オリベッティ
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本社 | |
本社所在地 | イタリア ピエモンテ州トリノ県イヴレーア |
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設立 | 1908年 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | システムソリューション事業 |
代表者 | Patrizia Grieco (CEO) |
主要株主 | テレコム・イタリア |
外部リンク | http://www.olivetti.com/ |
オリベッティ(伊:Olivetti)は、イタリア・ピエモンテ州イヴレーアでタイプライターの製造・販売会社として創業された会社である。
かつては大型コンピューター開発生産事業を行っていた。現在はテレコム・イタリアに買収されて傘下に入り、主にシステムソリューション事業を運営している。フィアットなどと共にイタリアを代表する歴史的会社である。現在の本社は、ピエモンテ州トリノにある。
概説
タイプライターの製造・販売で成功したオリベッティは、計算機の分野にも進出し、世界初の電動式記録卓上計算機の発売や、大型電子計算機「エレア9003(Elea 9003)」の発表を行なったこともあった。
現在の主な生産品目は、以下の通り(Olivettiの公開しているページを基に記述)。
- プリンタ(インクジェット型の多機能プリンタ、および写真印刷用プリンタ)
- ファックス装置
- 卓上計算機
- SOHO向けの極小型システム(PCなどを核とした事務処理システムの意か?)
- 写真複写機、および、レーザープリンタ
- 業務用専用プリンタ
- 以下の分野向けの専用装置
- 銀行業務
- 小売業
- 郵便局
- チケットの移動販売
- 宝くじ販売店舗
- サービスオートメーション(人気などの投票,MAAF)
沿革
- 1908年 - カミッロ・オリベッティにより創業される
- 1933年 - カミッロの長男アドリアーノ・オリベッティが事業を継承する
- 1930年 - 最初の海外工場をアルゼンチンに設立した
- 1930年半ば - 製品輸出先が20数ヶ国に拡大するまで事業が拡大する
- 1940年代 - 計算機の分野に進出
- 第二次世界大戦中 - 経営者のアドリアーノ・オリベッティなどがユダヤ人迫害の対象となり、スイスに身を隠す。大戦終了後に再び積極的活動を再開する
- 1948年 - 世界最初の電動式記録卓上計算機を発売する(ディビィジュマ(Divisumma))
- 1954年 - コンピュータの開発を始める
- 1959年 - 大型コンピュータ「エレア9003」を発表
- 1959年 - アメリカのアンダーウッド・タイプライターを買収する
- 1960年 - アドリアーノ・オリベッティ死去。コンピュータの開発費、アンダーウッドの経営不振、オリベッティ一族の不和が一度に噴き出し、次第にオリベッティ自体も経営危機に陥る
- 1964年 - イタリア財界によるオリベッティの救済再建が実施される
- 1966年 - マリオ・ベリーニにより、ビデオディスプレー端末TCV-250が設計され、現在でもニューヨーク近代美術館のデザイン収蔵品として保存されている。
- 1982年 - 最初のオリベッティ製パソコンM20が発表される(ザイログ社製プロセッサZ8000搭載)
- 1985年 - イギリスのエイコーン・コンピュータ(英:Acorn Computers Ltd.)社、および、フランスのトムソン(Thomson SA)社と、資本提携を結ぶ。以降、エイコーンおよびトムソンの製品を、オリベッティの商標で販売
- 1999年 - ルクセンブルクに拠点を置くベル社に買収される
- 1999年 - パソコン事業を売却する
- 2001年 - ベル社が経営支配権を、ピレリおよびベネトングループを含むコンソーシアムへ売却
- 2003年 - テレコム・イタリアグループの一員に吸収される
日本における事業の沿革
- 1961年9月 - オリベッティ全額出資による日本法人「日本オリベッティ株式会社」として設立。その後親会社が「ワング・グローバル」(1998年3月)→「ジェトロニクス」(1999年7月)に変更されている。
- 2000年1月 - 社名をジェトロニクス・オリベッティ株式会社に改める。
- 2002年4月 - ジェトロニクス株式会社となる。
- 2007年5月 - NTTデータがジェトロニクスとの戦略的パートナーシップを結び、NTTデータが株式の7割を保有する合弁会社・NTTデータジェトロニクス株式会社となる。
- 2020年3月 - ジェトロニクスが保有する当社株式をNTTデータに譲渡。これによりNTTデータの完全子会社となる。
- 2021年10月 - NTTデータルウィーブ株式会社に社名変更。
オリベッティの救済再建
1964年に実施された、イタリア財界の助力によるオリベッティの再建救済の内容は、以下のようなものである。
- オリベッティ一族の持ち株比率を75%から35%に減らし、経営の実権も事実上一族から離れる
- 大型コンピュータ部門をGEの支配に委ねる
脚注
関連項目
- エットレ・ソットサス - エレア9003や、ポータブルタイプライター『ヴァレンタイン』のデザイナー。
- 怪人二十面相(1973年、旧「日本オリベッテイ株式会社」の提供により、「オリベッティ劇場」としてニッポン放送で放送していたラジオドラマ)
- ミッドナイトプレスクラブ(1974-80年 TBSラジオにおける協賛番組。竹村健一が世界の要人にインタビューする時事トークショー)
参考文献
- 『大日本百科事典 ジャポニカ 第3巻(えいき-おん)』(株)小学館 (昭和50年2月20日第2版13刷)
外部リンク
固有名詞の分類
- オリベッティのページへのリンク