guild
「guild」の意味・「guild」とは
「guild」は、同じ職業や趣味を持つ人々が集まり、情報交換や協力を行う組織を指す英単語である。中世ヨーロッパにおいて、同じ職業を持つ人々が形成した組合や協会を指す言葉として使われ、現代では、特定の職業や趣味を共有する人々が互いに協力し合うための組織や団体を指す場合に用いられる。「guild」の発音・読み方
「guild」の発音は、IPA表記では/gɪld/となる。IPAのカタカナ読みでは「ギルド」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「ギルド」と読む。「guild」の定義を英語で解説
A guild is an organization of individuals with similar professional or personal interests who exchange information and cooperate with each other. Originally used to refer to associations or unions formed by people with the same profession in medieval Europe, it is now used to refer to organizations or groups where people with a specific profession or hobby work together.「guild」の類語
「guild」の類語としては、「association」、「union」、「society」、「club」などがある。これらはいずれも、特定の目的や興味を共有する人々が集まる組織や団体を指す言葉である。「guild」に関連する用語・表現
「guild」に関連する用語としては、「member」(メンバー)、 「guildhall」(ギルドホール、ギルドの会館)、 「guild master」(ギルドマスター、ギルドのリーダー)などがある。これらはギルドという組織における役割や構成要素を示す言葉である。「guild」の例文
1. He is a member of the writers' guild.(彼は作家ギルドのメンバーである。)2. The guild master called for a meeting.(ギルドマスターが会議を呼びかけた。)
3. The guildhall is located in the center of the city.(ギルドホールは市の中心部に位置している。)
4. The guild provides training for its members.(ギルドはメンバーに対して訓練を提供する。)
5. The guild was established to protect the interests of its members.(ギルドはメンバーの利益を守るために設立された。)
6. The guild has a strict code of conduct.(ギルドには厳格な行動規範がある。)
7. The guild organizes regular events for its members.(ギルドは定期的にメンバー向けのイベントを開催する。)
8. The guild is known for its high standards.(そのギルドは高い基準で知られている。)
9. The guild has a significant influence in the industry.(そのギルドは業界において大きな影響力を持っている。)
10. The guild promotes cooperation among its members.(ギルドはメンバー間の協力を促進する。)
ギルド【guild】
Guild
ギルド
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ギルド(英: guild、独: Zunft、伊: arti)は、中世より近世にかけて西欧諸都市において商工業者の間で結成された各種の職業別組合。商人ギルド・手工業ギルド(同職ギルド)などに区分される。一般に封建制における産物とされる。現在における職能団体の源流である。
歴史
西欧の中世都市においては、都市の成立・発展に大きく寄与した大商人(遠隔地商人)によって組織された商人ギルド(英:guild Merchant、独:Zunft)が、市参事会を通じた市政運営を独占していた。しかし、商人ギルドによる市政独占に反発した手工業者たちは職業別の手工業ギルド(同職ギルド、英:craft guild、独:Zunft)を結成し、商人ギルドに対抗して市政参加を要求した。この両集団の闘争はツンフト闘争とも称され、闘争を通じて手工業者にも市政参加の道が開かれることになった。
中世都市には徒弟制度と称される厳格な身分制度が存在し、その頂点に立つ親方は職人・徒弟を指導して労働に従事させた[1]。ギルドに参加できるものは親方資格をもつものに限られていた。教会と密接なかかわりがあり、集団ごとに守護聖人をもち、その祝日などに会合を行うのが普通であった。
製品の品質・規格・価格などは厳しくギルド内で統制され、品質の維持が図られた。販売・営業・雇用および職業教育に関しても独占的な権利を有していたため、自由競争を排除してギルドの構成員が共存共栄することが可能だった。しかし、このことが各個人の自由な経済活動を阻害したともいえる。
近世の絶対王政下において各都市の自主性が失われ王権に屈していく中で、ギルドは王権に接近して特権集団として自らの利権擁護を図った。しかし徐々に市民階級が成長すると、閉鎖的・特権的なギルドへの批判が強まり、市民革命の中でギルドは解体を余儀なくされた。
しかし、遅くまで封建制が残っていたドイツではギルドあるいはその行動様式が残っており、またオットー・フォン・ビスマルクも彼らを囲い込むためにギルドに支持される職業別の社会保険制度を作り上げた。この制度は21世紀まで生き残り、ドイツ社会の行動様式を根本的に規定するものだと言われている。
現代のギルド
現代の英国では、ロンドン・シティ・ギルド協会(1878年創立)は職業教育を担っており、技術大学シティ・アンド・ギルド・カレッジを運営している[2]。ロンドン・シティ・ギルド協会の技能認定は、全国職業資格(NVQ)などと互換性がある。
脚注
- ^ 兼岩正夫 『封建制社会 新書西洋史3』 講談社現代新書 1973年 p.91
- ^ 松本純「一九世紀末イギリス中小商工業者に対する技術教育振興活動の試み:ロンドン・シティ・ギルド協会の活動を中心に」『経営史学』第36巻第2号、2001年、 48-70頁、 doi:10.5029/bhsj.36.2_48、 NAID 130001595574。
関連項目
- 座 - 中世日本の同業組合
- 株仲間 - 近世日本の同業組合
- 行 - 中国史における同業組合
- リヴァリ・カンパニー
- インヌング -ドイツ、オーストリアの同業組合、 ツンフトの後継組織
- コンパニオナージュ-フランスの同業者組合
- フィレンツェのギルド
外部リンク
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