IBM 1311
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「IBMのディスク記憶装置」の記事における「IBM 1311」の解説
IBM 1311ディスク記憶装置(IBM 1311 Disk Storage Unit)は1962年10月11日に発表され、中規模な商用および科学計算機用のコンピュータ向けに設計された。IBM 1311はトップローディング方式の洗濯機のサイズ及び形状であり、IBM 1316に200万文字(12百万bit)を記憶した。IBM 1311の7つのモデルは1970年代初めに販売終了となった。 ドライブ1(マスタードライブ:モデル1、3、4および5)は追加の電源装置および制御回路を含み、他のドライブ(スレーブドライブ:モデル2)より幅広かった。 モデル1 - IBM 1440、IBM 1460あるいはIBM 1240システムには、ドライブ1が必須だった。 含まれるコントローラーは最大4個のモデル2ドライブを制御できた。1962年10月11日に発表され、1971年2月8日に販売終了となった。 モデル2 - スレーブドライブは、マスター・ドライブ(ドライブ1)が持つ全てのオプション機能(後述)を持っていた。1962年10月11日に発表され、1975年1月6日に販売終了となった。 モデル3 - IBM 1620あるいはIBM 1710システムには、ドライブ1が必須だった。含まれるコントローラーは最大3個のモデル2ドライブを制御できたが、オプション機能(後述)はサポートされなかった。1962年10月11日に発表され、1971年5月12日に販売終了となった。 モデル4 - IBM 1401システムには、ドライブ1が必須だった。 コントローラーを牽制し、4つまでのモデル2ドライブをコントロールすることができた。 1962年10月11日に発表され、に1971年2月8日販売終了となった。 モデル5 - IBM 1410、IBM 7010あるいはIBM 7740システムには、ドライブ1が必須だった。含まれるコントローラーは最大4個のモデル2ドライブを制御できた。ダイレクトシーク(直接検索)は、このモデルから標準となった。1963年 1月7日に発表され、1971年5月12日に販売終了となった。 モデル6 - 1968年3月5日に発表され、1971年2月2日に販売終了となった。 モデル7 - 1968年3月5日に発表され、1971年2月2日に販売終了となった。 オプション機能 ダイレクトシーク(直接検索): このオプション無しの場合、全てのシークはトラック0に戻る。 スキャンディスク: 識別子や状態の自動で素早い検索を行う。 シークオーバーラップ: シークオーバーラップを有効にすると他の何回かの読み取りや書き込みを1回で行える。 トラックレコード: 大きなレコードにおいてセクターを使わずにトラック単位で記録することによりキャパシティを増加させた。 IBM 1316ディスク・パック(IBM 1316 Disk Pack)は高さ4インチ(100mm)、重さ10ポンド(4.5kg)であり、直径14インチ(360mm)のディスクを6つ持つ。記憶面は10面で外側2面は記憶面として使用しない。記録面はそれぞれ100のトラックと20のセクタがあり、セクタはそれぞれ100文字を記憶した。ディスクは1500rpmで回転した。
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