龍騎サバイブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 06:52 UTC 版)
「仮面ライダー龍騎の登場仮面ライダー」の記事における「龍騎サバイブ」の解説
仮面ライダー龍騎が、神崎士郎から与えられたサバイブ-烈火-のカードを使用して強化変身した姿。戦闘能力が大幅に向上するが、エネルギーの消耗が激しいため、長時間この形態を保つことはできない。 強化変身に際しては、まずカードデッキからサバイブのカードを引き抜くことで、炎のエネルギーが周囲に燃え上がり、召喚機がドラグバイザーツバイへと変化する。続いてドラグバイザーツバイの口を開き、サバイブのカードを装填してから口を閉じると、体が炎のエネルギーに包まれて変身完了となる。なお劇場版でのみ、通常と同じ変身ポーズをとって真司の姿からサバイブ形態へと直接変身していた。 グランメイルの色は黒、カードデッキの色は赤に変化している。また装甲もサバイブのカードの影響を受けて強化され、腕部と脚部には金色の保護具ゴールドアーマー、胸部にはレッドディフェンスが現れている。額のドラグクラウンは金色となり、ドラグランザーといかなる場所でも意思疎通を図ることが可能な2本の超感覚器官ドラグフィーラーが追加された。 アドベントカードの特性にも変化が見られ、追加装備は召喚されず、ドラグバイザーツバイの機能と、ドラグランザーの能力を直接使用する攻撃を主体とする。 龍騎の初期ラフデザインの中には全身に龍のモチーフを取り入れたものがあり、龍騎サバイブにはそのイメージが改めて取り入れられた。また、フェイスガードが外れて、段差が外れてV3のような顔になるという案もあった。龍騎ではガンメタを頬に入れていたが、あやふやであったためサバイブではシルバーに入れている。また龍騎サバイブは、バイクに搭乗することを意識してデザインされており、レッドディフェンスの肩が張り出しているのも、バイクと一体化したラインを醸し出すための工夫である。 サバイブのデザインには強化されたことを表す金の差し色が加えられているが、これは平成仮面ライダーシリーズ第1作の『仮面ライダークウガ』のライジングフォーム以来となる。 契約モンスター 昏睡状態に陥った恋人を救いたいと願う秋山蓮が変身する仮面ライダー。最も早くからライダーバトルに参加している。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに拳を握った右腕を、上体をひねらせながら顔の前に出し、Vバックルにカードデッキを装填すると、ナイトの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 紺色のグランメイルで全身を覆い、その上にブラックアーマーを装備する。銀色の胸部装甲ダークチェストは、最も強固な部位である。ソリッドフェイスシールドの奥からは鋭い目つきのブルーアイがのぞく。 ダークバイザーとウイングランサーを使い分けるスピーディーかつ華麗な西洋剣術を得意とし、ダークウイングとの息の合った連携攻撃を見せる。テレビシリーズでは対ミラーモンスター戦と対人戦の両方で成績が良く、バランスの取れた戦績を残した。 テレビスペシャル版では、龍騎のカードデッキを失った真司が致命傷を負った蓮からカードデッキを託されて変身した。その際の変身ポーズは、蓮が取っていたものと同じだった。 『仮面ライダーディケイド』第6話・第7話ではATASHIジャーナルの元記者だった羽黒レンが変身する。 『仮面ライダージオウ』ではEP29(第29話)に登場する。 「ナイト」という名は、騎士を意味する「knight」と、夜を意味する「night」のダブルミーニングとなっている。 ソリッドフェイスシールドの下にブルーアイがあるのは、企画初期の「必殺技使用時に眼が光る」という発想の名残である。顎の部分のデザインは仮面ライダー1号のクラッシャーを継承している。 ブランク体となったナイトは映像作品には登場しないが、バンダイの有料頒布品用に「仮面ライダーナイト ブランクバージョン」のデザイン画が描き起こされている。 契約モンスター 仮面ライダーナイトがサバイブ-疾風-のカードを使用して強化変身した姿。戦闘能力が大幅に向上するが、エネルギーの消耗が激しいため、長時間この形態を保つことはできない。 強化変身に際しては、まずカードデッキからサバイブのカードを引き抜くことで、風のエネルギーが周囲に渦巻き、召喚機がダークバイザーツバイへと変化する。続いてダークバイザーツバイ上部のカードスロットにサバイブのカードを装填し、ダークブレードを引き抜くと、体にナイトサバイブの姿がオーバーラップして変身完了となる。 グランメイルの色は黒、カードデッキの色は青に変化している。また装甲もサバイブのカードの影響を受けて強化され、腕部と脚部には金色の保護具ゴールドアーマー、胸部にはブルーディフェンスが現れている。背中には飛行能力を持ち、ウイングウォールにもなる変幻自在のマント状の翼ナイトウイングを持つ。 金色は『クウガ』や『アギト』で乱用されていたため、禁じ手とされていたが、ナイトサバイブで解禁された。ナイトではコウモリを胸の青いラインで表現していたが、ナイトサバイブでは金ラインにし、翼を肩まで大きく広げたデザインにしている。 スーツは色数の少なさやスーツ素材の耐久性の低さが問題になっていたことから、従来の深い黒のラバー素材となっている。 契約モンスター 28歳の刑事・須藤雅史が変身する仮面ライダー。裏で悪事を働いていた須藤は、仲間だった加賀を殺害し、その死体を加賀の店の壁に塗り込んで隠蔽を図っていたところを神崎士郎に見いだされ、カードデッキを授かった。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに左手を下げて右手を突き出し、Vバックルにカードデッキを装填すると、シザースの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にシルバーアーマーを装備する。胸部装甲ボルチェストなど、ボディカラーが金色なのが特徴である。頭部にはボルキャンサーに意思を伝達するための2本の触角ボルアンテナが生えている。 ボルキャンサーとの共同戦法を得意とし、敵を挟み撃ちにして攻撃するほか、シザースバイザーとシザースピンチを併用して、反撃の隙を敵に与えない連続攻撃を繰り出す。 最期は仮面ライダーナイトとの戦いでカードデッキが破損し、契約が無効となったボルキャンサーに捕食されてしまった。 テレビスペシャルでは、刑事としての使命感から凶悪犯の浅倉威 / 仮面ライダー王蛇を倒すために自らも仮面ライダーとなった設定である。ライダーバトルを止めようとする城戸真司には協力的な姿勢を見せていたが、力に溺れた須藤は途中で真司を裏切って襲い掛かる。しかしそこへ現れた浅倉の、「ミラーワールドに刑事は要らない」と言いながら仕掛けてきた攻撃を受けて絶命した。 『仮面ライダージオウ スピンオフ PART2『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』でも敵側仮面ライダーとして登場し、石橋という青年が変身する。変身ポーズは須藤と異なり、右手の指を離して広げる。 甲羅やハサミを分離させて武装に使用できると考えたため、カニがモチーフに選ばれた。デザインモチーフは、『仮面ライダー』のショッカー怪人・カニバブラーで、肩の突起や頭部の触角をアレンジしている。顔のベースとなっているのは篠原保が大学生時代に描いたオリジナルガンダム。カニの頭を額に置き、カニのようなものを胸に置いている。また、劇中に登場する3人目の仮面ライダーということで、後方に流れる両肩のパーツは『仮面ライダーV3』の2本のマフラーを意識している。さらに初期案では、V3にならってゾルダよりも明るい緑色にすることが考えられていた。ベーススーツが黒で手足が銀色なのは、スーツの流用を念頭においてのことである。篠原は、いなくなって、むしろ安心するような「雑魚」に徹することを考慮したと語っている。 名前の由来は、鋏を意味する「scissors」。 変身ポーズは、テレビシリーズでは伸ばした手の先が画面から切れていたため、テレビスペシャルではアレンジしたものとなっている。 契約モンスター 敏腕弁護士の北岡秀一が変身する仮面ライダー。不治の病に侵されているため、ライダーバトルに勝ち残ることで永遠の命を得ようとしている。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに右の拳を握り、曲げた肘を中心に右腕を回転させ、Vバックルにカードデッキを装填すると、ゾルダの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 緑色のグランメイルで全身を覆い、その上にブラックアーマーを装備する。銀色の胸部装甲はタンクチェストと呼ばれ、両肩に5km四方の暗闇を照らし出すゾルダビームを備える。ソリッドフェイスシールドの奥にはフォトエレクトロアイが隠れている。側頭部のアンテナは音波探知機ゾルダイヤー、額のV字アンテナは視力を強化するゾルダスキャンである。 所有カードはほとんどが飛び道具の召喚で、マグナバイザーで近づく敵を吹き飛ばして距離を取り、ギガキャノンやギガランチャーで攻撃する戦法を得意とする。テレビシリーズでは、基本的にミラーモンスターの駆除は他の仮面ライダーに任せており、自らはライダー同士の戦いに集中するという合理的な姿勢を取っていた。 当初の北岡はライダーバトルに意欲的だったが、次第にむなしさを感じるようになっていく。それでも因縁の相手である浅倉威 / 仮面ライダー王蛇とは決着をつけるつもりでいたが、最終決戦に赴く直前、病のため息を引き取る。その遺志を継いで秘書の由良吾郎がゾルダに変身し、王蛇に挑んだものの敗れ去った。 『仮面ライダーディケイド』第6話では変身シーンは描写されなかったが、素性不明の検事が変身していた。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』でも吾郎が変身しており、彼の変身シーンが描かれている。 名前の由来は、ドイツ語で兵士を意味する「soldat」。 デザインには、戦車のイメージが取り入れられている。そのため、初登場時はフォトエレクトロアイが赤く点滅し、側頭部のチェーンが回転するなどメカニカルな演出が行なわれていた。ミリタリー風のコマンドライダーを想定していたため、弁護士が変身するのは驚いたという。デザイン案の中には、V号戦車パンターにちなんでヒョウをモチーフとしたものもあった。また、当初のゾルダイヤーは頭の片方にしかなかったが、ミラーワールドでの戦いを表現するために撮影した映像を左右反転させる必要があることから、頭の両側に設けられることになった。 ゾルダサバイブを登場させる構想もあったが実現しなかった。 スーツアクターを務めた押川善文は、弁護士という北岡の設定をキャラクターの個性に反映させるのが難しく、壁に当たったと述べている。また、銃が武器のためボディアクションが取りづらく、敵にマグナバイザーを払われ肉弾戦に移ることをよく提案していたが、バイザーにカードを入れるシーンがあるため採用されなかったという。 契約モンスター 人の運命を確実に言い当てる24歳の占い師・手塚海之が変身する仮面ライダー。本来、神崎士郎が仮面ライダーに選んだ人物は、手塚ではなくその親友のピアニスト・斉藤雄一だった。浅倉威の起こした事件で指を負傷して音楽家の道を絶たれた斉藤は、「ライダーバトルに勝ち残れば指が治る」と誘われたものの、仮面ライダーとなって他人を傷つけることを断固として拒否。その結果として斉藤は、神崎の放ったガルドサンダーに始末されてしまった。手塚は亡き友が信じた正義を受け継ぎ、ライダーバトルを止めるために、遺されたカードデッキを手にしたのである。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに、左手と入れ替えるように右手を突き出し、Vバックルにカードデッキを装填すると、ライアの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にレッドアーマーを装備する。巨大な肩アーマーが特徴的なシルエットである。後頭部には弁髪状の触手ライアエンドがあり、設定上は伸縮自在で敵の拘束などに用いることも可能。 エビルウィップやコピーベントを用いたトリッキーな空中殺法を得意とする。手塚自身はライダー同士の戦闘を好んでいないが、本来の戦闘能力はかなり高く、仮面ライダーナイトとの初戦では相手を一方的に翻弄したうえ、わざと急所を外したファイナルベント・ハイドベノンで圧倒している。手塚が本気を見せる敵は、人間を襲うミラーモンスターだけである。 手塚は神崎邸を訪れた際に士郎からサバイブ-疾風-のカードを渡されたが、使うことなく蓮に譲ったため、ライアがサバイブ形態になることはなかった。後に「もしもこの時、手塚自身がサバイブ・疾風を使用していたら」という設定の「仮面ライダーライアサバイブ」が、本作品のクリーチャーデザインを担当した篠原保によってデザインされ、雑誌『宇宙船』にCGイラストとして掲載された。2008年には、このCGイラストを基にしたフィギュアがメガハウスより発売された。 最期は城戸真司 / 仮面ライダー龍騎をかばって仮面ライダー王蛇のファイナルベント・ベノクラッシュを受け、致命傷を負って倒れる。自らの生命をもって、占いに出ていた「真司が死ぬ」という運命を覆してみせ、息を引き取った。 テレビスペシャルでは、ナイトの姿に擬態した仮面ライダーベルデに欺かれ、ファイナルベント・デスバニッシュを受けて命を落とした。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』では当初は味方側仮面ライダーとして活動していたが、裏で手塚が芝浦と手を組んでいたため、のちに敵側仮面ライダーとして寝返る。 企画当初は13人の仮面ライダーすべてを登場させる予定はなく、ライアとガイは既に王蛇に倒されているとする案も存在していた。 また初期案では、ガイとは役割が反対であり、後頭部の弁髪は中華風の悪役をイメージしている。 名前の由来は、エイを意味する「raia」。 変身ポーズは、弁髪状の頭部や、撮影時の手塚の衣装が刺繍が入ったズボンでチャイナのように見えたため、中国っぽくしている。 契約モンスター 明林大学の学生・芝浦淳が変身する仮面ライダー。大企業の社長の御曹司であり、恵まれた環境で育った芝浦には特に叶えたい願いなどなく、ライダー同士の戦いを遊び感覚で捉えている。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに、右腕を力強く手前に折り曲げ、Vバックルにカードデッキを装填すると、ガイの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にシルバーアーマーを装備する。腰にも装甲板メタルアーマーがあり、上半身と合わせて重量感のあるシルエットを形作っている。額から生えたサイの角のようなガイホーンは、敵を突き刺す武器ともなる。 パワーと耐久性に優れ、突進からのタックルやサイのような頑強なボディを活かした接近戦を得意とする。しかし自信家に見える態度とは裏腹に実力が伴っておらず、戦意のなかった仮面ライダー龍騎には圧勝したものの、仮面ライダーナイト相手にはとどめを刺される寸前にまで追い詰められた。 それでも芝浦は戦いを盛り上げることしか考えておらず、6人の仮面ライダーのバトルロイヤルを演出して見せたところ、仮面ライダー王蛇に盾代わりとして使われ、最期はファイナルベント・ベノクラッシュを受けて爆死した。 テレビスペシャルでは高見沢逸郎 / 仮面ライダーベルデに付き従うようにして登場した。高見沢を利用して他の仮面ライダーと対決させようとしたが、実戦になると策謀を働かせる間もなく、ディスパイダーに食い殺されてしまった。仮面ライダーの中で、モンスターに一方的に惨殺されたのはガイのみである。 デザインモチーフは、『人造人間キカイダー』に登場したグレイサイキング。初期案ではライアとは役割が逆の善玉で、サイのイメージから優しく力強いキャラクターになるはずだった。名前の由来は「鎧」の音読み。 双葉社から刊行された『仮面ライダーの超常識』ではシマウマモチーフだと誤って表記されている[要ページ番号]。 契約モンスター 凶悪な犯罪者の浅倉威が変身する仮面ライダー。戦いに快楽を覚え、イライラする気持ちを解消させることのみを目的としているため、非情な戦い方も辞さず、他の仮面ライダーたちの戦闘への乱入や挑戦を繰り返していた。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで左手を戻しながら右腕をゆっくりと上げ、「変身!」の掛け声とともに右腕を引き寄せて振り下ろし、Vバックルにカードデッキを装填すると、王蛇の姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にパープルアーマーを装備する。紫色の胸部装甲ベノチェストは最も強固な部位である。額にはベノスネーカーの力を得た証であるコブラの紋章ベノクラウンが浮かび上がっている。小説では顎のクラッシャーを開いて獣のように噛み付き攻撃ができる。 初めから契約していたベノスネーカーに加え、自らが倒した仮面ライダーライアのエビルダイバー、仮面ライダーガイのメタルゲラスとも契約したことで、その3体を融合合体させたジェノサイダーの力をも使いこなす。テレビシリーズではもっぱら対人戦にしか興味を示さず、ガイ、ライア、インペラー、ゾルダと実に4人もの仮面ライダーの命を奪っている。一方でミラーモンスターの討伐は、契約モンスターが飢えたときに限られており、他人の役に立つような戦いはしなかった。 デザインモチーフは『人造人間キカイダー』のハカイダーと、『仮面ライダー』のショッカー怪人・コブラ男。 「王蛇」という名前は、平成仮面ライダーシリーズ第1作の『仮面ライダークウガ』のネーミング案であった「仮面ライダーオウジャ」から。 王蛇サバイブを登場させる構想もあったが実現しなかった。 スーツアクターを務めた岡元次郎は、いかにもな悪さや強さを表現したポージングは行わず、気怠さや怖さなどを意識して演じている。岡元は、浅倉威役の萩野崇とは『超光戦士シャンゼリオン』でも変身前後の間柄を演じていたことから、キャラクターを合わせやすく、また互いの演技に刺激を受けていたことを語っている。 変身ポーズは、萩野が考えたポーズに岡元がアレンジを加え、蛇が食らいつくようなポーズで終わるものとなっている。 契約モンスター 清明院大学の学生で、香川英行教授の研究室に所属している東條悟が変身する仮面ライダー。「英雄になりたい」という望みを抱いており、「許せないライダーは倒せばいい」という東條の考え方を気に入った神崎士郎からカードデッキを与えられた。当初は恩師である香川に従って、ミラーワールドを閉じることが英雄への道だと考えていたが、次第にライダーバトルでの勝利に傾倒していく。 劇中には東條が所有するタイガのカードデッキと同じ外見の物を、香川教授と仲村創も所持している場面がある。この2つのデッキはコピーで、ミラーワールドを覗くことはできるが変身能力はないとされる。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、右手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで胸の前で交差させた両腕をすかさず腰に戻し、左腕を前に伸ばしながら右手を左脇に移す。そして「変身!」の掛け声とともに左の手のひらの向きを変え、Vバックルにカードデッキを装填すると、タイガの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。なお、デッキを右手で持つのはタイガだけである。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にシルバーアーマーを装備する。胸部装甲シルバーチェストなど、白いボディには青いストライプが入っている。頬にはデストワイルダーとの契約の証である髭ウィスカーシェーブがある。 背後からの攻撃や不意打ち、味方を装った裏切りの攻撃などといった奇襲戦法を得意とする。 戦いの中で同志だったはずの仲村や、敬愛していた香川までも手にかけた東條だったが、仮面ライダー王蛇にはかなわず敗北。現実世界で呆然と歩いていたところ、交通事故に遭いそうになった親子を目撃し、とっさに自分が身代わりになって車にはねられ、命を落とした。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』でも敵側仮面ライダーとして登場。戸塚という青年が変身し、変身ポーズも東條と同じ。 劇中への登場は遅いが「白虎の仮面ライダー」は番組の企画の初期から存在した案であり、「龍に対する虎」として正統派ヒーローのイメージでデザインされている。フリーズベントを使用するため、白を基調としているが、同じ白を基調としたファムとの差別化を図るため、全身に爪による傷跡を表す青いラインを入れている。また、マスク下部は虎の髭をイメージしている。 変身ポーズは仮面ライダーZXをモチーフとしている。また、スーツアクターである永瀬尚希は「諸先輩がすごすぎるから、あえて同じことをやりたくなくて」右手によるポーズを発案したと語っている。 当初の撮影用スーツは永瀬の体格に対してぶかぶかだったので、後で2着存在した仮面ライダーファムのスーツの片方を改造したものが使用された。 名前の由来は、大きな牙を意味する「大牙」。 契約モンスター 駐車場の警備員を務める21歳の青年・佐野満が変身する仮面ライダー。佐野は大企業の社長の息子だったが、勘当されて家を追い出されており、「いい暮らしをしたい」という望みを抱いている。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、右手でカードデッキを持ったまま両手を前に突き出して交差させると、Vバックルが出現して腰に装着される。次いで「変身!」の掛け声とともに両腕を開き、Vバックルにカードデッキを装填すると、インペラーの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にブラウンアーマーを装備する。胸部装甲ブラウンチェストは最も強固な部位で、中央にギガゼールをモチーフとした紋様が描かれており、肩の部分には獣毛が生えている。頭部にはギガゼールとの契約の証である2本の角ガゼルホーンを備える。 ムエタイのような足技と軽快な動きを駆使して戦う。当初はギガゼールなどのレイヨウ型モンスターを自在に操る集団戦法を取っていたが、ミラーワールドの鍵を握る存在である神崎優衣を狙った際にモンスターの制御ができなくなったことから、以後は他の仮面ライダーの力を当てにするようになり、自らの持ち味を失ってしまう。結局、他の仮面ライダーと手を組まずに戦ったのはテレビシリーズでは2度のみであった。 最期は仲間だと思っていた仮面ライダータイガの裏切りで重傷を負ったところに、仮面ライダー王蛇の襲撃を受けてカードデッキが大破。変身が解除されてミラーワールドから出られなくなり、絶望と後悔の中で「俺は幸せになりたかっただけなのに…」と嘆きながら消滅した。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』では味方側仮面ライダーとして登場し、石田という青年が変身する。 先行して制作されていたギガゼールをモチーフにデザインされた。頭部にある2本の角は、名称案にあった「インプ(小悪魔)」や「インパルス」からの着想。呪術的なイメージが固まったため、文様風の顔のスリットとなった。同じ茶色を基調としているオーディンとの差別化を図るため、スエード調の質感や肩の毛を追加しており、ベルトでアーマーを留めたり、毛素材を用いるなど全体的にメカのようなものを廃して粗野な雰囲気でまとめている。 名前の由来は、皇帝を意味する「emperor」と、レイヨウの一種である「インパラ」。 撮影用スーツは、ミラーワールド用のもののみ制作された。 変身ポーズの両手をクロスするポーズは、「テレビシリーズで10人目」を主張している。 契約モンスター 巨大企業「高見沢グループ」の総帥である高見沢逸郎が変身する仮面ライダー。すでに高い地位や莫大な財産を得ている身ながら、それに飽き足らず、超人的な力を得るためにライダーバトルに参戦している。 変身に際しては、まず鏡面の前に立ち、左手でカードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いで右腕を左上に移動させて顔の横で指を鳴らし、「変身!」の掛け声とともにVバックルにカードデッキを装填すると、ベルデの姿が体にオーバーラップして変身完了となる。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にシルバーアーマーを装備する。胸部装甲グリーンチェストなど、緑色のボディには赤いラインが入っている。頭部にバイオグリーザとの契約の証であるグーグルシェープを戴く。 コピーベントで他人の姿をコピーして騙し討ちしたり、クリアーベントで姿を隠して敵を攻撃し、弱体化させてからとどめを刺すなど、目的のためには手段を選ばない卑怯な戦い方を得意とする。 テレビシリーズへの登場はなく、活躍はテレビスペシャルのみ。ミラーワールドを閉じようとする仮面ライダー龍騎を邪魔者とみなし、戦闘継続を望む他の仮面ライダーたちと結託して葬り去ろうとする。龍騎をかばった仮面ライダーナイトにファイナルベント・デスバニッシュで致命傷を負わせるが、ナイトが最期の力で放ったファイナルベント・飛翔斬を受けて相打ちに持ち込まれた。 『仮面ライダーディケイド』第6話では、仮面ライダー裁判の参加者である青年が変身した。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』では味方側仮面ライダーとして登場し、木村という男性が変身する。 「カメレオンの仮面ライダー」は、4月放映を予定したテレビスペシャル用に篠原保がデザインしていたが、その企画は実現しなかった。実際に登場したベルデはプレックスが改めてデザインしている。モチーフは同じ爬虫類系のライダーである『仮面ライダーアマゾン』で、ショッカー怪人・死神カメレオンの意匠が取り入れられている。また、同じ緑色を基調としているゾルダとの差別化を図るため、黄緑を基調とした西洋甲冑をイメージしたデザインにカメレオンの舌をイメージした赤いラインを入れている。 名前の由来は、スペイン語で「緑」を意味する「verde」。 撮影用スーツは、ミラーワールド用のもののみ制作された。 契約モンスター 自ら「13人目」と名乗る、ライダーバトルに勝ち残った者が最後に対戦する相手とされる仮面ライダー。神崎士郎に代わって戦うほか、神崎の意に沿わない出来事を回避するために現れることもある。 黒いグランメイルで全身を覆い、その上にブラウンアーマーを装備する。胸部装甲ブラウンチェストなど、全身には黄金の羽根があしらわれている。頭部にはゴルトフェニックスとの契約の証であるゴルトクレストがある。 体を無数の羽根のような形状に変えて瞬間移動を行うほか、爆発性の羽根を撒き散らすなどの能力を、アドベントカードなしで発揮する。 使用するアドベントカードの縁の色が、他の仮面ライダーのサバイブ時と同様に金色となっていることから、サバイブ-無限-のカードによって常時オーディンサバイブの状態になっていると考えられる。 変身者の正体は、神崎が無作為に街の人々の中から選び出した人間である。たとえ戦いに敗れて消滅しても、カードデッキさえ残っていれば、新たなオーディンが何度でも出現する。劇中では変身する場面は描かれていないが、テレビシリーズでは3人の名の知れない者が変身したと思われる。ただし変身者が一定ではないため、戦闘経験の蓄積が乏しいという欠点がある。 『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』では、白いローブで顔を隠した正体不明の男性が変身し、アナザー龍騎に現実世界で殺人ゲームを行わせて、人間の生命エネルギーを謎のクリスタルに集めていた。原典には存在しなかった変身シーンも描かれており、黄金のVバックルを腰に装着して、黄金のオーラをまとったオーディンのカードデッキを手放すと、白いローブの男の周囲を浮遊しながら旋回して自動的にVバックルに装填され、変身者自らも黄金のオーラをまとってオーディンに変身後、背中にゴルトフェニックスの翼が現れて一瞬、羽ばたく。 デザインモチーフは変身忍者 嵐。設定では一番強いライダーのため、金色を入れつつ、あまり他では見ないカッパーの割合を多くしている。 名前の由来は、北欧神話の最高神である「オーディン」。 契約モンスター 清明院大学の学生である仲村創が変身する疑似ライダー。仲村は以前、神崎士郎とともに江島研究室に在籍しており、ミラーワールドの実験を強行して研究室の仲間を犠牲にした神崎に復讐するため、香川教授の協力者となった。 変身に際しては、香川の開発したVバックルと、円形の紋章が描かれたカードデッキを用いる。鏡面の前に立ち、カードデッキをかざすことでVバックルが出現して腰に装着される。次いでVバックルにカードデッキを装填すると変身が完了し、ミラーワールドへの突入が可能となる。ただしミラーワールドでの活動時間は8分25秒であり、神崎士郎が開発した仮面ライダーよりも短い。 黒い特殊強化皮膚ダイブスーツで全身を覆い、その上に保護具マリンアーマーを装備する。胸部はマリンアーマーにさらに装甲を重ねた三重構造のボーンチェストで、ボディの中で最も強固な部位となっている。ボディの各部に配置された三角形のジペット・スレッドは、契約モンスターに意思を伝達する遠隔操作デバイスポイントである。また、額から生えた2本の触角オルタアンテナにも、契約モンスターに意思を伝える機能がある。ゴーグル状の目サーフェースアイには赤外線視覚も備わる。 スラッシュダガーによる力押しの攻撃を得意とする。戦闘中は常にスラッシュダガーを手にしており、格闘戦はほとんど行わなかった。 劇中では3度にわたって神崎優衣の命を狙ったが、そのたびに仮面ライダー龍騎によって阻まれる。やがて短気な性格が災いして、仲間であるはずの東條悟 / 仮面ライダータイガから逆恨みされ、命を奪われてしまった。 元々はコオロギ型モンスターとして篠原保が考えていたデザインだったものを人型にアレンジしている。そのため他の仮面ライダーとの関連性はあまり考えられておらず、唯一の例外はボディカラーの差し色にブランク体で使われていたブルーグレーを採用した点である。 オルタナティブとは「代替品」を意味する英語である。 仮面ライダーが存在していない世界にいる「バイクヒーロー」がデザインのイメージとなっており、モトクロスに使用される加工したプロテクターや革のツナギ、ライディングスーツなど「人が作った感」を出している。 オルタナティブのVバックルのモチーフはタイフーン。デッキの挿入口があるため左右非対称だが、上下を反転させることでミラーワールドの鏡像描写にも対応させている。また、他のライダーとは少し異なるものであるため、カードデッキを入れる方向も逆となっている。 契約モンスター サイコローグ コオロギ型モンスター。オルタナティブとオルタナティブ・ゼロは、同一の個体と契約を交わしている。 召喚機 スラッシュバイザー 右腕に装着されているカードリーダー。 所有カード・武器 アドベント サイコローグを召喚する。しかしこのカードを使う機会がないままオルタナティブが倒されたため、未使用に終わった。 ソードベント スラッシュダガー サイコローグが変形したサイコローダーのテール部分と同形の剣。2000AP。刀身からは鋭いトゲがいくつも生えており、超振動波を放つことで対象を粉砕する。 離れた敵相手には、刀身から破壊エネルギーを打ち出して攻撃することができる。 さらに、幅広の刀身を盾として扱うことも可能だが、その際のGPは不明である。 アクセルベント 瞬間的に加速して攻撃を仕掛ける。2500AP。 複数の敵と戦う場合や、奇襲する際に有効である。 ホイールベント サイコローグを、バイク形態のサイコローダーへと変形させる。このカードも使われなかった。 ファイナルベント デッドエンド サイコローダーに搭乗し、コマのように高速回転して体当たりする。8000AP。 仮面ライダー龍騎に対して使おうとしたが、その直前に仮面ライダータイガの不意打ちを受けたため、発動できなかった。
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