2018
2018 -(J2)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 01:13 UTC 版)
「大宮アルディージャ」の記事における「2018 -(J2)」の解説
2018年 クラブスローガン「ONE 勝利のために」 石井体制2年目(スローガンは石井を中心に考案された)。原崎政人・大塚真司・藤原寿徳・大塚慶輔がコーチに就任。岩上祐三、江坂任、瀬川祐輔、大屋翼、高瀬優孝、長谷川アーリアジャスール、播戸竜二、松井謙弥、和田拓也が完全移籍で、黒川淳史、清水慶記、藤沼拓夢、山田陸が期限付き移籍でチームを離れる一方、笠原昂史、酒井宣福、嶋田慎太郎、ロビン・シモヴィッチ、富山貴光、中村太亮、三門雄大が完全移籍加入し、佐相壱明が新加入、奥抜侃志がユースから昇格した。 石井は4-4-2を基本戦術とし開幕前からそれまでの渋谷・伊藤時代にあまり見られなかったサイド攻撃を意識させた練習を繰り返し、DFの裏を狙うなどシンプル且つアグレッシブに攻めるスタイルを確立しようとする。開幕当初は特に守備面で選手間の連携構築に時間がかかったこともあり第9節終了時点では2勝1分5敗と黒星が大きく先行し、19位まで順位を落とす。一方で攻撃面では大前元紀を軸としてシモビッチまたは冨山を配置した2トップが徐々に功を奏し、第10節から第12節まで3連勝しシーズン初の連勝を記録する。守備面でも三門と大山啓輔のダブルボランチが攻守をオーガナイズできるようになると、第16節からは第23節まで8戦負け無しを記録するなど好調さを取り戻し、順位を徐々に上げていき、J1昇格プレーオフ圏を狙える順位となる。迎えた最終節、7位大宮はアウェイで岡山に数的不利の状況から勝ち越しに成功し、引き分けた5位東京V・6位福岡を逆転して5位でJ1参入プレーオフに進出を決める。しかし、プレーオフでは1回戦で東京Vに0-1で敗れ、1年でのJ1復帰とはならず、この年限りで石井が退任した。 大前が24得点でリーグ得点王に輝き、チーム総得点も65と大分・千葉に続くリーグ3位となる一方、失点48(11番目、優勝した松本を14点下回る)と守備面での課題が浮き彫りになったシーズンであった。 2019年 クラブスローガン「121%ORANGE」 前長崎監督の高木琢也を監督に招聘。大規模改革や人事異動などは行われずにコーチ陣は続投し移籍も少数に留まった。 金東秀、マルセロ・トスカーノが契約満了で、加藤順大、マテウス、横谷繁が完全移籍で、清水慎太郎が期限付き移籍でチームを離れ、藤沼拓夢、山田陸は引き続き期限付き移籍。一方で、前年夏から期限付き加入していた畑尾大翔が完全移籍で残留、石川俊輝、フアンマ・デルガドを獲得したほか、小島幹敏と清水慶記が期限付き移籍から復帰、小野雅史が新加入、吉永昇偉がユースから昇格した。 高木は大宮が長年採用した4バックではなく3バックを採用、3-4-2-1を基本フォーメーションとした。3バックへの変更によりサイド攻撃が減少しカウンターによる中央攻撃が多くなり、前年度よりもポゼッション比率が減少。 序盤4試合は1勝1分け2敗とスタートダッシュとは行かなかったものの、第5節水戸戦から第20節金沢戦までの3ヶ月間で5連勝を含む16戦無敗(8勝8分)を記録し上位争いを演じる。第29節から4戦未勝利(2分2敗)となって6位にまで後退するが、第33節から3連勝して再び上位争いに食い込むも、その後のラスト3試合を引き分けて2位の横浜FCを捉えることは出来ず、3位でJ1参入プレーオフ出場となった。しかし、J1参入プレーオフ1回戦にて山形と対戦し、後半の2失点で敗北。 2020年 クラブスローガン「WIN☆WIN」。 高木琢也体制2年目。原崎政人と藤原寿徳がコーチを退任し北嶋秀朗と松本拓也がコーチに就任。開幕前からシーズン終了までの入団選手は19名に上り、開幕前退団選手においては主将・エース・背番号10番を兼任していた大前元紀を始め、得点源のフアンマ・デルガド・ベテラン選手・成績不振の選手を放出し、合計17名の大量放出となった。基本フォーメーションは3-4-2-1を継続しポゼッションも取り入れた。 開幕4連勝とスタートダッシュを決めるものの、その後徐々に成績を落とし第9節福岡戦から7戦勝ちなし(2分5敗)に陥り13位へ後退、イバを補強したが、その後も1勝3分2敗と調子は上がらず15位で前半戦を終える。後半戦は2連勝でスタートするも、第24節東京V戦から再び7戦勝ちなし(5分2敗)に陥り、第28節終了時点で17位まで後退する。怪我人も続出し、他チームへの期限付き移籍中選手を呼び戻すなどの緊急補強が行われたが、終ぞ成績は上向かず、最終順位はクラブ最低のJ2 15位に終わった。 2021年 クラブスローガン「SHOW 勝つ、笑う、昇格する」。 森正志が代表取締役を退任、2月1日付で佐野秀彦が代表取締役に就任、岩瀬健が監督に就任。岩瀬の監督歴は約2ヶ月であり開幕前からの指揮は初経験となった。メディアからは「変革」のシーズンと評され、岩瀬は「勝利」を強く提唱しフォーメーションを大宮の伝統4バックへ戻し、岩瀬の前所属大分的なポゼッションとカウンターの二枚刃を武器にした攻撃的戦術を採用したが、自陣内ポゼッションが多くなり岩瀬の志向する能動的なサッカーが機能しなかった。第5節長崎戦にて4-0で勝利、第6節琉球戦にて引き分け、第7節秋田戦にて引き分けたが最下位に転落し、クラブ側が緊急声明を発表する事態となった。 第15節北九州戦にて10試合連続未勝利となり5月25日に岩瀬が監督、西脇徹也が強化本部長を退任。大宮トータルアドバイザー・VENTUS総監督の佐々木則夫が期間限定で監督に就任しJリーグ参入後の大宮トップチームの20人目監督となった(佐々木はJリーグ参入前の大宮トップチームにて監督経験があったが、Jリーグ参入後の大宮トップチームの監督就任は初経験となった)。秋元利幸が強化部長代理に就任し、代表取締役 佐野自らが本部長と強化部長を兼任する事態となった。新強化部と新監督による体制強化が宣言され、前年度までの体制と比較して代表取締役・強化部・監督が総替え・一新されることになった。佐々木は「能動的に試合を進める理想的なサッカー」から「現実的なサッカー」への転換を提唱し前パスへの意識や球際に注視した。佐々木は就任早々チーム再建に着手し、前への意識を出すことや声掛け徹底などの基本基礎的な部分からチーム再建を始めた。選手には自身を「佐々木監督」ではなく「ノリさん」と呼ばせ選手との親近感や交流を重視した。5月28日に2020年度クラブ経営情報が先行発表され大宮が全J2クラブ営業収益1位となった(全Jリーグクラブ中12位)。6月7日に霜田正浩の監督就任を発表、霜田は「魂を込める」「ファイト」「デュエル」という言葉を用いてチャレンジャーとしてアグレッシブ・強気に相手に向かっていく精神・躍動感・ハードワークを提唱。6月9日の天皇杯2回戦千葉戦にて、佐々木は三門雄大をベンチキャプテンに指名したが1-0で敗戦、佐々木体制は全敗で終了した。その後、6月11日に主将を渡部大輔から三門へ変更した。 霜田体制初陣となった第18節栃木戦にて4-1-2-3を使用し引き分け、第19節松本戦にても引き分け、リーグ戦と天皇杯を含めて通算15試合未勝利となった。6月23日に北嶋秀朗のヘッドコーチ就任を発表。第20節山口戦にて黒川淳史がシーズン初得点を決め16戦ぶりに勝利。7月29日に3月決算クラブを含めた2020年度クラブ経営情報が正式発表され5月28日の先行発表と同様に大宮が全J2クラブ営業収益1位となった。シーズン中断期間に補強した南雄太と河田篤秀がシーズン後半に活躍し、霜田の提唱するアグレッシブさや躍動感を基軸に活力や勢いを徐々に取り戻していったが失点が増加。第27節松本戦にて、復帰した菊地俊介を4-2-3-1の司令塔に起用し勝利し、第28節東京V戦にても菊池を司令塔に起用し2連勝、シーズン初連勝し降格圏より脱出したが、第34節千葉戦より菊池が離脱すると4-4-2の使用が増加。10月22日に河本裕之の2021年度限りでの引退を発表。第41節町田戦まで1勝のみの苦戦が続き、再度降格危機に立たされた。12月1日に2007年より約14年間在籍したフットボール本部育成部長中村順の契約満了を発表した。 霜田体制初戦よりDFよりビルドアップするポゼッションフットボールを使用していたが、対戦相手のカウンターアタックにより失点することが多く降格の危機に立たされた。最終6試合は手堅く現実的な堅守速攻サッカーへの転換によるJ2残留を目指し、第42節群馬戦にて7試合ぶりの勝利を挙げJ2残留が確定した。前年に記録したクラブ最低順位のJ2 15位を下回る16位でシーズン終了、降格した19位相模原との勝点差は僅か「4」であった。試合終了後にクラブは声明を発表し「シーズン当初に掲げたJ1昇格という目標とはかけ離れた最終節まで残留が決まらないシーズンになり、この悔しい現実をしっかりと受け止めて2022シーズンはクラブ全体で甘い部分を全て捨てる覚悟で臨み、2022シーズンは強くて魅力的なクラブになるために大宮アルディージャは歴史的な変革へ踏み出す覚悟である」こと、「J1時代の仕様が多く残った体質や継続主義を変え、筋肉質なクラブを目指し、聖域なき選択と集中・大胆な廃止を行い、最適化されたコストバランスによりひたむきにクラブの成長を目指し、攻守においてハードワーク・走り切るサッカースタイルに取り組み、事業面ではこれまでクラブ独自に取り組んできたチケットシステム・グッズ販売・スマートスタジアム事業を見直してJリーグIDを基軸としたサービスへ移行し、変革へ覚悟を持ってチャレンジする」と大宮の変革を表明し、霜田は「今年の悔しさを絶対に忘れず、新しい大宮アルディージャを作っていかなくてはならなく、魂の伝わる試合をしたい」ということを語り、主将の三門は試合後のインタビューにて涙を流した。河本の引退セレモニーでは三浦知良よりビデオメッセージが送られ、霜田の監督続投と秋元の強化部長就任を発表。12月6日に霜田の会見が行われ、「山口時代のつなぐサッカーは自己満足だった。最後の6試合はリスクを考えて(現実的な堅守速攻サッカーに)変えた。膿が溜まっているし、原因がわからないから膿は溜まる。まっとうなクラブにしていきたい。選手のクオリティだけでは勝てない。クラブの格やスポンサーの多寡とかも関係なく、松本がJ3に落ち、秋田はあれだけやれている。クラブの中で何が起きているか。それが順位に反映されている」と語った。 2022年 クラブスローガン「ひたむき」。 霜田正浩体制2年目。2021年最終戦後の変革についての声明に続き、新年の挨拶にて代表取締役佐野秀彦が大宮の変革を再度表明し、前年度は報道機関に「変革のシーズン」と評されていたが2022年度は本格的・公式的に変革に乗り出すこととなった。 河本裕之、ユースを含めて2002年より約20年間在籍した渡部大輔、黒川淳史、イバ、翁長聖、笠原昂史、河面旺成、櫛引一紀、フィリップ・クリャイッチ、ネルミン・ハスキッチ、松田詠太郎、馬渡和彰、約12年間大宮に在籍したコーチの大塚真司、23年間在籍したGKコーチ渡邉英豊など多くの主力選手や長期在籍スタッフが退団し、クラブ最高開幕前退団選手数22名を記録(期限付き移籍や期限付き移籍中選手の移籍などを含む)。一方で、前年度主将の三門雄大、河田篤秀、中野誠也、菊地俊介、奥抜侃志、小野雅史、小島幹敏、柴山昌也、西村慧祐などの主力選手が契約更新し、2016年度まで大宮に所属していた泉澤仁や元日本代表矢島慎也が完全移籍で加入。スタッフでは、秋元利幸が強化部長、2019年に大宮にて引退した金澤慎がコーチに就任した。大宮は毎年豊富な資金力で外国籍選手を揃えていたが方針転換、クラブ初の外国籍選手開幕時無在籍のシーズンとなり、霜田は「強い大宮を取り戻すリスタートの年にしたい」と語った。1月14日に2003年に大宮応援番組『Ole! アルディージャ』が『オレアル』に、約19年ぶりに改題された。1月15日の新体制発表会にて、攻守共にひたむきにハードワークして走り勝つサッカーを提唱し、フットボールビジョンとスタイルを制定した(フットボールビジョンとスタイルを参照)。 しかし開幕から怪我人が続出するなど成績は低迷。第18節終了時点で20位(4勝9敗5分)とJ3降格圏スレスレとなり、5月26日に霜田監督を解任。同日、2021年に鹿島を指揮した相馬直樹の監督就任を発表した。
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「2018」の例文・使い方・用例・文例
- その車は2018年以降に製品化される。
- 「ターミネーター4」は,スカイネットが人類への核攻撃を開始した「審判の日」から14年後の2018年を舞台にしている。
- 次のパラリンピックは韓国のピョンチャン(平昌)で2018年に開催される予定だ。
- アギーレ氏が日本代表を2018年のW杯ロシア大会へと導くことが期待されている。
- 彼は,第一の目標は2018年に開催されるW杯本大会への出場資格を得ることだと述べた。
- これは中国で開催される初の冬季五輪で,アジアでは,1972年の札幌,1998年の長野,2018年の韓国・ピョンチャン(平昌)に次いで4度目となる。
- 3月29日,2018年W杯ロシア大会のアジア2次予選の最終戦で,日本がシリアを5-0で下した。
- 次に火星が地球に最接近するのは,2018年7月31日だ。
- 今年1月,ボブスレーのジャマイカ代表チームが,2018年に韓国のピョンチャンで開催される次の冬季五輪に向けて,同プロジェクトが製作するボブスレーの採用を決定した。
- 残念ながら,私たちのそりは2014年,2018年の冬季五輪ではボブスレーの日本代表チームに採用してもらえませんでした。
- 同大会は,ピョンチャン(平昌)で開催される2018年の冬季五輪で使われるアイススケート場で行われた。
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