2014年 8月とは? わかりやすく解説

2014年8月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:51 UTC 版)

ファーガソン暴動」の記事における「2014年8月」の解説

8月9日射殺事件当日)の夕方住民らはブラウン亡くなった場所に花と蝋燭仮設慰霊碑作ったマザー・ジョーンズ誌によると、所属不明警官がそこで警察犬小便をさせたり、パトカー仮設慰霊碑追突したりした。同誌はこれらの事件が、目撃した人々の間の緊張高めた報じミズーリ州議員のシャロン・ペースは「このことが群衆人々激怒させ、私を激怒させた」と同誌に語った8月10日日中追悼式平穏に始まったが、夜のキャンドル・ビジル終えて一部人々直情的になった現地警察署暴動鎮圧装備着け警官150名を招集した一部人々商店略奪した車両破壊するようになり、市街地への交通遮断をしようとする警察官睨み合いになった少なくとも12商店略奪または破壊されQuik TripのほかLittle Caesarsなどのコンビニエンスストアガソリンスタンド放火された。一部略奪行為活動家ウマル・リーによりビデオ撮影されていたため、30人上の逮捕つながった逮捕された人達は、暴行強盗窃盗容疑起訴された。警察暴動鎮圧装備ヘリコプターなどを活用して午前2時までに群衆離散させ、この出来事最中警官2名が軽傷負った8月11日警察略奪者により昨晩放火されたコンビニ焼け跡群衆追い払うため催涙ガス使用した報道によると、ファーガソン発砲があり、5人が逮捕された。一部抗議者は警察官に岩を投げ警察催涙ガスビーンバッグ弾発射して抗議者達を対処した8月12日数百人の抗議者が郡庁所在地クレイトン (ミズーリ州)に集まり銃撃関与した警官刑事訴追求めたファーガソン抗議者は標語掲げ撃たれ瞬間ブラウン降伏しようとして手を挙げたという目撃証言模して多くの人が「撃つな」と叫びながら両手を上に挙げていた。警察によると、一部抗議者が警官に瓶を投げつけてきたため、群衆追い払うため催涙ガス使用やむなしとされた。その翌日SWAT隊の警官70名が到着しその夜警察発煙弾スタングレネードゴム弾催涙ガス使って群衆追い払った現地ラジオ局(KARG Argus Radio)によって記録されビデオ映像には、ファーガソン警察住宅街向けて催涙ガス発射し報道記者記録中止するよう命じ様子映っている。 8月12日から13日にかけて、警察官抗議者や報道記者の列に催涙ガスゴム弾発射した少なくとも7人の抗議者がその晩に逮捕された。8月12日の夜、平和的な抗議者が警察によって頭を撃たれたが死亡には至らなかった。一命とりとめたミヤ・アーテン=ホワイトは、弁護士がいない状態で警察と話すことを拒否した。市当局は、現在進行中の警察の捜査に関する州法引用して弾道報告書ほかの捜査記録記者提供することを拒否した8月13日の夜、デモ隊火炎瓶を含む投擲武器警察投げつけたため、警察報復として催涙ガス発煙弾発射した事態収束の間に、ワシントン・ポストハフィントン・ポスト記者ウェズリー・ロウワーとライアン・J・レイリー逮捕された。同紙編集主幹のマーティン・バロンは「記者逮捕に正当理由は全く存在しない」との声明発表し警察の行動は「全くの不当であり、ニュース取材する報道の自由対す暴挙だ」と語ったその夜ファーガソンでの抗議行動取材していたアルジャジーラ・アメリカの特派員達も警察SWAT隊から催涙ガスゴム弾撃たれ記録機器を分解されてしまった。アルジャジーラ・アメリカも「報道の自由対す悪質な暴挙だ」との声明発表したSWAT隊は翌14日に「メディア報道妨害意図したものではない」とする記者発表行ったファーガソン警察署長のトム・ジャクソンはメディア弾圧否定した米国大統領バラク・オバマは「警察平和的な抗議行動に対して過度武力行使した抗議者を収監した理由修正第1条合法的な権利行使だというのは弁解ならない。ここアメリカ合衆国では、自分職務こなして自らが目撃したものを米国民伝えようとしている報道記者を、警察恫喝した逮捕すべきではない」と語り修正第1条違反対処する旨の声明発表したソーシャルメディア向けに抗議行動記録していたセントルイス市議会議員のアントニオ・フレンチもファーガソン警察逮捕された。違法な集会にいたため逮捕されたとの事だったが、翌14日釈放され最終的に彼は起訴されなかった。 報道の自由目指す記者団委員会 (The Reporters Committee for Freedom of the Press) は、抗議行動取材する報道記者へのハラスメント抗議するためファーガソン警察書簡送った8月14日、クレア・マカスキル上院議員は「警察の軍事化抗議者の対応をエスカレートさせた」と述べたセントルイス警察署長のサム・ドットソンは、発言なされたような軍隊式の警察執行自分採用していない筈だと主張した署長によれば自分目撃したものは都市で行うような軍事戦術あたらないものであり、私は自分やらないだろう状況警官達決し配備しない、と自分言い聞かせている」とのことだった。これ以外にも、ドットソンはレイシャル・プロファイリング懸念からファーガソン市や郡警察との協力消極的だったとされ、例え電子メールやりとりでは「私達戦術支援取り止めたので、火曜日水曜日戦術資源ファーガソン送りませんでした私達支援は、交通誘導をしたり歩行者運転手の安全を見守る警官4人だけです」などと記されている。 ミズーリ州知事のジェイ・ニクソンは記者会見で、ミズーリ州ハイウェイ・パトロールファーガソンでの警察執行セントルイス郡警察から引き継ぐことになり、同警察は「必要な場合限り武力行使し一般的に「少し後退することになる」と語った。彼は、ファーガソン警備ハイウェイパトロール隊長のロナルド・ジョンソン(アフリカ系アメリカ人)よって監督される語ったセントルイス郡検察官ロバート・P・マッカロックは「知事にはそれを行う法的権限がなく、郡警察否定するのは恥ずべきことだ」と 知事決定批判した8月14日夕方ジョンソン隊長一緒に歩いてファーガソンでの大規模な平和行進導いたブラウン射殺事件から約1週間後となる8月15日記者会見で、ファーガソン警察署長のトム・ジャクソンが銃撃関与した警官の名前を発表したジャクソンはその前置きとして、銃撃数分前に現場付近コンビニエンスストア強盗事件起こっており、射殺されブラウン強盗関与した被疑者であると説明した数時間後にあらため記者会見開いたジャクソンは、ウィルソンブラウン呼び止めた時には強盗犯だと気付いていなかったと述べた15日の夜、警察午後11時頃に到着するまで「ほとんど追悼式やり方」で抗議行動続いた。翌未明の1時30分、暴徒コンビニエンスストア射殺前にブラウン強盗働いた公表されFerguson Market & Liquor)および付近商店押し入って略奪行ったその後押し入られ商店出入り口近く集まって更なる略奪行為防ごうとした抗議者や見物人らの一団もいた。 前夜略奪混乱受けて8月16日ニクソン記者会見非常事態宣言行いファーガソン市内では午前0時から午前5時まで夜間外出禁止令導入された。法執行官が自らの軍事めいた戦術暴力扇動した、と語る一部住民もいた。警察装甲トラック催涙ガス夜間外出禁止強制するつもりはなく、抗議者と連絡取って門限前に立ち去る時間機会与え予定である、とジョンソン語った8月17日未明事前約束にもかかわらず催涙ガス機動隊対処用いられた。抗議者の一人警察撃たれ重傷負った警察側発砲していないと主張)。他に7人が逮捕された。その日の朝、ミズーリ州ハイウェイパトロール広報官夜間外出禁止2日延長される発表した8月18日夜間外出禁止時間帯激し衝突発生したことを受けてニクソン州知事州兵に「平和と秩序回復しファーガソン市民を守る」よう要請する行政命令出したニクソンまた、8月18日夜について外出禁止令実施しない発表したアムネスティ・インターナショナル人権活動家13名を派遣し当局側との会談求めとともに現地活動家非暴力的な抗議方法訓示施したエリック・ホルダー司法長官から事件について説明受けた後、オバマ大統領はそこでの暴動監視するためホルダーファーガソン派遣したその夜数百人の抗議者が(一部は瓶を投げながら)警察による人の壁に突進した後、ドイツ人記者を含む78人が逮捕された。 8月20日エリック・ホルダー司法長官ファーガソン出向いて現地住民ブラウン遺族面談した昨晩逮捕者47人に対し、この日逮捕されたのは6人だけだったニクソン州知事は、社会不安改善確認した後の8月21日州兵ファーガソンから撤退させた。 8月23日抗議行動平和的な活動続けたが、さらに3人が逮捕された。同日、「私はダレン・ウィルソン」という警官ウィルソン支持する50-70人の集会ファーガソン開催され8月25日時点で、オンラインクラウドファンディング活動支持者から40ドル近く集まった。このオンライン活動人種差別的なコメント多数呼び寄せてしまい、同ウェブサイトコメント欄閉鎖余儀なくされた。 ブラウンの遺族は、8月25日予定されている葬儀弔意示して抗議丸1日中断するよう支持者求めた。「私が明日に望むことは、息子安らかに横たえる時間平和だけです。お願いします、それが私の要請する全てです」とブラウン父親語った礼拝には2,500人が式場埋め尽くすなど数千人が参加し葬儀では推定2,000人が教会敷地内参列した

※この「2014年8月」の解説は、「ファーガソン暴動」の解説の一部です。
「2014年8月」を含む「ファーガソン暴動」の記事については、「ファーガソン暴動」の概要を参照ください。

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