Hypertext_Transfer_Protocolとは? わかりやすく解説

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エッチ‐ティー‐ティー‐ピー【HTTP】


ハイパーテキスト‐てんそうプロトコル【ハイパーテキスト転送プロトコル】

読み方:はいぱーてきすとてんそうぷろとこる

《hypertext transfer protocol》⇒エッチ‐ティー‐ティー‐ピーHTTP


HTTP

【英】Hypertext Transfer Protocol
別名:ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル

WWWハイパーテキスト文書リンクするためのプロトコル先立つものとして、ウェブサイトアドレスなど(例えば、http://marketplace.com など)

HTTP

フルスペル:Hypertext Transfer Protocol
読み方エイチティーティーピー
別名:ハイパーテキスト転送プロトコル

HTTPとは、ブラウザ使ってウェブ上の情報アクセスするための方式通信プロトコル)の名称である。あるいは、「通信プロトコルにはHTTPを使いますよ」と宣言する意味でURL先頭掲げられる文字列である。

HTTPは、通信プロトコル一種である。「プロトコル」とは、日本語では「規約」「典礼」「実施要項」などと訳されるが、つまるところは「正確な意思疎通を図るために構築され約束事」である。たとえば外交分野では、国旗掲げ方や、典礼における服装もてなし方などが、国際的に標準化され共有されている。これによって異国異文化賓客にもあらぬ誤解抱かれずに正しくもてなすことができている。こうした約束事取り決めが「プロトコル」である。そして、ITの分野においてはサーバー」と「クライアント」が(インターネット通じてデータを扱う際の通信方式が「プロトコル」と呼ばれるその中でWebサーバーWebブラウザの間のやり取り用いられるプロトコルが「HTTP」であるというわけである。

ブラウザ使ったアクセスではHTTP(またはHTTPS)が標準的なプロトコルであるが、ブラウザ用いないファイル転送においてはFTP」と呼ばれるプロトコル多く用いられる電子メール送受信用いられるプロトコルSMTPPOPIMAP複数ある。

HTTPは、ファイル伝送利用されるFTPや、電子メールやりとり用いられるSMTPなどと並びインターネット上で最も頻繁に利用されるプロトコル一種となっている。

HTTPは、WWWWorld Wide Web上でサーバーWebサーバー)とクライアントWebブラウザ)が、HTML文書などのデータ交換やり取りを行うための方式として規定されている通信プロトコルである。

HTTPは、TCP上でパケット単位情報やりとりを行う。HTTPの大きな特徴として、基本的にステートレスな通信であり、一つ要求リクエストに対して一つ応答レスポンス)で完結するというシンプルな通信である、という点が挙げられるリクエスト受けたWebサーバーは、HTML記述され文書ファイルHTMLによって関連付けられたマルチメディアデータなどをクライアント転送するWebブラウザは、受信したデータ解析しレンダリング行って整理されHTML文書として画面表示する

HTTPにおけるデータは、制御情報を持つHTTPヘッダ部と、コンテンツデータを含むHTTPボディからなる単純な構造をしている。転送可能な情報の種類には、特に制限がない。

なお、「HTTPS」は、HTTPにSSLSecure Sockets Layer)の暗号化施しセキュリティ性を向上させたプロトコルである。つまりHTTPSはHTTPのセキュリティ強化としての発展型である。HTTPとHTTPSとの違いは「セキュア性」に尽きる。ちなみに、HTTPのポート番号デフォルトでは80番であり、HTTPSポート番号デフォルト443となっている。

HTTP1.1において、HTTP要求指定されるHTTPメソッドには、GETPOSTPUTHEADDELETECONNECTOPTIONSTRACEなどがある。それぞれの意味は、GETは、相手サーバーからクライアントへのファイル伝送要求POSTは、クライアントから相手サーバーへのデータ送信要求(HTTPボディ部を用いる)、PUTは、クライアントから相手サーバーへのファイルアップロード要求HEADは、相手サーバーファイル更新情報問い合わせ要求DELETEは、相手サーバーファイル削除要求CONNECTは、プロキシ指定要求OPTIONSは、利用可能オプション問い合わせ要求である。

Web上で典型的な利用仕方としては、おおむね以下の通りである。まず、ユーザーは、Webブラウザ上で参照先ドキュメントURLUniform Resource Locator)を指定するURLは「http://server.mydomain.jp/dir/document.html」のような形をしている。「http」は、プロトコル種類暗号化通信場合は、httpsとなる)、「server.mydomain.jp」は、接続ドメイン名意味するWebブラウザは、ドメイン名DNS問い合わせIPアドレス得て80番ポート接続する接続成功すると、相手先のサーバーに対して、1行目に「GET /dir/document.html HTTP/1.0のようなデータを持つ、HTTPヘッダ部を持つHTTP要求パケット送信する。この1行をリクエスト行と呼ぶ。ここで「GET」は、HTTPメソッド一つで、ファイル伝送要求するのである次の「/dir/document.html」は伝送要求する文書名で、サーバー上の論理的なパス名で指定する物理的なパス名と一致するとは限らない)。最後の「HTTP/1.0」は利用するHTTPプロトコルのバージョン指定している。この要求受信した相手先のWebサーバーは、「HTTP/1.0 200 OKのような行(レスポンス行)を含むHTTPレスポンス返す。ここで、「HTTP/1.0」は、HTTPプロトコルのバージョン、「200」はステータス番号200は正常の意味である。異常の場合200以外の数値が返る。「OK」は、補足メッセージで、エラー時には付加的な情報返す要求され文書データは、HTTPレスポンスのHTTPボディ部で伝送されるヘッダ部とボディ部の区切りは、空行1行で指定される

WebページアクセスするにはURLいわゆるアドレス)が必要であり、URL先頭には一律「http(s)」をつける必要があるWebブラウザによってはURL表示アドレスバー)上に特に「http(s)」が表示されない場合も多いが、これは単に表示省略されているだけである。

通信方式のほかの用語一覧
TCP/IP:  finger  FTP  FYI  HTTP  HTTPS  パッシブモード  ホストアドレス

Hypertext Transfer Protocol

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 04:32 UTC 版)

Hypertext Transfer Protocolハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル、HTTP)はアプリ間コネクション上のリクエスト/レスポンス型・ステートレス・メッセージ指向通信プロトコルである[1]




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「Hyper Text Transfer Protocol」の例文・使い方・用例・文例

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