ディーティーシーピー‐アイピー【DTCP-IP】
DTCP-IP
DTCP-IPとは、デジタルコンテンツの保護技術の一種で、家庭内LANなどのIPネットワーク上で著作権が保護された状態でコンテンツを伝送するための方式のことである。
DTCP-IPは、IEEE 1394などのインターフェース規格を用いた機器間通信向けの著作権保護技術として開発されたDTCPをIPネットワークに発展させた規格である。機器同士を公開鍵暗号方式を利用して相互認証し、暗号化されたデータを伝送することによって、正しいコンテンツの受け渡しが可能な機器間でのみ伝送が可能となっている。
DTCPでは暗号鍵のデータ幅が56ビットであったが、DTCP-IPでは通信を盗聴された場合に解読がより困難であるよう、暗号鍵のデータ幅が128ビットに拡張されている。また、DTCP-IPを無線LANで通信する場合には必ずWEP(Wired Equivalent Privacy)などの暗号化方式を併用することになっている。
DTCP-IPのライセンスはDTCPと同じくDTLA(Digital Transmission Licensing Administrator)によって管理されている。
参照リンク
DTLA HOME PAGE - (英文)
DTCP-IP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 17:09 UTC 版)
「Digital Transmission Content Protection」の記事における「DTCP-IP」の解説
DTCP-IPはIPを使った通信すべてをカバーするものではなく、家庭内ネットワーク領域での用途に限定している。そのためTTLとRTTに制約を設けている。TTLは3以下、RTTは7ms以下である。TTLはルーターを経由する度にデクリメントされる値で0となったパケットはネットワーク上に現れることはない。TTLが3の場合ルータを2つしかまたぐことが出来ないことを意味する。RTTは通信の往復にかかる時間であり、ルーターのホップ数や通信の距離などに制約をかける意味がある。
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