0AB~J
別名:0AB~J番号
0AB~Jとは、固定電話の電話番号を割り当てる方式のうち、一般の加入電話に番号を割り当てる方式のことである。「03-xxxx-xxxx」などの一般的な固定電話の方式を指すもので、おおむね「050」で始まるIP電話用の電話番号と区別する際に「0AB~J」という呼び名がよく用いられる。
「0AB~J」という表記は、「0」からはじまって以下9桁(A~J)の番号が続く、ということを示している。このとき、純粋に桁数を表すために数字ではなくアルファベットが用いられ、また「I」は「1」と紛らわしいので用いられないようになっている。電話番号を割り当てる方式は、サービスの種類などによってそれぞれ異なった体系を持っており、例えば警察(110)や消防(119)といった特殊なサービスでは「1」で始まり2桁の数字が続く「1XY」形式が用いられる。また、国際電話(010)や携帯電話(090)、固定IP電話網(050)など、別の電話網に接続する際に用いる形式は「0A0」形式と総称されている。
ただしIP電話網は、従来は一般加入電話と異なる電話網とみなされて「0A0」系の番号体系(「050」で始まるIP電話用の番号)が割り当てられてきたが、総務省の定める条件を満たせば0AB~J形式の番号が利用できるようになった。総務省の定める条件とは以下のようなもので、これらすべてを満たさなければ0AB~Jを利用することができない。
(1)回線は直接収容し、そのための設備が自前で用意されていること
(2)通話品質や安定性は、固定電話並みの品質が確保されていること
(3)電話番号が発信場所と正しく対応していること
(4)0AB~J形式を利用するに際して、確実な番号需要に基づいた事業計画を提出すること
(5)加入電話を置き換える場合は、緊急通報に対応すること
なお、0AB~Jに対応しているIP電話サービスにおいても、いま使用している0AB~J番号と同じ番号をそのままIP電話網で用いることができない場合もある。
日本のIP電話
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