アナプルナとは? わかりやすく解説

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アナプルナ

(Anapurna (horse) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 13:28 UTC 版)

アナプルナ
ヘレナ・スプリングフィールドLtdの勝負服
欧字表記 Anapurna[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2016年3月31日(8歳)
Frankel
Dash To The Top
母の父 Montjeu
生国 イギリス
生産者 Meon Valley Stud[1]
馬主 Helena Springfield Ltd[1]
調教師 ジョン・ゴスデン イギリス[1]
競走成績
生涯成績 7戦4勝
獲得賞金 £478,596[1]
勝ち鞍
G1 英オークス 2019年
G1 ロワイヤリュー賞 2019年
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アナプルナAnapurna[1])は、イギリス競走馬。主な勝ち鞍は2019年英オークス(G1)、ロワイヤリュー賞(G1)。フランケル産駒初の英国クラシック競走の勝ち馬である[2][注 1]

戦績

2016年3月31日に誕生。父フランケルにとっては3世代目の産駒となる[4]

名門ジョン・ゴスデン厩舎に入厩。2018年の年末にウルヴァーハンプトン競馬場のオールウェザー競走でデビューしたが、初戦は大きく離された9着に終わる。しかし、年が明けて2019年1月の未勝利戦では一変し、2着に5馬身差をつけて初勝利を挙げた[1]

休養を挟んで、ランフランコ・デットーリとのコンビでリステッド競走のオークストライアルステークスに出走。初の芝レースでありながら、6馬身差を付ける圧勝で2連勝とした。この勝利により、英オークスの有力馬の一角に急浮上する[5]。もう1つのトライアルであるチェスターオークスもゴスデン厩舎のメダーイー(Mehdaayih)が制し、本番でも1番人気に推されることになるが、デットーリはメダーイーへの騎乗経験が無かったため、陣営の判断で本番も引き続きアナプルナに騎乗することになった[2]

4番人気で挑んだ英オークスでは、エイダン・オブライエン厩舎が送り出したライアン・ムーア騎乗の2番人気ピンクドッグウッド(Pink Dogwood)が直線で大外から一旦は抜け出したところを、残り1ハロンで内から伸びて叩き合いに持ち込み、クビ差競り勝って優勝。父フランケルに初の英国クラシックの栄冠をもたらした[2][6]

秋の始動戦ヴェルメイユ賞ではデットーリが同厩舎の愛オークススターキャッチャーに騎乗するため、オイシン・マーフィーに乗り替わった。人気はスターキャッチャーに次ぐ2番人気であったが、直線で伸びを欠き、9頭立ての7着に沈んだ[7]。叩き2戦目はこの年からG1に昇格したロワイヤリュー賞に出走し、G1・2勝目を挙げた。鞍上のデットーリはゴドルフィンの主戦時代の2001年に記録したG1・16勝を上回る自己最多の年間G1・17勝目となった[8]。この後、10月19日のブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークスに出走するも11着と惨敗しこの一戦を最後に現役を引退した。

競走成績

以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2018.12.17 ウルヴァーハンプトン ナヴィスステークス AW8.5f 9着 D.プロバート 17馬身 Noble Lineage
2019.01.30 リングフィールド 未勝利 AW10f 1着 K.オニール 5馬身 (Dawn Crusade)
0000.05.11 リングフィールド オークストライアルステークス L 芝11.5f 1着 L.デットーリ 6馬身 (Tauteke)
0000.05.31 エプソム 英オークス G1 芝12f 1着 L.デットーリ クビ (Pink Dogwood)
0000.09.15 パリロンシャン ヴェルメイユ賞 G1 芝12f 7着 O.マーフィー 5馬身3/4 Star Catcher
0000.10.05 パリロンシャン ロワイヤリュー賞 G1 芝14f 1着 L.デットーリ 1馬身1/4 (Delphinia)
  • 競走成績は2019年10月5日現在

血統表

アナプルナ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Frankel
2008 鹿毛
父の父
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
父の母
Kind
2001 鹿毛
*Danehill Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest

Dash To The Top
2002 鹿毛
Montjeu
1996 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Preach Top Ville
Toute Cy
母の母
Millennium Dash
1997 栗毛
Nashwan Blushing Groom
Height of Fashion
Milligram Mill Reef
One in a Million
母系(F-No.) 16号族(FN:16-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Sadler's Wells3×3=25.00%、Northern Dancer4×5×4=15.63%、Blushing Groom5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧
  2. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧
  3. ^ Thoroughbred Bloodlines2019年9月25日閲覧
  4. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧

脚注

注釈

  1. ^ 英国外では日本ソウルスターリング2017年優駿牝馬を制している。また、牡馬クラシックの初制覇は2019年英セントレジャーロジシャンである[3]

出典

  1. ^ a b c d e f g h Anapurna”. Racing post. 2019年9月25日閲覧。
  2. ^ a b c Frankel Gets First British Classic Winner With Anapurna In Investec Oaks”. Paulick Report (2019年5月31日). 2019年9月25日閲覧。
  3. ^ Frankel Conformation”. Juddmonte Farm Stallion. 2019年9月25日閲覧。
  4. ^ Martin Stevens (2019年9月26日). “A first for Frankel and the marvel of Meon Valley: Anapurna's breeding in focus”. Racing Post. 2019年9月26日閲覧。
  5. ^ Tom Frary (2019年5月11日). “Anapurna Another Exciting Frankel and Gosden Prospect For the Oaks”. Thoroughbred Daily News. 2019年9月25日閲覧。
  6. ^ Full Result 4.30 Epsom 31 May 2019”. Racing Post. 2019年9月25日閲覧。
  7. ^ Full Result 2.50 Longchamp (FR) 15 September 2019”. Racing Post. 2019年9月25日閲覧。
  8. ^ Lee Mottershead (2019年10月5日). “Frankie Dettori secures personal-best Group 1 record with Anapurna Arc aperitif”. Racing Post. 2019年10月6日閲覧。
  9. ^ DASH TO THE TOP”. Meon Valley Stud. 2019年9月25日閲覧。

外部リンク




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