ABC
【英】:Activity Based Costing
ABM/Activity Based Managementとも呼ぶ
標準原価などでは、直接費は製品別に正確に捉えられていたが、 間接費は生産量や生産金額の配賦基準で割り振られていた。
1980年代に入り、生産の自動化が促進され、直接労務費の割合が急減し、一方減価償却費や製造間接費の増加が目立ってきた。
ABCでは、段取り作業、検査、部品発注などの間接コストをできるだけ製品別に捉え、製品別原価をより正確に把握しようとするものであり、ハーバードビジネススクールのR.クーバーとR.Sキャプランの提唱による。
製品別原価を正確に把握することは、製品機種の統合配合、海外生産化、 内外作変更などの経営判断に役立つとしている。
近年では、製品別にそれぞれ間接業務の明確化を進め、それを活かした業務改善を図るABMに論議の重点が置かれるようになってきている。
ABC/ABMの運用は、いかに現実に即したコスト発生モデルを設定できるかがポイントとなる。
ABC
ABC(activity based costing:活動原価基準管理)
【英】activity based costing
・顧客にサービス・商品を提供するのに、どの程度コストを費やしたのか、不明確な間接費をアクティビティ(活動)ごとのコストに細分化して配賦することによって、サービス・商品のコストをできるだけ正確に把握しようとする管理会計の手法のひとつ。
・従来の間接費の配賦基準として生産量比や売上高比などが挙げられるが、これでは正確にサービス・商品にどの程度間接費がかかっているのかが分かりにくく、コストコントロールが困難というデメリットがある。
・一方、ABCはサービス・商品を生み出すための過程をアクティビティに区分し、間接費のコスト・ドライバ(配賦基準)を定め、配賦することで出来るだけ正確にサービス・商品のコストを把握することができる。またアクティビティ単位でのコストの把握は、業務プロセスのコスト管理、ひいてはコストダウンへの活動に繋げることが可能になる。
・例えばアクティビティ別の損益がマイナスの場合には、非効率業務として縮小・業務改善が必要であると判断することができる。ただし、ABCは従来の会計手法に比べて情報収集などの手間が生じる他、算出の仕組みが複雑になるため、ABC実施に伴うコスト増が生じるというデメリットがある。
活動基準原価計算
活動基準原価計算
(Activity-based costing から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 09:53 UTC 版)
活動基準原価計算(かつどうきじゅんげんかけいさん、Activity Based Costing)とは、原価計算・管理会計において製造間接費を管理する方法である。英語の頭文字を取ってABCとも呼ばれる。後により包括的な活動基準経営管理(ABM)に拡張された[1]。
- ^ 坂手恭介「原価モデルにおけるコスト・ドライバー概念の検討 : ABC/Mと構造行列」『山口經濟學雜誌』47(1), 153-168, 1999-03-31
- 1 活動基準原価計算とは
- 2 活動基準原価計算の概要
- 3 参考文献
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