GIANT KILLINGとは? わかりやすく解説

ジャイアントキリング

英語:Giant Killing

 「ジャイアントキリング」とは、弱者強者に勝つこと・下克上番狂わせのことを意味する表現である。

「ジャイアントキリング」とは・「ジャイアントキリング」の意味

「ジャイアントキリング」は、主にスポーツにおいて格下格上勝利することを指す表現である。英語が元の表現であり、日本語の「下克上」に相当する現代では、ジャイアントキリングはカタカナ表現英語として一般的に広く浸透している。そのため、下克上と言い換えなくても、意味が伝わる可能性が高い。そして、格上格下に勝つと予想するのは、ごく自然なことである。その予想裏切って格下が勝つということで、「番狂わせ」という意味合い表現としてジャイアントキリングが使用される場合も多い。また、ジャイアントキリングでは長いため、「ジャイキリ」と略称で表現されることも珍しくない

ジャイアントキリングは、サッカー用語として使用されることが多い。サッカーは、プロアマチュアが戦う天皇杯など、下克上発生する機会が多い。そして、実際に下克上起こっているからだ。ただ、サッカー限らず野球ラグビーなどでも、ジャイアントキリングが使用されることは多い。2015年ラグビーワールドカップにおいて、日本代表が、優勝候補強豪である南アフリカ勝利したことは、代表的なジャイアントキリングだ。

また、スポーツ限らず将棋テレビゲーム大会など、勝敗が付くものであればひと通りジャイアントキリングの対象となる。しかし、現行の戦争など、実際に命の奪い合いをする場面で、ジャイアントキリングを使用することは望ましくない。命の奪い合いを、スポーツ感覚楽しんでいるような表現となり、不謹慎であると捉えられかねないからだ。「キリング」は、「殺すこと」を意味する英単語killing」のカタカナ表記であるが、「殺す」というのはあくまでも比喩的な表現である。ただ、過去の戦争においては日露戦争日本ロシア勝利した時のように、ジャイアントキリングを使用しても、特に問題視はされない

ジャイアントキリングは、日本のサッカー漫画である「GIANT KILLING」を指すために使用することもある。実力人気低迷する弱小サッカーチームが、トップチーム挑むという内容作品である。「GIANT KILLING」は、数多く名言登場する作品として有名であり、「弱いチームが強い奴らやっつける」という、ジャイアントキリングそのもの表した名言もある。そして、漫画のタイトルを指す際にも、「ジャイキリ」という略称が使われることがある

「ジャイアントキリング」の語源・由来

「ジャイアントキリング」は、「巨人を殺すこと」という意味の英語表現「Giant Killing」を、カタカナ表記したものである。そして、「Giant Killing」は、童話の「Jack the Giant Killer」が由来であるとされている。日本では、「ジャックと豆の木」というタイトル親しまれている童話だ。童話の中では、主人公青年ジャックが、巨大な豆の木切り倒し豆の木の上で暮らす巨人落下させて命を奪う。圧倒的な力を誇る巨人相手に、弱い人間が勝つという内容から格下格上に勝つことを「ジャイアントキリング」と表現するようになった形だ。

「ジャイアントキリング」の熟語・言い回し

最大のジャイアントキリングとは


最大のジャイアントキリング」は、結果的に敗北することになった格上と、勝利した格下との間にある実力差が、最も大きかったジャイアントキリングを指す表現だ。特定の大会の中で、最も実力差があったジャイアントキリングの他、過去最大実力差があったジャイアントキリングを指すこともある。2015年ラグビーワールドカップで、日本代表南アフリカ勝利したことは、日本のスポーツ史上最大のジャイアントキリングと呼ばれる場合がある。

「ジャイアントキリング」の使い方・例文

・「ジャイアントキリング」を、格下格上勝ったことを指すために使用する場合
昨日サッカー試合は、日本チームがジャイアントキリングを起こしたので、日本中が盛り上がった
来週野球試合は、到底勝ち目がないが、大勢ファンはジャイアントキリングを期待している」
「ジャイアントキリングを起こさない限り、あのチームトップに立つことはない」
先日のジャイアントキリングは、誰にも予想できなかっただろう」
将棋竜王戦で、彼が終盤指した金が、ジャイアントキリングの決め手となった
世界的なゲーム戦いで、ジャイアントキリングが起こったようだ」

・「ジャイキリ」と略す場合
「彼は、昨日ジャイキリ見逃したことを嘆いている」
先週勝利は、今世最大ジャイキリではないだろうか」

漫画のタイトルを指す場合
「彼は周囲の人に、ジャイアントキリングを熱心に勧めている」
「私は、アニメ化されたジャイキリ放送撮り溜めている」

ジャイアントキリング

別表記:ジャイキリ
英語:giant killing

ジャイアントキリングは、スポーツ試合などで明らかに格上相手から(大方の予想覆して勝利をもぎ取るいわゆる大番狂わせ」を意味する表現である。

ジャイアントキリング(giant killing)は英語由来表現で、「Jack the Giant Killer」と呼ばれる御伽話直接語源とされる。(強大な巨人打ち負かすというモチーフ自体旧約聖書に遡れる)。

Jack the Giant Killer」は「ジャックと豆の木」と通底する話で、「巨人殺しジャックもしくは巨人退治ジャック」と訳されることが多い。

ジャイアント‐キリング【giant killing】

読み方:じゃいあんときりんぐ

スポーツなどで、下位の者が上位の者を負かすこと。番狂わせ


GIANT KILLING

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/23 09:32 UTC 版)

GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)は、ツジトモによる日本サッカー漫画(作中では「サッカー」ではなく「フットボール」の語が使用されている)。原案・取材協力は綱本将也[注 1]。『モーニング』(講談社)にて、2007年6号から連載されている。略称は「ジャイキリ」[1]。2010年にテレビアニメが放送された。




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ジャイアントキリング

(GIANT KILLING から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/21 01:36 UTC 版)

ジャイアントキリング: giant-killing)は、「番狂わせ」を意味する英単語。




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