SIMDとは? わかりやすく解説

シムド【SIMD】

読み方:しむど

single instruction multiple dataマイクロプロセッサー処理方式の一。単一命令で、複数データ対し同じ処理を行うことをいう。ふつうマルチメディア理に利用される


SIMD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 08:23 UTC 版)

single instruction, multiple data(シングルインストラクション・マルチプルデータ、SIMD[注釈 1][注釈 2])とはコンピューターの演算処理に関するフリンの分類のひとつで、1つの命令を同時に複数のデータに適用する並列化の形態を指す[5]。この手法にもとづく演算をベクトル演算 (vector operation) と呼ぶこともある。通例、SIMD命令により同時処理するのに適したデータ構造あるいはデータ型を利用するため、命令実行の前に処理対象のデータ列はいったん結合(パック)され、処理完了後に分解(アンパック)される。結合されたデータはpacked data(パックデータ、パックトデータ)と呼ばれる。




「SIMD」の続きの解説一覧

SIMD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 13:55 UTC 版)

マルチプロセッシング」の記事における「SIMD」の解説

詳細は「SIMD」を参照 SIMDマルチプロセッシング並列またはベクトル理に適している。非常に大きなデータセット部分分割しそれぞれに同一だ独立操作を施す。単一命令ストリーム複数の処理ユニット与えられ、それらの処理ユニット大量データ同時並行的に同じ処理を行うのであるある種計算アプリケーションにとっては、このタイプアーキテクチャ多大な性能向上をもたらす。特に与えられタスク完了するまでの経過時間問題となるような場合に有効である。しかし、このアーキテクチャ問題は、アプリケーションシステムタスク並列実行可能な部分分割できないような場合システム大部分アイドル状態になってしまうことである。 さらに、アプリケーションアーキテクチャ利点最大限利用するために慎重かつ特殊なコーディングを必要とし、そのような環境向けのコード生成するよう設計され特殊な最適化コンパイラを使わなければならないそのようなコンパイラでは、明示的に並列実行すべき箇所指定するための拡張構文などが用意されることがある例えばSIMD型スーパーコンピュータであるILLIAC IV用のFORTRANにある DO FOR ALL 文など)。 SIMDマルチプロセッシングコンピュータによるシミュレーションなどの一定の分野広く使われるが、汎用デスクトップ商用コンピュータ環境ではあまり使われていない。 SIMD実行ユニット1990後半から汎用プロセッサ採用されている。スーパースケーラ実行ユニット同時にすべてリザーブ/リタイヤされるようマイクロコードスケジュールするよう専用命令設けプロセッサ内部の全実行ユニット使って複数データ一斉処理する方式一般化した。現在ではSIMDと言った場合、この設計の事を指す。基礎技術VLIW大い参考し、またSIMD実行ユニット発展系としてEPICアーキテクチャなどが開発された。

※この「SIMD」の解説は、「マルチプロセッシング」の解説の一部です。
「SIMD」を含む「マルチプロセッシング」の記事については、「マルチプロセッシング」の概要を参照ください。

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