や、ヤクザから追われているもの、施設からの脱走者、不法入国者などで占められているという。 藤丸 達也(ふじまる たつや) カリスマ性により急速に勢力を拡大した黄泉の総会長。背中には双龍の刺青がある。地上の楽園ネバーランドを実現するとし、そのために九楽や磨呂を始めとするメンバーの心酔ぶりは強烈。宗教の教祖も同然で、神とも思わせるほどのカリスマ的存在である。難病により余命いくばくもないと宣告されており、少年院に敢えて入ったのもそのことを黄泉メンバーに隠し通すため。かつて病気の身に絶望していた際に出会った、自分と同じ「達也」という名前の暴走族の男を殺したことから、他人を自分の代わりに殺すことで、病気で死んでゆく自分とその他人の立場を入れ替えるという苦痛からの脱出法を見出す。そして同時に、黄泉のカリスマとしての生き方を自分に課すようになる。少年院で結城直人に目をつけ、彼に一度殺してもらいそこからの復活を遂げることで、死の運命に勝つことを目論む。それを遂げキリストの如く復活した彼は直人と手を組み、その後は共に黄泉メンバーを扇動して貨物船をシージャック、ヤザワらを巻き込み大騒動を起こす。自らの運命を投げ打ったことで何度も暴走するが、恋人の舞が自分の子供を身籠っていたことを知り、ヤザワと相沢の説得も相まって生きる希望を取り戻した。その後は自らを死んだことにして鶴岡の口利きで島に移住し、舞と子供のために精一杯天寿を全うする決意を固める。愛車はフレアラインのホンダ・CBX1000。 結城 直人(ゆうき なおと) #結城直人を参照。 磨呂(まろ) 藤丸・九楽と共に黄泉を立ち上げた、黄泉の親衛隊長。スキンヘッドの上にバンダナを巻いているが、その頭にはヤケドの跡がある。それは、かつて藤丸に反抗していた自分への戒めとして自分でつけた傷。言葉づかいは穏やかだが、怪我を理由に出陣を辞退しようとした仲間の耳を食いちぎるほどの残虐性を持つ。藤丸のことは崇拝しており、九楽と違って最後までその思いが変わることはなかった。逮捕された際にも藤丸は永遠のカリスマへ昇華したと訴えていた。 九楽(くらく) 黄泉の旗上げメンバーの一人で、黄泉の特攻隊長。かつては薬物中毒だったところを藤丸に救ってもらった。人を食った態度で抗争の種を持ち込み、黄泉の勢力を拡大する。楽園に行くという藤丸の真意が心中にあると勘付いても動じなかった。しかし、溺死の危険が間近に迫ると本性を隠しきれず、恐怖して命乞いした。 安永 舞(やすなが まい) 藤丸の恋人。藤丸と同じく背中に双龍の刺青がある。神様を演じる藤丸のことで心を悩ませていたが、少年院から出てきてさらに変貌していた藤丸に恐怖し、また彼の不治の病について知り、彼を救うことをヤザワに託す。藤丸の子を身ごもっていたことを告げるために貨物船に乗り込み、彼を説得する。
※この「黄泉(ヨミ)」の解説は、「カメレオン (漫画)」の解説の一部です。
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黄泉(ヨミ)
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「カメレオン (漫画)」の記事における「黄泉(ヨミ)」の解説
横浜に本部をもつ、日本最大支部数を謳う巨大暴走族。会長藤丸の圧倒的なカリスマ性によりまとまっており、 磨呂など一部の幹部は狂信的に崇拝している。黄泉が強くなれば少年院に入った藤丸が出てくると信じ込んでおり、そのため他のチームの吸収する目的で、各地に火種を撒き散らしていた。
※この「黄泉(ヨミ)」の解説は、「カメレオン (漫画)」の解説の一部です。
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