フォーティーズ油田
読み方: ふぉーてぃーずゆでん
【英】: forties oilfield
【英】: forties oilfield
英国スコットランド、アバディーンの東方約 180km の英領北海(水深 105 ~ 130m )に位置する、同国の代表的油田。 BP 社により 1970 年に発見され、1975 年に生産が開始された。海上施設はプラットホーム 5 基。生産された原油は、パイプライン(口径 32 インチ、長さ 178km )でスコットランドのグレンジマウス基地に送られ、出荷される。パイプラインは海底部分が口径 32 インチ、長さ 171km 、陸上部分が口径 36 インチ、長さ 209km 。 地質区としては北海盆地(リフト盆地)内のセントラル地溝に属し、集油形態は緩やかな傾斜のドーム構造、集油面積は約 75km2 。油層は第三紀暁新世フォーティーズ層の砂岩、深度は約 2,000m 。究極可採埋蔵量は原油 22 億バレル、コンデンセート 1 億 1,000 万バレル)と見積もられている。原油性状は、比重 36.6°API、イオウ分 0.3 %。 産油量は、1980 年の 52 万バレル/日台をピークとして減退し、2000 年以降は 4 ~ 5 万バレル/日台にまで落ち込んでいる模様。累計生産量は不詳だが、20 億バレル前後に達しているものと推定される。 主文献 “Giant Fields 1968-78”(1980)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、『北海油田 ―30年の軌跡―』(2000) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
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