Anathemaとは? わかりやすく解説

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anathema

別表記:アナセマ

「anathema」の意味・「anathema」とは

「anathema」は、英語の単語で、特に強い嫌悪憎悪感情を表す言葉である。また、何かを強く非難する際にも用いられる。この単語は、ギリシャ語の「anathematizein」から派生したもので、「献げ物」や「神への奉納物」を意味していた。しかし、時間と共に意味が変化し、現在では否定的な意味合いを持つようになった

「anathema」の発音・読み方

「anathema」の発音は、IPA表記では /əˈnæθɪmə/ となる。カタカナ表記では「アナセマ」と読む。日本人発音する際は「アナセマ」となる。

「anathema」の定義を英語で解説

「anathema」は、英語で「a person or thing detested or loathed」または「a person or thing accursed or consigned to damnation or destruction」と定義される。これは、「強く嫌われ、または憎まれる人物事柄」または「呪われ、あるいは破滅破壊運命づけられた人物事柄」を意味する

「anathema」の類語

「anathema」の類語としては、「abomination」、「bane」、「curse」、「plague」などが挙げられる。これらの単語同様に、強い嫌悪感非難の意味を含む。

「anathema」に関連する用語・表現

「anathema」に関連する用語としては、「anathematize」がある。これは動詞形で、「anathema」の意味を持つ人物事柄非難するという意味を持つ。

「anathema」の例文

以下に「anathema」を用いた例文10例示す。 1. English: "Racism is anathema to me." (私にとって人種差別許せないものだ。) 2. English: "His views on politics are anathema to mine." (彼の政治観は私のそれとは全く相容れない。) 3. English: "The idea of wasting food is anathema to her." (食べ物無駄にするという考えは彼女にとって許せない。) 4. English: "The concept of animal cruelty is anathema to him." (動物虐待概念彼にとって絶対に許せないものだ。) 5. English: "The thought of harming another person was anathema to her." (他人を傷つけるという考えは彼女にとって絶対に許せないものだ。) 6. English: "The very idea of cheating is anathema to him." (カンニングという考え自体彼にとって許せないものだ。) 7. English: "The notion of inequality is anathema to her." (不平等という概念は彼女にとって許せないものだ。) 8. English: "His belief in violence is anathema to me." (彼の暴力への信念は私にとって許せないものだ。) 9. English: "The idea of discrimination is anathema to him." (差別という考え彼にとって許せないものだ。) 10. English: "The thought of lying is anathema to her." (嘘をつくという考えは彼女にとって許せないものだ。)

アナテマ 【Anathema】

ギリシア語で「吊り下がっている」「上に置かれた」の意味だったが、『旧約聖書』では「神に捧げられたもの」の意になり、新約時代になると〈共同体から除外する〉という意味に転じパウロ教会からの追放用いた。のちキリスト教破門中もっとも重い罰。異端者アリウスの説を信ずる者にもいった。→ アリウス

アナテマ

(Anathema から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/20 09:32 UTC 版)

アナテマ(ανάθεμα, anathema)は、「聖絶」「奉納」「滅ぼす」「捧げる」「殺す」「呪われる」「呪われたものとなる」などと訳されるギリシア語の言葉。聖書で、ヘブライ語ヘーレム herem」の訳として七十人訳聖書から使われた。アナフェマとも。

レオン・デュフール編『聖書思想事典』によれば、元来は、「神への奉納物としての『異民族の殲滅』」も意味していたこの語が、最早聖戦の時代ではなくなった紀元前後のイスラエルにおいてはその意味内容を著しく変化させ、「強い呪い」を意味する語として用いられるようになった[1]。また、マックス・ウェーバーは、この語義の変化はバビロニア捕囚後に既にあったとし、ユダヤ教ペルシアによって平和にされた宗派的教団へと変質させえられた時代には、ヘーレムは不心得者などに対する共同体からの破門を意味する言葉として存続したとしている[2]。たとえばエズラ10:8においては、ヘーレムの対象は該当者の財産だけで、当人は共同体から追放されることが命じられている。

一方、泉田昭他編『新聖書辞典』の「聖絶」の項においては、申命記(7:1-6)においてイスラエルを悪しき異教の風習から守るために神によってカナンの地の七つの民の聖絶が命じられているとしながらも、その聖絶によって具体的に何が行なわれたかは書かれておらず、また、語義が変化したとも書いていない。ただ、「新約聖書において、強いのろいの表現、共同体からの除名を意味する用語として用いられている」と述べており、根拠の聖句に第一コリント16:22、ガラテヤ1:8-9をあげている[3]

パウロ書簡のなかにも「私たちが伝えたのと異なる福音を伝えるものは呪われよ(=アナテマたるべし)」(ガラテア1:8)などとする用法がある。こうした異質なものへの「呪い」の意を承けて、カトリック教会を含む古代教会では、アナテマは共同体からの除名、すなわち「破門」を意味する語として用いられるようになった。その証拠に、ニカイア信条などキリスト教の信仰箇条には、異端の説を信奉する者に対するアナテマが付加されるものが見られる。

脚注

  1. ^ X・レオン・デュフール編『聖書思想事典(旧版)』三省堂1973年、p.25-26、及び訳注
  2. ^ マックス・ウェーバー『古代ユダヤ教』(上)、内田芳明訳、岩波文庫、1996年、p.238〜240。但し、ウェーバーのこの部分の記述には若干矛盾するかのような箇所も認められる。
  3. ^ 泉田昭他編『新聖書辞典』いのちのことば社1985年、p.736-737

参考文献

  • 『現代カトリック事典』 エンデルレ書店

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